セブン-イレブン41年目の新おでんと夏の甲子園準々決勝の「師匠」
お盆が終わって、
急に秋めいてきた。
毎日真夏日の酷暑の中にいると、
気温が30度を切るだけで、
涼しさを感じる。
今週は商人舎流通スーパーニュースが、
夏季休業に入っているが、
8月10日のセブン-イレブンnews|
2018年度おでんはにんじん・玉ねぎの旨味つゆ
(株)セブン‐イレブン・ジャパンは、
8日9日(木)から、早くも、
2018年度の「おでん」を投入している。
7月末時点で2万0437店。
立秋が過ぎて、
お盆時期に向けてのタイミング。
しかしそれは早仕掛け。
盆明けの今こそ、
気温が下がって、おでんが売れる。
つゆの基本ブレンドは、
かつおだしと昆布だし。
今年の新趣向は3つ。
第1に、“野菜の旨み” を加えて、
コクと甘みが増した味わいにした。
その野菜はにんじんと玉ねぎ。
この2品種を炊きだして、
野菜の旨みを抽出。
それを加えた。
果たして思惑通り、
旨くなったか。
セブン-イレブンは1977年から、
おでんの販売を始めている。
もう41年になる。
“野菜の旨み” をつゆに加えるのは初めて。
第2に、地域ごとに特徴的なダシを加えた。
結果として、全国エリア別に8種類。
第3に、具材は、
カッティングや調理法にひと手間かけて、
具材への「味しみ」を向上させた。
私はセブン-イレブンのおでんの、
ファンの一人だが、
玉ねぎとにんじんの旨みとは、
結局、甘みを加えたのだと思うが、
違和感を感じるかもしれない。
要チェックやで!!
さて第100回全国高校野球選手権大会。
通称、夏の甲子園。
今日はベスト8が闘う準々決勝。
このブログで毎年書いているが、
この準々決勝の日が一番楽しめる。
結果が面白い。
[準々決勝第1試合]
浦和学院(南埼玉)2対11大阪桐蔭(北大阪)
大阪桐蔭は二度目の春夏連覇がかかる。
これは初めてのこと。
プロ予備軍がずらりそろって、西の横綱。
[第2試合]
報徳学園(東兵庫)2対3済美(愛媛)
愛媛の済美は2回戦で、
石川の星稜と死闘を演じた。
延長13回満塁さよならホームラン。
今夏、何かが”ついているチーム”だ。
[第3試合]
日大三高(西東京)3対2下関国際(山口)
リードされた8回、
一気に3点を奪って逆転勝ち。
小倉全由監督の指導と采配が光った。
2011年に全国制覇した東の横綱。
アメフトやチアリーディングで、
何かとケチがついた日大ブランド。
高校生が復活させるか。
[第4試合]
金足農業(秋田)3対2近江(滋賀)
金足農業は、9回裏無死満塁から、
2ランスクイズでサヨナラ勝ち。
5回にもスクイズで同点として、
この試合はすべてスクイズでの得点。
エースの吉田輝星は、
美しいフォームから見事な球を投げる。
3回戦では、わが横浜(南神奈川)を、
8回裏、逆転3点本塁打で破った。
面白いのは、
農業専門紙の日本農業新聞。
本格的に高校野球を取り上げている。
同紙大阪支社の前田大介記者は、
「100回の記念大会に、
“農業”と付く学校が出場しているのに、
取材しないわけにはいかない」
私も寄稿したことがある新聞だが、
とてもユニークな専門紙だ。
食品では日本食糧新聞、
衣料品では繊研新聞。
農業は日本農業新聞。
専門紙は重要だ。
さて金足農業高校。
勝利のときの校歌斉唱もいい。
このチームにも「何かがついている」
しかしベスト8に残ったチームを見ると、
100回記念大会で出場枠を増やして、
9都道府県から2校ずつとした特例は、
結果を出したことになる。
準決勝は1日休養を取って、
月曜日の8月20日に行われる。
第1試合が金足農業対日大三校。
第2試合が済美対大阪桐蔭。
「ついているチーム」と、
「東西横綱」。
まったくの個人的な意見だが、
横綱同士の決勝では、
あまり面白くはない。
最後に朝日新聞「折々のことば」
第1201回。
師匠というものは
まちがいのない基本を
正しく教えれば、
いい師匠だ。
(高橋竹山『津軽三味線ひとり旅』から)
「師匠は、”筋”だけを
きちんと教えればいい。
弟子にとって師匠は、
商売一代の飯の種を
わけてもらうのだから、
命の親、生活の親だ」
竹山は人並みでない苦労を重ねた、
津軽三味線奏者。
編著者の鷲田清一さん。
「習いは彼にとってすべて
生活の土台をなすものとしてのみ
意味をもった。
その土台を確実に身につけること。
習いはそれにかかっていた」
高校野球の監督も、
会社の上司も、
「間違いない基本を正しく教える師匠」
でなければならないと思う。
〈結城義晴〉