ワシントン州シアトルの「amazon go」の全貌
ワシントン州シアトル。
古くはノードストロームの街。
そしてコストコの街、
さらにスターバックスの街。
そしてマイクロソフトの街。
いま、アマゾンの街。
そしてその真ん中に、
amazon go。
aからzへの楕円形の矢印は、
「a to z」つまり「初めから終わりまで」、
楕円形の矢印は微笑みを表しているとか。
いざ、入口へ。
そしてゲート。
入り口ゲートにはセンサーがある。
スマホをかざす。
しかしその前に、
やっておくことがある。
スマホに、
amazon goのアプリをダウンロードして
登録しておく。
登録は、アプリのマニュアルに沿って、
各自やってください。
まず、アカウントをつくり、
住所など登録。
それから自分のクレジットカードの、
ナンバーや名前、
年度と月など、登録して、
スマホで清算できるようにしておく。
そしてこの画面。
店に入るには、
以下の画面にしておく。
あらためて、スマホをかざしたら、
透明のドアが開く。
店舗内側から見ると、
こんな感じになっている。
左の入り口ゲートが4台、
出口ゲートが2台。
ゲートの前はちょっと広いスペース。
店舗面積は180㎡、54.5坪。
日本のコンビニが100㎡、30坪だから、
それよりちょっと広い。
長四角の箱がふたつ、
つながったような店舗のカタチだ。
ゲートの前の売場は、
正面がサンドイッチやハンバーガー、
ホットドッグやサラダなど、
すぐ食べられるファストフード。
右がブレークファスト、
左がサンドイッチ。
このサンドイッチには「227」の番号。
「233」の番号がついている。
ターキーとバジルのホットドッグ。
サンドイッチなどは、
価格が棚に表示されている。
そしてamazon goの売価の特徴は、
下一桁がすべて「9」セントであること。
パックサラダ。
これらを手にとって、
自分のBagの中に入れると、
それがカメラやセンサーに読み取られて、
カウントされる。
ポケットに入れてもいい。
棚に戻すと、削除される。
売れ筋のサンドイッチなど、
次々に補充するが、
それでも品切れ続出。
サンドイッチの棚の
左手にはドリンク。
ゲータレード。
これも手にとって、
Bagに入れると、
カウントされる。
ドリンクもすぐ品切れする。
だからすぐに補充する。
天井にはカメラやセンサーなどが、
所狭しと設置されている。
オレンジ色のバッグは、
店内各所で無料提供されている。
それをほとんどの顧客が持っている。
入り口から向かって、
右手の長四角の売場には、
スナックやデザート、
冷凍食品、酒コーナーもある。
どんどん奥に入っていく。
正面のゴンドラエンドは、
プロモーション商品コーナー。
下段にamazon goのボトル。
その上がマグカップ。
そしてPBの記念チョコレート。
角にシリアルなどの朝食メニュー。
ミールソリューションの商品説明。
チップスやポップコーン。
天井にはカメラとセンサーなど。
すぐ食べられるサンドイッチやドリンクは、
入り口ゲートの長四角の売場に。
菓子やデザート、冷凍食品などは、
奥の長四角の売場に。
商品が品切れしたら、
フェースにこのパネルを出す。
デザートは品切ればかり。
こんな具合です。
ハムやチーズは冷蔵ケースで販売。
リーチインケースの冷凍食品。
このケースの中にも、
カメラとセンサーがあるはず。
1アイテムごとのフェーシング数が少ない。
だからすぐに品切れして、
補充頻度が高くなる。
ボックスで補充する。
店舗の一番どん詰まりに、
補充のための通路がある。
その向こうがバックヤード。
そして一番奥がリカー売場。
人がついて、IDをチェックする。
年齢確認のため。
ワインの説明プレゼンテーション。
天井のセンサーやカメラ。
これはカメラだろうか。
マイクもついている。
人の動きを察知して、
購買を特定する。
こんな感じで設置されている。
カメラは5000台設置されているとか。
時々反応してライトがつく。
棚の奥の構造。
こちらはミールソリューションの棚の奥。
そしてこれは、
棚の中の上部に付いたマイク。
音も拾って、顧客の行動を分析する。
天井は複雑怪奇。
これは入り口のゲート上のセンサー。
多分、顧客識別をするのだろう。
アプリで登録し、
店内に入る。
その顧客を識別し、
手にとった商品を確認し、
カウントする。
すごいシステムです。
出口は緑色の矢印。
何もせずに出ていくだけ。
ゲートを出ると、
イートインのスペースがある。
その壁面の「Just Walk Out」の文字。
棚には電子レンジ。
さらにプラスチックのナイフ・フォーク。
店舗を出て15分くらいすると、
スマホにレシートが出る。
間違いありませんでした。
さて私は、この世紀の実験店を訪れて、
ダイエー創業者の故中内功さんの言葉を、
噛み締めていた。
「私にとって
キャッシュレジスターの響きは、
この世で最高の音楽である」
そのレジスターの音がない店。
中内さんが生きていたら、
いったいどんな見解を示すだろう。
しかし中内さんは、
別の言葉も残している。
それがこのamazon goの本質を、
みごとについている。
それはまた明日に紹介。
チェストー!!
(つづきます)
〈結城義晴〉