軽井沢にやってきて米国小売業第2四半期を俯瞰する
8月30日。あと2日で9月。
暑い暑い8月でした。
横浜商人舎オフィスで、
月刊商人舎9月号の入稿をして、
午後、東京駅へ。
そして夕方、北陸新幹線で軽井沢へ。
軽井沢といえども暑い。
しかし空には秋の雲。
すぐに軽井沢プリンスホテルへ。
いつものコテージ。
そして毎年恒例の懇親会。
明日は軽井沢72でゴルフ。
今年初めての軽井沢。
例年は2、3度、来るのだが、
今年は忙しかったということか。
さて、商人舎流通スーパーニュース。
このところアメリカの情報を連発。
上場小売業の第2四半期決算。
ベストバイnews|
第2Q増収増益/既存店売上高6.2%増/eコマース10.1%増
メイシーズnews|
第2Qは減収50%増益/既存店売上げは横ばい/eコマース健闘
JCペニーnews|
既存店売上高0.3%増加するも売上高7.5%減少で赤字倍増
ロウズnews|
第2Qは7%増収増益/オーチャード・サプライ99店閉鎖
TJXnews|
第2Qは12%増収・34%増益/既存店売上高6%増は4年連続
ロス・ストアズnews|
第2四半期は9%増収・23%増益/営業利益は14%ダウン
ノードストロームnews|
第2Qは増収増益/eコマースが全体の34%
ターゲットnews|
第2Qは増収増益/既存店6.5%増は過去13年で最高
アメリカの景気はいい。
だからほとんどのチェーンが増収増益。
ただしメイシーズとJCペニーだけ悪い。
メイシーズは減収増益。
JCペニーは減収の上に赤字。
つまりノーマル百貨店も、
ディスカウント百貨店も、
アメリカでは衰退業態ということになる。
ノードストロームだけが、
eコマースを全体の3分の1に持ってきて、
増収増益を果たした。
世界最大企業のウォルマート。
第2四半期の売上高は1271億ドル。
1年の4分の1だけで12兆7100億円。
前年度比4.2%増と好調。
会員費を含む総収入は1280億ドル、3.8%増。
営業利益は57億5000万ドル、3.7%減。
しかし純損失が8億6100万ドル。
これはブラジルの子会社の売却損があるため。
それを除いた調整後は19%増加。
eコマースが40%増加。
アメリカでは、
アマゾンが凄い伸びを示しているが、
それに応じてリアル店舗小売業も、
オンライン販売を伸ばさねばならない。
この潮流に乗り遅れたら、
生き残れない。
しかし皮肉なことに、
2012年に世界で最初に、
「オムニチャネル宣言」をしたメイシーズが、
それに乗り切れていない。
本当に皮肉だ。
軽井沢の夕方の涼しさの中で、
ちょっとだけ未来を見た気がした。
明日は頑張ります。
〈結城義晴〉