日本列島の日本地震史と「最悪を覚悟して最善を尽くす」
3月11日。
7年前の東日本大震災。
思い出すだけで、
心が空っぽになる。
亡くなられた人々のご冥福を祈りたい。
それにしても日本列島の歴史は、
地震にまみれている。
Wikipediaから、
地震の記録を抜き出してみる。
最大震度7以上、
マグニチュード(以下M)8.0以上、
死者・行方不明者1000人以上の記録。
一番古い記録は、
飛鳥時代。
『日本書紀』にある。
684年11月26日の白鳳地震。
天武13年。
死者多数。土佐で津波により大きな被害。
約12平方㎞の田園が海面下に沈下。
奈良時代を経て平安時代。
869年7月9日、貞観11年。
貞観地震M8.3〜8.6。
陸奥国、大震動。
地震に伴う津波の被害死者約1000人。
震源域は岩手県沖から福島県沖、
茨城県沖の連動型超巨大地震の可能性も。
878年10月28日、元慶2年。
相模・武蔵地震M7.4。
887年7月29日、仁和3年。
京都地震M6.5、越後西部で、
津波による溺死者は1000人。
8月22日、仁和3年、
仁和地震M 8〜8.5、
五畿七道諸国大震。
800年代後半も、
10年おきに大地震があった。
1026年6月10日、万寿3年。
万寿地震、石見国(島根県益田市)日本海沖。
M7.5〜7.8、死者1000人以上と推定。
1096年12月11日、嘉保3年、
永長地震、
東海道沖と南海トラフ全域。
M8〜8.5、死者1万人以上と推定。
東大寺の鐘が落下、伊勢・駿河で津波。
1099年2月16日、承徳3年。
康和地震M6.4〜8.5、
興福寺、天王寺に被害。死者は不明。
地殻変動により土佐で田畑海没。
1185年8月6日、元暦2年。
文治地震(元暦大地震)M7.4。
法勝寺や宇治川の橋など損壊。
琵琶湖の水が北流したという記録。
鴨長明が『方丈記』に詳しく書いている。
鎌倉時代に入って、
1293年5月20日、正応6年。
鎌倉大地震(永仁鎌倉地震)、
M8クラスの相模トラフ巨大地震との説。
建長寺などで火災発生、死者2万3000人。
室町時代の1361年7月26日、
正平16年、年度途中から康安元年。
正平地震(康安地震)M8.25〜8.5、
摂津・阿波・土佐で津波大被害。
1408年1月12日、応永14年、
応永地震M7〜8。紀伊・伊勢で地震。
熊野本宮の温泉湧出が80日間止まる。
1454年12月12日、享徳3年。
享徳地モメントマグニチュード(Mw)8.4。
会津で強震、奥州海岸に大津波。
1498年9月11日、明応7年。
明応地震(東海道沖の巨大地震)M8.2〜8.4。
死者3万〜4万人以上の推定。
伊勢・駿河などで津波大被害、
このとき浜名湖が海と繋がる。
鎌倉高徳院の大仏殿が押し流される。
短い安土桃山時代にも、
地震は頻発。
1585年7月31日、天正13年、
大阪・京都・伊勢で大震。
1586年1月18日、天正13年。
天正地震、
東海東山道地震、飛騨・美濃・近江地震。
M7.8〜8.1、死者多数。
飛騨・越中などで山崩れ多発、
白川郷で民家数百軒が埋まる。
1596年9月5日、文禄5年。
慶長伏見地震(文禄の大地震)M7.5、
京都、堺で死者合計1000人以上。
伏見城の天守閣や石垣が損壊、
余震が翌年春まで続く。
淡路島⇒神戸⇒大阪北を走る、
六甲・淡路島断層帯での地震。
江戸時代に入っても地震列島。
1605年2月3日、慶長9年。
慶長地震M7.9〜8、
関東から九州までの太平洋岸に津波、
紀伊・阿波・土佐などで大被害。
死者1万〜2万人と推定。
しかし津波以外の被害はほとんどなし。
1611年9月27日、慶長16年。
会津地震M6.9、死者3700人。
同12月2日、慶長16年。
慶長三陸地震M8.1。
伊達領で大津波の死者約2000〜5000人。
1662年6月16日、寛文2年。
寛文近江・若狭地震、
M7.25〜7.6、死者数1000人。
畿内・丹後・東海西部地震、
琵琶湖西岸地震、近江・山城地震。
1666年2月1日、寛文5年。
越後高田地震M6.75前後、
死者1400〜1500人。
1677年4月13日、延宝5年。
延宝八戸沖地震M7.25〜8.0。
陸奥、陸中、八戸沖で地震、津波。
同11月4日、延宝5年。
延宝房総沖地震M8.0前後。
死者500〜600人。
福島県〜千葉県に津波。
1700年代も地震だらけ。
1703年12月31日、元禄16年。
元禄地震M8.1〜8.2、
関東南部に津波。
死者6700人、潰家・流家約2万8000軒。
1707年10月28日、宝永4年。
宝永地震(南海トラフ全域が震源域)
M8.4〜8.6、死者4900〜2万人以上。
関東から九州までの太平洋岸に津波。
1741年8月29日、寛保元年。
寛保津波M6.9、死者2033人。
北海道西南沖の大島で火山性地震。
1751年5月21日、寛延4年。
高田地震M7.0〜7.4、死者1541人。
越後・越中で地震。高田で火災など。
1766年3月8日、明和3年。
津軽地震M6.9~M7.25。死者約1500人。
津波が千葉県の銚子に届いた。
1771年4月24日、明和8年。
八重山地震、明和の大津波。
