「前進の勇・後退の沈勇」とUAゼンセン労使懇談会の「Political」
台風20号は日本海に抜けて、
温帯低気圧になった。
いまだ消えない19号とダブル台風。
かくて日本列島は大雨の下。
北海道も豪雨に襲われる。
お見舞い申し上げたい。
新潟日報の巻頭コラム「日報抄」
「クラブ」は「倶楽部」
「ジョーク」は「冗句」
外国語を日本語に置き換えるとき、
絶妙の漢字を使って、
意味通りの日本語にする。
なかなかうまい。
「しかし、これにはかなうまい」と、
コラムニスト。
「風炎」
「フェーン現象の”フェーン”に当てた」
「あれを炎と言わずなんと言う。
まさに炎だ。
体当たりをくらったきのうは
目まいを覚えた」
昨日の新潟県。
「三条市でとうとう40度を超えた。
それはもう風呂である」
「金物のまちだから熱しやすい?」
これも冗句だ。
「台風」も古くは「颱風」
「強風のタイフーンを表した」
方や「風炎」
此方「颱風」
表現は面白いけれど、
いい加減に勘弁してほしい日本の陽気だ。
東京新聞の巻頭コラムは、
「筆洗」
「どこまで世の中は
便利になるのだろうか」
キャッシュレスや空飛ぶ車の話。
「あくことのない技術革新の一方で、
便利さから距離を置こうとする
機運が盛り上がっている」
プラスチック製ストロー廃止の動き。
海を汚染してきたプラごみ。
象徴がストロー。
「考えてみれば、なかなか
便利な道具である。
冷たいものなどおいしく飲めて、
子どもや弱者にも優しい。
軽くて何より安価だ」
すかいらーくホールディングス、
過日、全廃する方針を決めた。
アメリカのスターバックスなど、
同様の動きでは先行している。
「人類が自ら便利さを手放した」
「進む方の勇ばかりでなく、
退いて守る方の沈勇も…
両者が揃ふて真の勇気が成る」
(新渡戸稲造著『修養』より)。
前進の勇、後退の沈勇。
両者そろって「真の勇気」
筆洗コラムニスト。
「後ろに下がる沈着な勇気が、
必要なのだろう」
同感だ。
さて今日は午後から、
東京・水道橋。
東京ドームホテル。
UAゼンセン流通部門第6回労使懇談会。
地下1階の一番広い天空の間へ。
基調講演と事例紹介が2つ。
そしてパネルディスカッション。
基調講演者と事例発表者に、
UAゼンセン流通部門長が参加して、
討論会が展開された。
テーマは、
「生産性向上に向けた取り組みについて」
モデレーターは中村智彦さん。
神戸国際大学経済学部教授。
パネラーはマイクを持った藤吉大輔さん、
UAゼンセン副会長・流通部門部門長。
その隣が木内康裕さん、
日本生産性本部上席研究員。
そして野々村彰人さん、
ロイヤルホールディングス(株)常務取締役。
日本の小売流通業は、
全体として見れば生産性が低い――。
これが大前提となっていて、
そこからの展開がない。
ちょっと気になった。
生産性の高い小売企業や店はある。
それはなぜなのか。
いかにそれが可能になっているのか。
知りたいことはそれだ。
セミナーが終わると、
記念パーティー。
主催者挨拶は再び、
藤吉大輔さん。
来賓挨拶は田村まみさん。
UAゼンセンの参議院議員候補者。
大学を卒業後、ジャスコ(株)入社。
店舗や本部での実務経験を経て、
労働組合の専従役員として、
UAゼンセン 政策委員会委員に。
そのUAゼンセンの組織内候補者。
乾杯の音頭は、高橋康彦さん。
UAゼンセン流通部門副部門長。
その後、懇親。
写真は撮らなかったが、
清水信次さんが出席していた。
日本小売業協会会長で、
ライフコーポレーション会長。
(株)平和堂の夏原行平さんと本持真二さん。
夏原さんは専務取締役管理本部長、
本持さんは教育人事部長。
イオンリテール(株)の西松正人さん。
西松さんは代表取締役副社長。
その西松さんとの話に、
(株)万代の面々が加わった。
左からおなじみの芝純さん、
そして西城敏幸さん、松末祥司さん。
芝さんは常務取締役、
西城さんは万代ユニオン中央執行委員長、
松末さんは中央執行副委員長。
最後に五十嵐安夫さん。
アクシアルリテイリング(株)副社長。
閉会の挨拶は西尾多聞さん、
UAゼンセン流通部門事務局長。
一丁締めには田村まみさんが加わった。
その田村まみさんとツーショット。
やがて参議院議員になるかもしれない。
月刊商人舎8月号は、
「我ら、ポリティカル・マーチャンツ!」
その雑誌をプレゼントしたが、
田村まみさんこそ、
Political Merchantだ。
国会議員になることができても、
マーチャントであり続けてほしいものだ。
そして政治家となるならば、
「前進の勇、後退の沈勇」は、
必須の心構えだ。
昨日に続いて再び『Message』より。
勇気とは、
未知なる世界に一歩、
目隠しで踏み込む
心のあり方だ。
〈結城義晴〉