むすんでひらいての原田政照さんとの懇親と「私の好きな人」
1月は新年会が続く。
商人舎公式ホームページの、
行動予定カレンダー。
毎日、食事と酒が続く。
今日は夕方から、
東京の六本木ヒルズ。
夜景はもう、息をのむほど。
ヒルズクラブのイタリアン。
「ラ・クラッチ―ナ」
原田政照さんと会食。
第86回商業界ゼミナール運営委員長。
(株)MKホールディングス代表取締役。
「むすんでひらいての原田」として著名。
同社は、惣菜チェーンを217店展開する。
「むすんでひらいて」が、
九州・中国・北陸・東海・関東・関西に93店舗。
「イーティーズ」が、
九州・中国・四国・兵庫・新潟・長野・山梨に124店舗。
店舗数217店、年商151億円。
中食市場で躍進する惣菜チェーンだ。
「イーティーズ」はあの、
米国のチェーンと同じ名前。
原田さんがいち早く、
日本で商標を取って、
フォーマット化して展開し、
今や、124店となった。
その原田さんは、
福岡県行橋の生まれ。
(写真は商業界オンラインより)
大学を卒業して、建設会社に勤め、
そのあと、脱サラして、
実家のお茶屋とうどん屋を継いだが、
中食マーケットに活路を求めて、
お値打ちの惣菜を安く売る商売を、
自ら創業した。
そして商業界一筋に学んできた。
九州の商業界同友会で頭角を現し、
今年の本ゼミの運営委員長となった。
今年のテーマは、
「創意を尊びつつ、
[商業界精神]を学ぼう」
その原田さんからご指名いただいて、
古巣の商業界ゼミナールで、
基調講演をする。
2007年の本ゼミで基調の講演をして以来、
11年ぶりということになる。
あの時のテーマは、
「蘇れ! 商人の原点」だった。
今回の基調講演の演題は、
「商業界精神の未来」
サブタイトルは、
AI流通革命と「損得より善悪」
そのMessage。
倉本長治師の商業界精神は永遠です。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」。
そして「損得より先に善悪を考えよう」。
しかし世界中の消費社会に、
アルビン・トフラーの予言通り、
「第三の波」が押し寄せ、
情報革命が起こっています。
日本の商業の世界にも、
人工知能(AI)やロボット、
IoTやビッグデータ活用などの
「流通Information Technology革命」が
迫っています。
したがって、
商業界精神とAI流通革命の融合は、
21世紀の経営に
不可欠の大命題となります。
「変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものは受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知をお与えください」。
ふたたびみたび、
倉本長治師の教えを噛み締めつつ、
商業界精神の未来図と
AI流通革命の透視図を
ご覧に入れましょう。
〈結城義晴〉
今夜は㈱商業界の3人も同席。
教育事業担当取締役の山本恭広さん、
教育企画部長の工藤澄人さん、
そして教育企画部員の堤万里加さん。
山本さんも工藤さんも、
私の食品商業編集長時代の部下。
そのほかに、
原田さんの妹さんの秦万紀子さんと、
御主人のフレッド・シールズさん。
楽しい会食と豊かな会話。
秦さんのワインのチョイスは絶品だった。
フレッドさんのアメリカの経営論や、
トランプ大統領に対する見識も、
大いに参考になったし、面白かった。
最後に原田さんとフレッドさん。
2月20日の商業界ゼミナール。
よろしくお願いします。
さて、朝日新聞「折々のことば」。
第995回。
元気出せ!
ねえちゃん
(道ですれ違ったおっちゃん)
「昔、劇団の稽古に通っていた
主婦の田中昌代さん。
演技にも人間関係にも行き詰まり、
うつむき加減で歩いていた時、
自転車に乗ったある男性から
すれ違いざま声をかけられた。
突然のこの声に生き返ったと懐かしむ」
この一言で生き返る。
そんな言葉を発することができるか。
編著者の鷲田清一さん。
「おっちゃんだってほんとは
しょげていたのかも。
見知らぬ人と人との
そんな遭遇がかつてあった」
あった、あった。
商人にも。
「よお、備後屋、
相変わらずバカか?」
これは渥美清の寅さんの言葉。
久しぶりに柴又に帰ってきて、
帝釈天の参道を歩く、
顔なじみの備後屋(びんごや)に、
荒っぽく言葉をかける。
その備後屋は浅草芸人の佐山俊二。
渥美と佐山の呼吸が何ともいえない。
言葉は乱暴だけれど、
寅さんの無邪気さ、あったかさが、
ポンと出てくる。
「元気出せ! ねえちゃん」
そして、
「相変わらずバカか?」
どちらも、いいねえ。
最後に拙著『Message』から、
「私の好きな人」
笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。
機敏な人。
元気な人。
清潔な人。
素直な人。
明るい人。
意欲ある人。
勇気ある人。
正義の人。
まっ正直な人。
優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。
太っていても、やせていても。
大きくても、小さくても。
若くても、老いていても。
男でも、女でも。
日本人でも、外国人でも。
豊かでも、貧しくても。
心の力を持つ人。
頭の力のある人。
言葉の力を有する人。
私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。
――原田政照委員長と、
運営委員の皆さんに贈ろう。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
初めまして。私は現在現役を引退し、東京と福岡県の実家を往来する二重生活を満喫している暇な第三老人です。
田舎の実家から歩いて五分の所にある「むすんでひらいて」という会社の社長さんが、こんなにすてきな方だとは知りませんでした。
同郷人としてなつかしさとともに誇らしささえ覚えます。
社長の経営理念と哲学に全く同感です。
この六月にはまた帰郷しますので、あらためて同社に敬意を表したく思っています。
故郷では、ルミエールで「むすんだひらいて」の総菜をおいしくいただいております。
特に太巻き寿司におふくろの味をかみしめています。
益々のご発展とご健勝をお祈りします。
井上 祐介
井上祐介さま
ご投稿、ありがとうございます。
原田さんの「むすんでひらいて」は、
おふくろの味を低価で提供するのがモットーです。
だから伸びています。
太巻き寿司、楽しんでください。
ありがとうございました。