New YorkのWal-Mart・CostcoとTrader Joe’sに学ぶ
羽田空港を発って12時間半ほどで、
ニューヨークの上空。
川と橋が見えると、もうクイーンズ。
ジョン・F・ケネディ空港に着くと、
イミグレーションはひどく混んでいた。
それでも何とか入国して、
さらに1時間ほど待つと、
万代ドライデイリー会の面々がやってきた。
万代の取引先の会で、MDD会と略す。
今回は51人の大所帯。
大阪・伊丹空港から、
羽田空港経由でケネディ空港に到着。
MDD会会長の今津龍三さんも、
万代副社長の下岡太市さんも、
すこぶる元気だ。
すぐにリムジンバスを満杯にして、
ウォルマートへ。
古い古いスーパーセンターだが、
最新型に改装して、好調。
入口には「Rock This Christmas」
「今年のクリスマス、最高に楽しもう!」
そして、「Pickup」
「オモチャからテレビまで。
オンラインでオーダーして、
店で受け取ってください」
さらに入り口を入ると、
「もっとたくさんのロールバック。
この勢いは変わらない!」
スマイリーフェイスが、
でかでかと使われている。
火曜日の午前11時ごろというのに、
なんと客数の多いことか。
バナナのカラー・ガイド。
サービスデリのコーナーにも
顧客が列をなす。
アパレル売場には、
ホリデーシーズンの衣装。
これは完全にクリスマス仕様。
奥主通路には、
入口で告知していたテレビの島陳列。
アクションアレーという。
135ドルは1万3500円。
ガーデンセンターは、
完全にクリスマスショップに変身。
平場でもクリスマスショップの大展開。
さらにトーイランド。
子どもがぬいぐるみで、
遊んでいる。
さらにサンクスギビング・クリスマス用の鍋。
売場のあちこちに、
「早仕掛け・際の勝負」
もちろんハロウィンは跡形もないから、
完璧な「早仕舞い」。
そのうえでこの冬は、
「Party作戦」。
ウォルマートは次々に仕掛けている。
次の訪問は、
ちょっと変わったショッピングセンター。
いわばアップグレード・パワーセンター。
ノードストローム・ラック。
サックスフィフスアベニュー・オフ・フィフス。
ブルーミングデール・アウトレットストア。
すごい店ばかり。
そのうえトレーダー・ジョーと、
コンテナストア。
超高級百貨店のオフプライスストアが並ぶ。
壮観な眺めだ。
トレーダー・ジョーは、
このショッピングセンターにぴったり。
入口の花はいつも素晴らしい。
壁面にはロングアイランドのイラスト。
特製カレンダーが、
エンドに積まれて、
ほとんどの顧客が買い求める。
エンドはフィアレスフライヤーのアイテム。
ランチはシェイクシャック。
このアップグレード・パワーセンターに、
テナント出店していて、これもぴったり。
MDD会幹部のみなさん。
私はシュルームバーガー。
別名ベジタリアンバーガー。
スーパーマーケットのイートインも、
このレベルの先鋭的デザインがほしい。
その近隣のショッピングセンターには、
すごい客数のコストコ。
本当に火曜日のことかと思う。
どの店に行っても、
天井が高くて、売場が広くて、
快適そのもの。
そして「売り切れ御免」の販売。
それが楽しさ、面白さを生み出す。
店舗の奥には、ベーカリーとミート。
バックヤードの小さな工場がフル稼働。
青果部門もこれでもかという品ぞろえ。
絞り込んでいる超売れ筋が、
驚くべき低価格で提供される。
コストコは徹底した「Deal作戦」。
直営のリカーショップが併設されている。
こちらもリミテッドアソートメントで、
「良い品が安い」作戦。
しかし明後日の11月9日に、
トータルワインが、
勇躍、オープンする。
こちらは品揃えの広さと深さの専門性で、
コストコに真正面から挑む。
両者の棲み分けしながらの競争が、
豊かさをもたらす。
この地域の顧客は幸せだ。
オフ・プライス・ストアの、
マーシャルズが、
隣に出ていて、
このショッピングセンターは、
典型的な、強いパワーセンターだ。
最後はスチュー・レオナードの新店。
酪農業からスタートした店だけに、
牛乳はうまいし、乳製品が強い。
そして当然ながら、
特製アイスクリームは絶品。
おすすめに従って、
ストロベリーアイスを注文。
店頭の一丁目一番地に、
パワーサラダ。
店内はいたるところに、
楽しい仕掛け。
そして凝ったプレゼンテーション。
バナナボーイの前で写真を撮る。
万代の農産部長の堀越時宗さん。
ブッチャーショップ。
注文に応じて、調理する。
まず丁寧に筋引きから。
鮮魚部門には天井から大きなロブスター。
生ビールのカウンターが設けられた。
そして、チェックスタンド。
楽しい店だが、ウォルマートやコストコ、
トレーダー・ジョーのような、
特別の賑わいがない。
客数も少ない。
ポリシーロックは、
変わらずその信条を表明しているが。
もう、残念ながら、
ひと昔前の店舗という感じ。
ロングアイランドから、
マンハッタンに入って、
夕方のセミナー。
伊丹空港から始まった一日、
もう疲れ切っているにもかかわらず、
1時間半の講義を聞いてくれた。
よくぞ、耐えてくれた。
しかしみんな、疲れ切っているからこそ、
重要な内容を、興味深く、
しかも考えられるように、
真剣に講義した。
ご清聴を心から感謝したい。
講義が終わると、
歓迎ディナー。
ロージー・オグレディーズ・サルーン。
MDD会の今津会長の挨拶、
万代の下岡副社長の乾杯の音頭で、
マンハッタン最初の夜がスタート。
生ガキとアサリ。
美味。
そして大きなロブスター。
大満足で疲れも眠気も吹っ飛んだ。
(つづきます)
〈結城義晴〉