「消費者の満足の物差し」と「心に火をつける教師」
啓蟄や公園に児(こ)ら湧き出せり
〈朝日俳壇より 厚木市・北村純一〉
今日は啓蟄です。
二十四節気の二月節。
「啓」は開くこと。
「蟄」は虫が土中に隠れ閉じこもること。
だから啓蟄は、
冬籠りしていた虫が這い出ること。
春です。
しかし横浜は北風。
ちょっと寒い。
午後、その横浜から、新幹線のぞみ。
丹沢山系はうっすらと美しい。
しかし富士は雲のかなた。
そのかわり、滋賀県に入ると、
伊吹山がくっきり。
まだ頂にちょっとだけ雪が残る。
6時ごろ新大阪について、
すぐに生田区の今里新地へ。
料亭「久恵」。
初めにエンドウ豆。
春を感じさせてくれる。
突き出しも春満開。
時計回りに、
茗荷の寿司、そら豆、唐墨、うるか。
刺身盛り合わせ。
明日から第3期万代知識商人大学が始まる。
そのささやかな前夜の宴。
阿部秀行社長。
そしてこの久恵の若女将・山下幸恵さん。
山下さんは(株)万代の秘書室勤務。
志願して、傘下の久恵の若女将になった。
勇気がある。
そして万代大学関係者揃って写真。
前列は芝純新常務取締役営業部門管掌。
後列は河野竜一取締役人事部長。
東尾里江人事部マネジャー、
同じく津田睦人事部マネジャー。
今年も30人の第3期生が選抜されて、
明日から1年間の企業内大学の講義。
がんばります。
さて「今日の名言」。
日経ビジネスオンライン。
消費者の
「満足」の物差しが
変わりつつある。
〈桑津浩太郎野村総合研究所研究理事〉
「名言」というほどのものではないが、
トレンドをとらえていると思う。
「ネット上でより安い、
いいものを見つけて
手に入れるのはもちろん。
さらにはゲームや
有名アーティストの動画・音楽も
かなりを無料で楽しむことが
できるようになっている」
「自分で撮影した写真や文章を
SNSに載せて『いいね』が得られれば、
承認欲求を満たすこともできる」
「個人は低いコストで
満足を得られる時代になったわけだ」
これは重要なことだ。
「良いものをどんどん安く」
故中内功さんの理念。
ダイエーのコンセプト。
個人が、
低いコストで、
満足を得られる。
怖ろしいことだが、
それに一番近い店や企業が、
マーケットリーダーとして繁栄する。
ウィリアム・アーサー・ウォード。
イギリスの神学者で哲学者。
The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.
西沢潤一元東北大学総長が、
自著『教育の目的再考』の中に引用した。
凡庸な教師はただ喋る。
良い教師は説明する。
優れた教師は自ら示す。
偉大な教師は心に火をつける。
私も、心に火をつける教師でありたい。
〈結城義晴〉