[日曜漫歩]Metropolitan Museum in New York
厳密には日曜ではないけれど、
日曜のブログだから、
日曜漫歩。
しかし旅をしていても、
1週間に1日くらいは、
休養がほしい。
神は月曜日に、昼と夜をつくった。
そして火曜日には、天をつくった。
水曜日に海と地をつくり、
植物を茂らせ、
木曜日には、
太陽と月と星をつくった。
金曜日に魚と鳥を、
土曜日に動物をつくった。
そしてこの週末に、
自分に似せて、人間をつくった。
男をつくり、女をつくった。
そして日曜日に、神は、休んだ。
旅をしていると、
曜日の感覚がなくなる。
それでも精神は癒されねばならない。
ニューヨークのマンハッタン。
その中心にセントラルパーク。
そしてその中に世界最高の美術館。
Metropolitan Museum。
フランス・パリにはルーブル。
ロシア・サンクトペテロブルグには、
エルミタージュ。
そしてニューヨークには、
メトロポリタン。
シカゴ美術館もいいけれど、
やはりメトロポリタンにはかなわない。
ロダン展を開催中。
エントランスの回廊。
大人は25ドル。
シニアは17ドル。
とうとう17ドル級になってしまった。
アテネ・パルテノンの大理石像。
真ん中の日本の柱を抜ける。
そして結構、急な階段を上る。
左に曲がって回廊を行くと、
ロダン展のスペース。
近代彫刻の父。
オーギュスト・ロダン。
トップに出世作「青銅時代」。
歩く男。
あまりにも有名な「考える人」。
正面から。
右から。
最後に、アダム。
正面から。
そして、イブ。
アダムとイブの悩みは深い。
エドガー・ドガの踊り子。
絵画は「ポロ」。
印象派の部屋では、
模写する人。
セザンヌはいいなあ。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホのヒマワリ。
いつもと違うヒマワリ。
そしてお馴染み、自画像。
ゴッホのアネモネは美しい。
ジョルジュ・スーラの点描。
私の好きなグスタフ・クリムト。
オーストリアの画家。
これは白いドレスの女性。
私の携帯カバーはクリムトだ。
アンリ・マチスのダンス。
マチスの絵にしては珍しくシックだ。
そしてパブロ・ピカソ。
これが実にいい。
2階の中央入り口を入ると、
近代ヨーロッパ美術。
すぐにレンブラントの部屋。
オランダを代表するバロック画家。
光の魔術師レンブラント。
「アリストテレス」。
レンブラントを模写する素人画家は多い。
その自画像。
レンブラントよりももっと古いのが、
ヴァン・ダイク。
ルーベンスの二つの頭。
さらに古いオランダの画家。
王の画家にして画家の王。
これはルネッサンスのイタリア画家。
ボルジアーニの「老女」。
最後にオランダといえば、
ヨハネス・フェルメールの部屋。
メトロポリタンに5点、
フリックコレクションに3点。
それでもニューヨークが世界で、
一番多くのフェルメールを持っている。
その初期の作品「眠る女」。
そして「水差しを持つ女」。
現在、1点は貸し出し中で、
4点を鑑賞することができた。
メトロポリタンは広い。
だから今日は2階の西洋絵画のみ。
それでも大満足。
本物は限りなく美しい。
そして本物の画家たちは、
必死の思いで自分らしさを追究した。
自らのポジショニングを確立すべく、
一生をかけて芸術をつくりあげた。
今日の日曜漫歩はまたまた、
ポジショニングを考えさせられた。
〈結城義晴〉