ダラスの3強巡り/ウォルマート・クローガー・HEB
成田空港から11時間。
テキサス州ダラス・フォートワース空港。
すぐに視察研修スタート。
まずはなんといっても
ウォルマート。
そのスーパーセンターは、
最強のフォーマット。
それからクローガー。
マーケットプレイス。
そしてHEB。
そのHEBプラス。
スイカ売場の競演。
名づけて「スイカ畑」
ウォルマートは、
店舗の食品側入り口に配置。
クローガーは青果部門の奥に。
緑色の傘がアクセントになっていて、
とてもいい。
HEBは青果部門の最後に持ってきた。
価格訴求。
三者三様で、
夏の売場の核になる。
世界最大企業の最強フォーマット、
スーパーセンター。
今日は7月5日。
昨日がアメリカの独立記念日。
だからその名残りの島陳列。
7月4日の独立記念日が終わると、
夏休みに入って、
9月第1週のレイバーデーまで休暇。
その間中、プロモーションは、
Back to School。
だからウォルマートはすでに、
Back to Schoolへと、
売場を大転換。
昨日までは、独立記念日商品が、
ずらりと並んでいたゴンドラを空けて、
すっかり入れ替える。
早仕掛け・際の勝負。
主通路上ではもう、
売場が完成している。
レジ前の島陳列も、
Back to School。
学校ごと、クラスごとに、
異なっている学用品リストも提示される。
売場には、
Texans come hereのキャッチフレーズ。
牛乳は1ガロン(3.8リットル)2.39ドル。
1ドル100円で1リットル換算63円。
「Scan & Go」の掲示。
2015年10月に発表されたシステム。
スマホアプリを使って、
顧客自身が買物をしながら、
商品バーコードをスキャン。
そのままセルフ・レジで支払いを行う。
そのセルフレジ。
amazon goほどではないけれど、
ウォルマートもレジの簡便化に、
邁進している。
Pickup Her。
ウォルマート・コムのネットで購買すると、
ここで商品を受け取ることができる。
クローガーはこのエリアでも、
ウォルマートに次ぐ占拠率で、
マーケットチャレンジャーだ。
そのウォルマート対策で開発されたのが、
マーケットプレイス。
非食品強化型。
入り口には花売場があって、
クローガーは例外なく、
この売場を華やかに飾り付ける。
青果部門ではいつもバナナが充実。
生花の対面がBistro。
バーベキュ―やサンドイッチを提供。
それからデリカテッセン売場は、
「ボアーズヘッド」ブランドの対面。
デリと言えばまず、
加工肉とチーズを意味する。
さらにインストアベーカリー。
奥壁面に精肉多段ケース。
主通路沿いには島型の平ケース。
今、プライベートブランドを、
積極的に説明し、提案している。
真ん中のクローガーブランドが、
エコノミーブランド。
左のプライベートセレクションは、
クォリティブランド。
右のSimpleTruthは、
ライフスタイルブランド。
そしてこれが現在のキャンペーン。
Hi I’m your LOW PRICE。
毎日、すべてのゴンドラアイルに、
このキャンペーンの大特価品が並ぶ。
これはプライベートセレクション。
冷凍フルーツです。
ライフスタイルブランドのSimple Truthは、
エンドにずらりと並ぶことが多くなった。
大人気、大ヒット中。
売場の最後のアパレルは、
ずいぶんよくなってきた。
しかし「まだまだ」です。
最後にHEPプラス。
一丁目一番地は、
プラムとチェリー。
これがすごい商品と価格。
青果部門への入口スペースにも、
超お買い得品。
そしてカットフルーツとジュースブース。
レタススティックは実にいい商品だ。
奥正面にオーガニックコーナー。
やっちゃ場の演出が施された、
青果部門の奥のスペース。
この投げ込み陳列が素晴らしい。
入口左手はベーカリー。
インストアベーカリーの商品がズラリ。
その奥がデリカテッセンとチーズ、
そしてミート部門。
加工肉やプロセスチーズにも、
ナチュラル&オーガニックコーナーを、
適宜、設けていく。
グルテンフリー商品も、
コーナー化している。
そして牛乳はなんと1.35ドル。
1リットル36円で圧勝。
店舗左サイドのペット売場。
新しいロゴで、この部門の次の成長を図る。
HEBの特徴の一つが、
店内クーポンだ。
HEBプラスも、
ウォルマート対向型である。
だからアパレルは必須。
絞り込んだ品揃えだが、
結構上手にプレゼンテーションしている。
ダラスに着いて、
ウォルマートと、
対抗形のクローガー、HEB。
6000坪級のスーパーセンターに、
3000坪級のマーケットプレースと、
HEBプラス。
この直接対決の順位は、
1位 HEB
2位 ウォルマート
3位 クローガー。
リージョナルチェーン1社と、
ナショナルチェーン2社。
ただし、スイカ売場対決は、
1位クローガー
2位ウォルマート
3位HEB
逆になった。
全体では負けているはずのクローガーも、
売場のマネジメントレベルが高い。
その証拠がスイカ売場である。
それがアメリカ小売業の実力だ。
間にアルディ、クィックトリップ、
そしてセントラルマーケットを訪問。
それは明日、紹介しよう。
最後はレストラン。
The Keg。
乾杯の音頭は最年長。
尾崎秀樹海老名店店長。
ニューヨークカットのミディアムレア。
300gの絶品です。
ビールはシャイナーボック。
楽しく食べ、楽しく飲んで、
楽しく語り合った。
日は暮れていた。
長いながい一日が終わった。
充実感でいっぱいだった。
〈結城義晴〉