M7.4〜8.0、死者約1万2000人。
津波の最大遡上高85m。
1792年5月21日、寛政4年。
「島原大変肥後迷惑」
長崎県島原半島で雲仙普賢岳の噴火、
対岸の肥後国(熊本県)大津波。
M6.4±0.2、死者約1万5000人。
1793年2月17日、寛政5年。
寛政地震(連動型宮城県沖地震)。
M8.0〜8.4、死者100人程度、
陸中から常陸にかけて津波。
1828年12月18日、文政11年。
越後三条地震M6.9、死者1681人。
1833年12月7日、天保4年。
庄内沖地震(出羽・越後・佐渡地震)
M7.25、死者40〜130人。
能登半島・東北・北陸に津波。
1843年4月25日、天保14年。
天保十勝沖地震M 7.5〜8.0、死者46人。
1847年5月8日、弘化4年。
善光寺地震M7.4。
死者約1万〜1万3000人。
1854年7月9日、嘉永7年。
伊賀上野地震M7.25、死者約1800人。
同12月23日、嘉永7年。
安政東海地震。
M8.4、死者2000〜3000人。
房総半島から四国に津波、
ロシア船ディアナ号沈没。
同12月24日、嘉永7年。
安政南海地震M8.4、
死者1000〜3000人。
紀伊・土佐などで津波大被害。
大坂湾に注ぐ川が逆流。
1855年11月11日、安政2年。
安政江戸地震M7.0〜7.1、
死者4700〜1万1000人。
1856年8月23日、安政3年。
安政八戸沖地震M7.5〜8.0。
三陸および北海道に津波。死者29人。
明治時代に入っても地震は続く。
1872年3月14日、明治5年。
浜田地震M7.1、死者552人。
1885年に地震観測網が整備され、
観測所による地震報告が開始される。
1891年、明治24年10月28日、
濃尾地震M8.0。
濃尾平野北西部などで最大震度7。
死者・行方不明者7273人。
1894年、明治27年3月22日、
根室半島沖地震M7.9~8.2。
同6月20日、明治東京地震、
M 7.0、死者31人。
同10月22日、庄内地震、
M7.0、死者726人。
1896年、明治29年、1月9日、
茨城県沖で地震M7.3。
6月15日、明治三陸地震M8.2〜8.5。
津波地震、死者・行方不明者2万1959人。
同8月31日、陸羽地震M7.2、死者209人。
1911年、明治44年6月15日、
喜界島地震M8.0、死者12人。
大正時代。
1914年、大正3年1月12日、
桜島地震M7.1、死者29人。
3月15日、仙北地震M7.1、死者94人。
1918年、大正7年9月8日、
択捉島沖地震M8。死者24人。
そして1923年、大正12年9月1日11時58分頃。
関東大震災M7.9。
死者・行方不明者10万5385人。
昭和時代は、
第二次世界大戦があったが、
意外にも大地震はなかった。
そして平成時代。
1995年、平成7年1月17日、
阪神淡路大震災。
兵庫県南部・淡路島北部で最大震度7、
死者・行方不明者6437人。
1996年、高感度地震観測網が整備される。
2004年、平成16年10月23日17時56分。
新潟県中越地震。
新潟県川口町で最大震度7。
計測震度計で震度7観測の最初の地震。
死者68人。
2011年3月11日14時46分、
東日本大震災。
モーメントマグニチュード9.0〜9.1。
日本の地震観測史上最大。
死者・行方不明者約2万2000人。
北海道から関東地方にかけて、
太平洋沿岸部への巨大津波で甚大な被害。
福島第一原子力発電所事故。
2016年、平成28年4月4月16日1時25分、
熊本地震の本震、
西原村で最大震度7。
前震を含めて死者258人。
こうして日本列島の日本地震史を辿ると、
よくわかる。
これからも日本列島に、
地震はなくならない。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
これしかない。
これが日本人の生き方だ。
だから「元気を出そう」
元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。
お客さまに元気が戻る。
町に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。
たとえ店から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。
あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を売ろう。
売場で元気を配ろう。
元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。
苦しい時にも
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。
たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を売ろう。
元気を配ろう。
それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を売ろう。
元気を配ろう。
合掌して、黙祷。
〈結城義晴〉