Wal-Mart「Store No.8」と日経電子版基調講演録のITスピード
アメリカのネットサイト「Recode」
このRecodeの報道。
商人舎流通SuperNews。
ウォルマートnews|
子会社コード・エイトで「キャッシャーのいない店」実験
ウォルマートが、
「a store with no cashiers」実験を始めた。
つまりAmazon Goに似た試みだ。
今年初めにウォルマートは、
「Store No.8」を立ち上げた。
これは「テクノロジー・インキュベーター」。
つまり新技術を開発する孵化器となる店。
その一つが「プロジェクト・ケプラー」
いわく「キャッシャーのいない店」。
AmazonGoのうたい文句は、
「チェックスタンドのない店」
しかしウォルマートは、
「キャッシャーのいない店」
コンピューター・ビジョンなど、
最新テクノロジーを駆使する。
このプロジェクトを率いるのは、
マイク・ハンラハン。
ジェット・コムの共同創業者で、
元最高技術責任者(CTO)。
ウォルマートはジェット・コムを、
30億ドルで傘下に収めた。
ジェットはAmazonの目の上のたん瘤。
急速成長したeコマースだが、
その創業者マーク・ロアは、
ウォルマートeコマースのトップとなった。
ハンラハンはロアの相棒。
このプロジェクトのオフィスは、
ニュージャージー州ホーボーケンにある。
ジェット・コムの本拠地。
ウォルマートはこの地に、
新子会社を立ち上げた。
名称は「コード・エイト(Code Eight)」
これからのウォルマートのeコマースは、
コード・エイトとウォルマートラボの、
両機能によって、
アマゾンを意識しつつ、
急速に転換していく。
2018年はいよいよ、
本格的な開発競争時代となる。
日経電子版ビジネスフォーラムに、
「流通業向けAI活用最前線」のタイトルで、
私の基調講演録が、
ダイジェストされている。
「リテール情報革命を実現するカギは
ITやAIによる現場の課題解決にあり」
この講演でも私は冒頭で、
AmazonとWal-Martのことを語った。
それがまた、どんどん進んでいて、
私たちも立ち止まっていると、
すぐに置いていかれる。
さて今日は、朝から千葉県幕張。
イオンタワーアネックス。
イオンリテール副社長の西松正人さん。
今年、アメリカにご一緒した。
それからアメリカ同窓会のようになった。
本来の目的は、
石塚幸男さんのインタビュー。
専務執行役員人事・総務本部長。
ありがとうございました。
イオンの考え方がよく分かった。
その後、横浜商人舎オフィスに、
とんぼ返り。
オール日本スーパーマーケット協会の面々。
私の右が前田伸司常務理事。
それから席を暖める間もなく、
中目黒へ。
高野保男さんと熱談。
元サミット(株)取締役で、
現在、日本のLSPの最高権威。
レイバースケジューリングプログラム。
その後、目黒川沿い。
春は桜の名所。
年末はイルミネーションの名所。
桜の木がかわいそうなくらいに、
まるで満艦飾のようなイルミネーション。
その後、渋谷ヒカリエ。
カイルア・ウィークエンドは、
ハワイ風のレストラン。
ここで大久保恒夫さんと、
望年会。
(株)リテールサイエンス会長。
前セブン&アイ・ホールディングス取締役。
今年は共同セミナーを開催した。
「小売業の情報技術革新」
當仲寛哲さんと三人。
私も語った。
大久保さんも講演した。
そういったことが、
どんどん実現していく。
このスピード感こそ、
2018年の本質だと思う。
最後に「折々のことば」
もちろん朝日新聞。
鷲田清一さん編著。
人生は、
手遅れのくり返しです。
(ある僧侶)
鷲田さん。
「あの時はわからなかったけど
今だったらわかるということが、
人生にはよくある」
きっと2017年末もやがて、
「ああ、そうだった」と、
わかるときがくる。
鷲田さん。
「自分のしたことが、
他人に思いも寄らぬ仕方で
受けとめられ戸惑う」
あるある。
「他人の人生に、
意図せぬ屈折や傷を与えてしまい、
そのことも後になってようやっと知る。
気づいた時はもう取り返しがつかない」
「経験というのは、
たいていそんなふうに起こる」
だから人生は、
手遅れの繰り返し。
しかし何度も手遅れをくり返しつつ、
少しずつわかってくる。
考えてみると、
コンピュータとは、
その手遅れの繰り返しを、
想像を絶するスピードで、
片端から演算していく機械だ。
そのスピード感こそ、
今の時代である。
〈結城義晴〉