フードストア ソリューションズ フェア2018で講演
昨日まで3日間、湯河原。
今日は朝の新幹線で新大阪へ。
市内住之江区のインテックス大阪。
昨日から開催されているのが、
フードストア・ソリューションズ・フェア。
主催は㈱日本食糧新聞社関西支社。
それを支える運営委員が、
西日本のスーパーマーケット企業15社。
有力企業がほとんど参加して、
西日本の「食は文化 おいしい出会い」を、
サポートした。
イズミ㈱、イズミヤ㈱、
㈱エブリイホーミーホールディングス、
㈱関西スーパーマーケット、
㈱キョーエイ、㈱近商ストア、
㈱コノミヤ、㈱サニーマート、
㈱サンシャインチェーン本部、
㈱阪急オアシス、㈱フジ、
㈱平和堂、㈱マルヨシセンター、
㈱万代、㈱ライフコーポレーション。
これら企業群のリーダーは、
阪急オアシスの千野和利さん。
インテックス大阪6号館を入ると、
北海道のブース。
想像していた以上のフェアで、
展示企業も参加者も大いに盛り上がった。
こちらは長崎のブース。
うまかもん通り。
展示場の奥2カ所に、
セミナーステージがある。
私は今日の午後1時からの出番。
拍手をいただいてテーマは、
「フードストア・イノベーションの潮流」
事前申し込み制度で、席は満杯。
今日は食品とその販売に関して、
日米欧のトレンドを語る。
しかしトレンドを捉えて、
イノベーションを巻き起こすには、
「不易流行」が大切だ。
松尾芭蕉の弟子の向井去来(きょらい)が、
『去来抄』に書いている。
「蕉門に千歳不易の句、
一時流行の句と云ふ有り。
是を二つに分けて教へ給へる。
其の元は一つ也」
千年も変わらぬ句と、
一時の流行の句とがあって、
芭蕉はその二つを分けて教えた。
しかし、その大元は一つである。
日本の小売業の中で、
それを社是にしている企業がある。
イトーヨーカ堂であり、
セブン&アイ・ホールディングスだ。
「基本の徹底と変化への対応」
創業者の伊藤雅俊さんの信念。
そしてトレンドを捉えたら行動に移す。
そのためにドラッカーのイノベーション。
さらに競争が変わり、
社会構造が変わり、
消費が変わり、
商品が変わる。
米国のFLONHから、
Meal Solutionの本質と、
Grocerantの誤解。
Meal Solutionは、
「食事を準備するための5段階」が重要。
・Planning 計画
・Shopping 購買
・Prepping 下準備
・Cooking 調理
・Clean Up 後片付け
Grocerantは、
We Sell What We Cook,
and,We Cook What We Sell.
月刊商人舎3月号特集。
最後はレジレスストアと小売業のAI。
amazon goとWal-Mart、
さらにクローガー。
ジッピン、スタンダードマーケット。
フードストアの店づくりと、
さらにサービスが変わる。
座席に座れない人たちが、
立ち見でのぞき込むほどの盛況。
ご清聴、感謝したい。
講演が終わったら、
楽屋の入り口に列ができていて、
受講者のみなさんと交流。
ありがとうございました。
それから会場を歩いていると、
千野和利さん、それから山下和孝さん。
山下さんは㈱万代ホールディングス社長。
お二人は同い年。
関西の企業からは、
トップや幹部、バイヤーや店長が、
ずいぶんたくさんこのフェアに参加した。
やはり地元開催の展示会の良さだ。
千野さんは述懐する。
「関西にも西日本にも、
たくさんの生産者がいるし、
小さなメーカーもある。
東京のフェアに参加できない企業もある。
そんな生産と小売りの出会いの場がこのフェア。
意義のあることです」
その通りだと思う。
ヨーロッパでは各地に、
こういったフェアがあって、
そのうえで奇数年にはケルンのアヌーガ、
偶数年にはパリのシアルが、
交代で世界最大の展示会を開く。
中央集権と地方分権。
それが実にマッチして、
いい商品を逃さず、
表舞台に引き上げる。
このソリューションズ・フェアは、
そんなことを期待させてくれる。
講演の後は、寺岡精工のブースへ。
最新の「Shop & Go」のシステムを、
自ら体験させてもらった。
スマホのアプリを活用して、
買物も清算もスムーズに済ませることができる。
日本的な配慮も行き届いたシステムだ。
㈱寺岡精工の森邦雄常務と、
リテール開発グループの齋藤文克次長。
今年は第1回のスタートだったが、
来年の第2回は7月4日と5日。
さらに規模が大きくなって開催される。
さて、日経ビジネスオンライン、
「今日の名言」
ジェレミー・ハンター准教授は、
米国クレアモント大学経営大学院所属。
「不満や不安を明確にすると、
解決案を見つけやすくなる」
クレアモント大学院は、
P.Fドラッカー経営大学院である。
ハンターさんは、
「Self Management」理論研究の第一人者。
“人生の豊かさ(Wellbeing)”と
“仕事のパフォーマンス最大化”を研究。
ハーバード大学院でマスターをとって、
シカゴ大学で博士課程修了。
「神経をマネジメントするために
必要なのは休息です」
ん~。
「休息する習慣には、
もちろん瞑想という方法もあります。
入浴でもいい、あるいは、
朝のゆったりした時間というように、
一人ひとりに合った方法でいいのです」
「何より、十分な睡眠をとることは、
基本です」
大いに反省して、
今日のブログに書き留めておこう。
〈結城義晴〉