2018紀文正月フォーラムと食品産業の「断じて正義」
台風21号のことを毎日書いている。
そして日本列島は災害列島だと、
毎日、書いたり言ったりしている。
最悪を覚悟して、
最善を尽くせ。
これも毎日、書いているし、言っている。
さて今日も、東京・東銀座。
2018紀文正月フォーラム。
こちらも毎年、2日間、
9月最初の週に開催されて、
第11回。
業界の風物詩。
堤裕さんが開会のあいさつ。
㈱紀文食品代表取締役社長。
紀文がおせちや和食を重視する理由を、
きちんと説明して、意欲のほどを示した。
紀文食品は、
宮内庁御用達の会社である。
今上天皇陛下が皇太子のとき、
ご成婚の祝宴料理調製を拝命した。
それがきっかけだった。
その今上天皇が来年4月30日に退位される。
感慨深いことだろう。
次に弓削渉取締役副社長。
年末商戦実行委員長。
今回のフォーラムを企画し推進してきた。
そして2018年のカリキュラムを説明。
基調講演は、國田圭作さん。
㈱博報堂行動デザイン研究所所長。
おせち料理の「謂れ」の精神性なども、
行動デザインのスタンスから分析した。
会場ホワイエには、
おせちの歴史年表など掲示されている。
フォーラム後半は、
紀文の社員による研究と発表。
林直人さんは営業企画本部営業企画部で、
年末商戦実行委員会マーケティング担当。
生活日記調査をベースに、
正月の食卓の変化を分析した。
それから堀内慎也さんは、
商品企画部企画三課長だが、
正月フォーラムにはずっと関与して、
この正月コンセプトの専門家。
紀文の提案を自信満々で説明した。
昨年までは山本真砂美さんがいた。
マーケッターとして、
食品業界に名前が轟いていた。
退任して、現在は、
一般社団法人和食文化国民会議研究員。
最後は結城義晴の提言。
私は言い続けている。
正月商戦までのウェーブをつくれ!
昨日の商人舎流通スーパーニュース。
ウォルマートnews|
トイザらス倒産受けてホリデー商戦前に玩具の販促強化
ウォルマートは、
今年のホリデーシーズンに向けて、
玩具売場の拡充を宣言した。
それはトイザらスが倒産して、
店舗閉鎖しているからだ。
トイザらスが販売していた売上げ分を、
ウォルマートとアマゾンが取り合う。
そのための「早仕掛け」である。
日本でももう、
年末商戦は始まっている。
別に年末商材を売場に並べよ、
というのではない。
秋から冬にかけての商戦に関して、
シナリオをつくりプランニングせよ。
それが今期の会社の成績を決定づける。
フォーラムが終わったら、
短い懇親。
㈱万代からは阿部秀行さんと中筋浩二さん。
阿部さんは代表取締役社長、
中筋さんは取締役ドライ・デイリー担当。
一番右は紀文関西副会長の髙市泰明さん。
瀧本和徳さんは、
福岡から駆けつけてくれた。
麻生邦雄商事㈱代表取締役社長。
そして㈱マルエツの釜萢直人さん。
今、食品本部商品企画部長。
コーネルジャパン「実行の三期生」
頑張ってほしい。
左から浅香茂さん、國田さん、
常盤勝美さん、辻中俊樹さん。
浅香さんは紀文の営業企画担当、
辻中さんはTRFグループ代表。
常盤さんはご存知、流通気象予報。
頑張った講師陣。
左が林直人さん、右が堀内慎也さん。
最後に幹部および関係者のみなさん。
Go! Go! ポーズはしなかったけれど、
年末商戦に向けてGo! Go!
そんな気分だった。
紀文フォーラムが終わってから、
新谷千里さん、松井康彦さんと合流。
新谷さんは経営コンサルタントで、
商人舎では生産性向上をテーマとする。
Web版月刊商人舎に連載執筆中。
松井さんは商人舎プロデューサー。
最後に商人舎流通スーパーニュース。
台風21号news|
停電休業店が多発/関西空港に出店のココカラファイン大打撃
ライフラインを担ってほしい。
最後にやなせたかしさんの言葉。
東日本大震災のときに、
やなせさんがメッセージを発した。
「正義とは実は簡単なことなのです。
困っている人を助けること」
「ひもじい思いをしている人に、
パンの一切れを差し出す行為を
“正義”と呼ぶのです」
「困っている人、飢えている人に
食べ物を差し出す行為は、
立場が変わっても国が違っても
“正しいこと”には変わりません」
「絶対的な正義なのです」
「だから正義って
相手を倒すことじゃないんですよ。
アンパンマンもバイキンマンを
殺したりしないでしょ。
だってバイキンマンは
バイキンマンなりの正義を
持っているかも知れないから」
「怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、
怪獣との闘いで壊された街を
復元しようと立ちあがる普通の人々が
ヒーローであり、正義なのです」
食品産業は、
災害時のライフラインとなる。
だから食品産業は断じて、
正義なのである。
〈結城義晴〉