結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年04月20日(金曜日)

最後の「平成拡大名人会」と「火に油を注ぐ」こと

常盤勝美の2週間天気予報。
商人舎magazineの人気コーナーです。

今週火曜日のウェザーMD予報。

〈概況〉
17日(火)~18日(水)にかけて、
日本の南を弱い低気圧が通過する。
それ以外は高気圧に覆われる。

〈天候解説〉
週前半は全国的に天気が崩れるが、
雨は降っても量は大したことない。
それ以外は晴れる。

気温は初め冬型の気圧配置となり、
南岸低気圧に向けて、
北東気流の吹くところがある。

週半ば以降は高めとなり、とくに週末は、
今年初めての真夏日を記録する所がある。

〈ウェザーMDのポイント〉
週末は晴れて気温が高く、
またGW直前の週ということもあり、
行楽準備の需要が拡大しそうだ。
キャンプ用品やUVケア用品、
殺虫剤・虫除け、帽子、サンダルなど、
アウトドア系の商品展開を強化したい。

それとは別に、今週末は、
かなりの高温が予想されている所もあり、
アイスや飲料全般の売り込みも期待できる。

その通りです。
明日は今年初めての真夏日。

その前日の快晴の今日、
最後の拡大平成名人会。IMG_5120.JPG8
右から新谷千里さん、土井弘さん、
宮本洋一さん、鈴木國朗さん、
そして松井康彦さん。
カメラ担当は亀谷しづえ。

1989年1月1日、
私が(株)商業界の食品商業編集長に就任して、
そのお祝いのゴルフコンペを開いてもらった。
故杉山昭次郎先生とサミットの荒井伸也さんが、
発起人になってくださって、
主に筆者の先生たちが集った。

そこから生まれたのが「ゴルフ名人会」
最初は「迷人会」と自称していたが、
歳をとって、もちろん技量も上がってきたので、
「名人会」と名乗っている。

1989年は平成元年だった。

そしてメンバーの小森勝先生が、
2013年9月10日に鬼籍に入られ、
この度、浅香健一先生が引退となった。

残るオリジナルメンバーは、
鈴木國朗先生と結城義晴。

小森先生のあとは、
電通の土井弘さんが参加。

そして浅香先生のあとは、
このたび新谷千里さんが参加。

新谷さんはサミットリテイリングセンター代表。
月刊商人舎にも連載を寄稿。
「お客と社員に支持される生産性向上策」
もう連載は26回を数える。

考えてみると、平成元年に始まり、
平成の最後の年にメンバーが変わる。

そこで後付けながら、
発展的に「平成名人会」と名称変更して、
来年から新しい年号に沿って、
「〇〇名人会」となる。

この「名人会」は以前は2カ月に1回、
現在は毎月開催されているが、
1年に2度ほど「拡大名人会」を実施する。

拡大名人会のメンバーは、
ブルーチップ(株)社長の宮本洋一さんが常連。
さらに商人舎の松井康彦さんと、
亀谷しづえさん。

今日は平成30年のその拡大名人会。

千葉県の名門・米原ゴルフクラブ。30742198_903540559824962_1133269824352238082_n.jpg8

1日のラウンドが終わって、
美しい夕日が沈む。IMG_4363.JPG8

自然に囲まれて、1日ゴルフを楽しむ。
心から感謝したくなる。IMG_5122.JPG8
私の36歳の時に始まって、今、65歳。
29年間も続いた。

日々、必死の思いで仕事し、
月に一度、リフレッシュを兼ねて、
平成名人会。

私、
続けることは、
意外に得意です。

明日のメンバーも加わって、
全員で乾杯。30741789_903540803158271_594448294677269335_n.jpg8

ありがとうございました。
拡大名人会は1泊2日。IMG_5125.JPG8

さて、毎日新聞「余録」
「火に油を注ぐ」について。

この言い回しが妥当なのは、
「非常事態に水と油を
間違える人が多いからである」

「混乱を収めようと打った手が
さらにひどい混乱をもたらす」

ゴルフはまさに、
この「火に油を注ぐ」の繰り返し。
それを平成名人会だけでも、
飽きもせず29年もやっている。

危機管理の要諦(ようてい)。
「失敗はしても、
失敗の収拾には
失敗せぬように」

これもゴルフの極意。

「火は出さない方がよいが、
出た時にはちゃんと
水をかけるようしておくことだ」

「そんな時に水も油も
見分けのつかない人たちが
場を仕切ったらどうなるか」

余録のコラムニストはこれが言いたい。
「今なら”財務省のようになる”
というのが一番分かりやすい」

森友問題の決裁文書改ざんや、
口裏あわせで炎上中の財務省。

「今度は女性記者へのセクハラ疑惑で
事務次官が辞任する」

「財務相や政権の命脈も
焼きかねない猛火となった」

週刊新潮の報じたセクハラ発言。
「下品さにも驚いたが、
それよりびっくりしたのは
財務省の対応である」

「疑惑を否定する次官の反論を公表し、
女性記者に名乗り出るよう求めたのだ」

「水をかけるかと思ったら
油をまきだしたのである」

「セクハラ、パワハラへの
女性の抗議の声が世界をおおう時代に、
なんとも浮世離れした組織風土を
さらけ出した財務省だった」

「セクハラを受けた女性記者の
訴えに応じなかったテレビ朝日を含め、
火だねは今日のどんな組織にも潜んでいる」

「あらゆるハラスメントへの
公正な処断なしに、
炎上は免れない今日の官庁と企業である」

同感だ。

火に油を注いではいけない。
きちんと水をかける。
その態勢を整える。

一昨日の日経新聞の記事。
他のメディアも取り上げた。
「米スタバ、全店半日休業」

5月29日の午後に、
全米8000店舗以上を休業し、
人種問題についての店員研修を実施する。

今月12日、フィラデルフィアの店舗で、
待ち合わせをしていた黒人男性2人が
警察に通報され、逮捕された。

逮捕された2人の黒人男性は、
商品を購入せずに、
店内で待ち合わせをしていた。

そしてトイレを利用しようとした。
しかしこの黒人男性二人に対して、
店員はトイレの利用を断った。

男性客はそれを拒否。
そこで店員は「不法侵入」だとして、
警察に通報した。

2人は警察署に連行された後、
解放されたが、
その模様を撮影していた別の顧客が、
ネット上に映像を公開。

それが拡散して、
米国消費者に反発が広がった。

その結果、若者を中心に、
“ボイコット・スターバックス”

ネット上では不買活動が始まり、
一部実店舗ではデモ活動が起きた。

そこでスタバのケビン・ジョンソンCEO。
「人種偏見の研修のため
店を閉めることは、
我々の会社の全員が
地元社会に対して貢献する道の
第一歩にすぎない」

研修の対象は17万5000人の従業員。

全直営店を午後の半日閉めて実施する。
「店舗が全ての人にとって
居心地の良い場所とするため、研修は、
暗黙の偏見や人種差別を防ぐ内容となる」

アメリカのカフェやフードサービスでは、
商品を購入していない人には、
トイレ利用を断る店が多い。

しかしそんな理屈をこねる間もなく、
スタバは全店半日休業で研修を実施する。

すぐに火に水をかけたスタバ。
“第3の場所”であることを標榜する会社。

意思決定は早い。

日本の財務省より上である。

〈結城義晴〉


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