第4次安倍改造内閣発足と10月の商人舎標語「自分の頭で考えろ!」
10月2日火曜日。
商人舎標語を発表しよう。
2008年6月から毎月、
今月の標語を掲げて、
10年と5カ月。
全部で125の標語となる。
思い出深い言葉もあるし、
今でも時々使うスローガンもある。
2009年6月の標語は、
「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
最近の地震や台風、大雨のときに、
いつも心構えとして、
この2009年6月の標語を使う。
2011年 4月の標語は、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
東日本大震災の後の標語だ。
2014年9月の標語は、
Change! Or, Die!
懐かしい。
その今月、2018年10月の標語。
月刊商人舎10月号の、
[Message of October]でもある。
自分の頭で考えろ!
デジタル時代に、
情報があふれる。
膨大なデータが手に入る。
定量調査情報はビッグデータ化する。
定性データもSNSなどから氾濫する。
両者はデジタル化し融合するかに見える。
その結果として、
人間の感情や顧客の心理も、
データ化することができると過信する。
そこに虚が生まれる。
短絡が起こる。
誤謬が生じる。
しかし私たちは記号化された情報を、
素早く、賢く、的確に読み取って、
有益なマーケティングをせねばならない。
そのためには自分の目で見て、
自分の耳で聞く。
そして自分の頭で考える。
それなくしては、
データという間接情報は活かせない。
伝聞情報は使えない。
とりわけ顧客商売のデータ活用は、
最後の最後の最後に、
人間のコミュニケーションが必須となる。
そのうえで自分の頭で考える。
複雑なデータをシンプルな脳で読み解く。
自分の頭で考え続ける。〈結城義晴〉
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どんなときにも、
自分の頭で考えること。
脱グライダー商人であること。
情報が氾濫するからこそ、
自分の頭を使いきる。
それを習慣化する。
先月の9月18日・19日・20日に、
商人舎ミドルマネジメント研修会が開催された。
第14回目となった。
その2日目と3日目の朝には、
理解度テストが行われた。
そのテストの30分間の「頭の酷使」は、
受講生にとって貴重な経験だったと思う。
自分の頭で考える。
頭を使いきる。
知恵を出し切る。
それを習慣化する。
自分の頭で考えよ。
さて、第4次安倍改造内閣発足。
とはいっても、安倍政権は、
2つに分かれる。
第1次安倍内閣は、
2006年9月26日~2007年8月27日。
その第1次安倍政権の改造内閣は、
2007年8月27日~ 2007年9月26日。
ここで突然辞任。
そして民主党政権の後、
再び登板。
ただし2012年12月の総裁選挙では、
一次投票で石破茂氏が199票、
安倍氏は141票で負けたが、
決選投票で逆転している。
第2次安倍内閣は、
2012年12月26日~2014年9月3日。
この時にデフレ経済解消のために、
インフレターゲット論が提唱され、
「アベノミクス」という言葉が浮上した。
第2次安倍改造内閣は、
2014年9月3日~ 2014年12月24日。
第3次安倍内閣は、
2014年12月24日~2017年11月1日。
この間に3回の改造をしている。
さらに第4次安倍内閣は、
昨2017年11月1日~2018年10月2日。
つまり今日まで。
そして今日、
第4次安倍改造内閣が発足した。
自民党総裁の任期は3年だから、
来年の2019年、再来年の2020年の今頃、
内閣改造が行われて、2021年まで続く。
その間に衆議院解散がなければ、
任期満了日は2021年10月21日となる。
さて、これから3年間はどうなるか。
安倍首相は「全員野球内閣だ」と強調する。
なんだか、幼いたとえだ。
わかりやすい言い回しを、
意識しているのだろうが、
ちょっとさえない。
そして最大の課題は、
「少子高齢化対策」と表明した。
それでもスタートの内閣だ。
大いに期待しよう。
最後に、安倍政権に向けても、
2016年10月号の標語。
実行せよ・実行せよ・実行せよ。
仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。
Plan⇒Do⇒Check⇒Act。
計画、実行、評価、改善。
エドワーズ・デミングらの提唱。
成果を上げる黄金のサイクル。
DATAを活用するときには、
このPDCAサイクルは必須だ。
Big DATAを活用するときには、
このサイクルは高速回転されねばならぬ。
トヨタのカンバン方式も、
セブン-イレブンの単品管理も、
ユニクロのSPAも、
PDCAの実現度で群を抜いたものだ。
しかし、言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」が独り歩きする。
仮説を立てる。
実行する。
検証する。
改善して実行する。
重要なのは、
二番目と四番目である。
実行する。
改善して実行する。
Practice comes first!
実行第一、実践躬行。
「仮説・検証」を言い続けた鈴木敏文は、
毎週の業革会議で実行の徹底を追及した。
言葉は恐ろしい。
「仮説・検証」だけが独り歩きした。
だから仮説せよ。
実行せよ、実行せよ。
検証せよ。
改善して実行せよ。
実行せよ、実行せよ。
〈結城義晴〉