商人舎シアトル視察研修団が到着してamazon goにGO!
アメリカに渡ったのが7月5日。
インディペンデンスデーの翌日だった。
それから10日間。
テキサス州ダラスから、
ニュージャージー州へ、
そしてニューヨーク州マンハッタン。
いま、ワシントン州シアトル。
商人舎シアトル視察の研修団が到着。
今日から4日間、
シアトルの小売産業を見て回る。
もちろんamazon go視察が最大の目的。
空港で合流して最初に向かったのは、
ウォルマート。
全米一の小売業、
そして世界最大の企業。
ウォルマートから始まるのが商人舎流。
7000坪の1フロアの売場に、
衣食住薬をフルラインで揃える。
ディスカウントストアと、
スーパーマーケットと、
ホームセンターのコンバイン型。
ウォルマートのエンドは、
縦陳列で美しい。
そのうえエブリデーローコスト。
1エンド当たりの週間売上げ基準がある。
それをクリアしていれば、
同じアイテムを補充するだけ。
仕事は楽だし、生産性は高い。
主通路の黄色のアクションアレー。
バックトゥスクールのプロモーション。
上部にはロープライスリーダーのサイン。
その下のプロモーションスペース。
バックトゥスクール一色。
早仕掛け・際の勝負。
それがウォルマートだ。
ネットで注文した商品を、
ピックアップするカウンター。
以前は店舗の奥にあったが、
顧客の利便性を考慮して、
ハードライン側の入口に配してある。
青果売場の最初はバナナ。
これはどの店も変わらない。
1本19セントの売り方は、
トレーダー・ジョー独特のものだ。
エンドでは朝食提案。
ウォルマートもトレーダー・ジョーも、
エンドづくりが基本に忠実で、上手い。
そしてダウンタウンに入って、
スターバックスの本社へ。
全員でポーズ。
店内にはさまざまな形の、
テーブルと椅子が置かれている。
GINZA SIXにも導入された快適な空間。
小部屋のような空間が3つあって、
大きなテーブルが置かれている。
店の隣にはスターバックス本社。
その受け付けには一般人も入れる。
そしてその隣にあるのが、
Amazon fresh ピックアップストア。
オンライン注文した商品を、
ここにきて受け取る。
カウンターの真ん中にブザーがある。
それを押すと係の人が出てきて、
商品を引き渡してくれる。
ピックアップステーションは、
ガソリンスタンドのような駐車スペース。
車をつけてオンライン商品を受け取る。
やってきた顧客の車に、
スタッフが出てきて、
トランクに商品を積み込んでくれる。
このピックアップストアには、
もう一つ機能がある。
裏側に、宅配用の荷物を運ぶ人。
ウーバーと同様に、
登録している一般の人が、
商品をピックアップして届ける。
ドライバーのボブさんと、
現地スタッフのスナイダー・リョウコさん。
私がグレース・リョウコと名付けた。
ダウンタウンにはいって来て、
シティターゲット。
ターゲットも、
ネット注文のピックアップを行う。
2階のメインレジでも、行列。
セール期間中だから、
多くの若者たちが来店している。
ターゲットは大繁盛です。
間違いのないように。
ターゲットから徒歩で移動。
ノードストローム本店や、
メイシーズ、そして専門店が立ち並ぶ。
いわば、東京の銀座のようなスポット。
しかし観光地となっているならば、
店内で解説もいいだろう。
サンドイッチのコーナーに、
ドリンクのコーナーが併設された。
入り口ゲートから5歩歩いて、
両手でサンドイッチも飲料も、
同時に買える。
世界最速の店舗。
すなわちFastest Store。
しかし夕方でもあって、
棚は欠品だらけ。
関西スーパーの丸尾光司さん。
「店としては落第ですね」
そのとおり。
北野祐次さんが生きていたら、
しかりつけるに違いない。
どんな店も、どんな売場も、
ファーストインプレッションが大事だ。
皆、どのように感じたのか。
もちろん全員で、ゴーゴーポーズ!
そして初日の夜は夕食懇親会。
夜の7時でも、
夕方のように明るいシアトル。
昼のビールは効くと言うが、
そんな気分で地元のビールを飲み、
シーフードを食べ、
会話を楽しんだ。
3日ほど一人暮らしだったので、
私は饒舌になって、
とめどなくしゃべった。
ターゲットのレジの行列と、
amazon goのレジのない店。
ターゲットには、
amazon goのシステムは導入できない。
画像や音声を分析して、
顧客を認知する仕組みは、
167㎡の小型店でしか、
今のところ可能性はない。
しかしその両方を体験すると、
amazon goの本当の意味が見えてくる。
お疲れ様。
(つづきます)
〈結城義晴〉