ラスベガスBasicコースの理解度テストと最新SC一挙巡り
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「第9次中期3年経営計画」発表/2021年売上高4550億円目指す
第9次中期経営計画のメインテーマは、
「ヤオコーウェイ」の確立。
そして計画最終年度の2021年3月期には、
連結では売上高4550億円、
経常利益180億円、経常利益率4.0%、
期末店舗数192店を見込む。
長期目標は店舗数500・売上高1兆円、
中間目標は店舗数250・売上高5000億円。
優先課題は2つ。
第1は「チェーン」を強くする構造改革。
店舗作業を削減し、
業務の「見える化」と「標準化」を行う。
第2は商圏内シェアのアップ。
自社の強み(品揃え・ご馳走・接客)の再強化
頻度品(野菜と日配)での絶対的信頼の獲得。
まず「ヤオコーウェイ」のスローガン。
それから具体的な数字目標。
さらに具体的な優先課題。
このあと4つの戦略ごとに、
さらに具体的な課題が挙げられる。
【結城義晴の述懐】を書いておいた。
読んでください。
さて、ラスベガス4日目。
私はアメリカに渡ってきて12日目。
この街は、1820年代後半に発見された。
ユタ州のモルモン教徒が、
首都のソルトレイクシティから、
カリフォルニアを目指していて、
その途中、ネバダ砂漠の中に、
窪地とオアシスを見つけた。
それがラスベガスとなった。
1840年代の終わりに、
カリフォルニア州で金が発見されて、
ゴールドラッシュが起こる。
するとこの地は、
カリフォルニアへの中継点となる。
その後、1905年、
ユニオン・パシフィック鉄道開通。
1929年には大恐慌。
1931年に、産業のないネバダ州は、
税収を獲得するために賭博を合法化。
さらに大恐慌脱出のために、
ルーズベルト大統領は、
ニューディール政策を断行する。
その政策の一環として、
ラスベガスの街の南東48kmに、
フーバーダムが着工される。
第二次世界大戦後の1946年に、
ベンジャミン・シーゲルが、
私の宿泊するフラミンゴホテルを建設。
カジノが収益源となって、
ホテル建設ラッシュが起こる。
このころはギャンブリングの街。
私は2005年の10月に、
北ラスベガス大学を訪問して、
ライト教授の講義を受けた。
ホスピタリティ学部カジノ学科の先生。
ライト教授によると、
ラスベガスはギャンブリングの街から、
ゲーミングの街へ、
そしてエンターテインメントの街、
展示会と会議の街へと、
変貌を遂げつつ、現在にいたる。
私たちにとっては、
ラスベガス郊外には、
次々に新しいフォーマットや、
新しいショッピングセンターが登場し、
視察と調査と勉強の対象となる。
その商人舎US研修 Basicコース。
半分を過ぎた。
回答は記述式。
自分の言葉でよい。
理解したことを記してもらう。
テストが終わると、
ベーシックコース研修も、
最後の山場を越える。
理解度テストの課題を振り返りつつ、
米国チェーンストア産業の全体像を、
鳥の目・魚の目で整理した。
それぞれの班が、
担当カテゴリーの中から、
調査商品を決めて、
2日間にわたって、
調査対象店舗のフェイス数とプライスを、
調べてきた。
米国を代表する企業の商品政策が、
カテゴリー別に明らかになる。
彼らがどんなポジショニングを、
狙っているのか。
それも判明するはず。
班別の課題を仕上げて、
12時には専用バスに乗り込み、
ラスベガス郊外へ。
サマリンショッピングセンター。
サバーブとルーラルの間の広大な敷地に、
最新の街並みを再現した、
ライフスタイルセンター。
ニューヨーク発の、
グルメハンバーガーチェーン。
店内はシンプルなつくりだが、
天井も高く、気持ちがいい。
ガラス張りの明るい店内。
くつろいで食事をすることができる。
ファミリーも多い。
1人ずつ好きなバーガーをオーダーする。
ベテラン添乗員のカリスマ佐藤と、
現地スタッフのキューティ上松が、
不都合なことが起こった時だけサポート。
その後、
サマリンショッピングセンターを、
それぞれ自由に散策して視察。
センターの要所要所に、
タッチパネル式の案内板があって便利。
百貨店のディラード。
ノードストローム・ラック。
売れ残りを集めたオフプライスストア。
スーパーマーケットでは、
トレーダー・ジョーが出店。
トレーダー・ジョーは、
どこの店も変わらない。
エンドではチラシアイテムを訴求。
とはいっても、トレーダー・ジョーは、
独特のチラシ風パンフレットを発刊する。
それが「フィアレスフライヤー」。
サマリンショッピングセンターは、
ライフスタイルセンターと、
パワーセンターが合体した、
最新型のショッピングセンターだ。
サマリンをあとに、
東に移動して、
プレミアムアウトレットノースへ。
有名ブランドが軒を並べる。
観光客がラスベガスに来たら、
一度は立ち寄る人気スポットだ。
米国の新しいショッピングセンターは、
パワーセンター、
ライフスタイルセンタ―、
そしてアウトレットセンター。
それらを全部視察して、
古典的なショッピングセンターが、
大変貌を遂げていることを学んだ。
古典的な商業集積が変われば、
そこに出店している小売業態も変わる。
そしてフォーマットになる。
すべての店舗視察は、
これで終了。
よく勉強しました。
ホテルに戻ってからは、
各自自由に夕食。
私は㈱ヨシヅヤの皆さんと一緒。
フラミンゴホテルのそばの、
カジュアルレストラン。
ヨシヅヤ団長の小川辰雄さんと、
ビールで乾杯。
ショートリブやロブスターのパスタ、
サーモン料理などを堪能したあと、
皆で記念写真。
ラスベガスはいまだに、
ギャンブリングの街でもあるし、
ゲーミングの街、
エンターテインメントの街でもある。
そしてコンベンションの街であり、
勉強の対象となる街でもある。
しかし、そのいずれの要件も、
人間が楽しみながら行うこと。
われわれの学習も、
理解度テストですら、
心から楽しみつつ、
ずんずん進捗した。
(つづきます)
〈結城義晴〉