上越ウィング特集号の「嘘をつく店」と大阪人の「感じ悪ぅ」
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イオンタウンnews|
パワーシティ四日市改め四日市泊をスクラップ&ビルド
イオンタウン四日市泊が、
スクラップ&ビルドで、
来年、オープンする。
このオープンエアー型商業集積は、
1995年3月18日、
「パワーシティー四日市」として開業。
懐かしい。
私は当時、㈱商業界の食品商業編集長。
もちろん特集した。
約10万㎡の敷地のパワーセンター。
核店は「マックスバリュ」2号店、
さらにディスカウントストア「メガマート」。
パワーセンターも、
フード&ドラッグも、
ディスカウントストアも、
ジャスコが未来を賭けた、
新フォーマットばかりだった。
もちろん当時のトップ企業はダイエー。
それ以外にも、
様々なカテゴリキラーが28店舗。
このパワーシティ四日市開業の前年に、
1994年6月、上越ウィングがオープンした。
日本初のパワーセンターとして注目を集めた。
もちろん大特集を組んだ。
こちらはカウボーイとコメリパワー、
さらにダイナマートが核店だった。
私はこの上越ウィングの特集号で、
巻頭言を書いた。
単行本『Message』に掲載されている。
「嘘をつく店」
「この店は滅びる」
倉本長治は言い放った。
よほど腹が立ったのか、
それともひどく悲しかったのか。
私も近頃、そんな気持ちになる。
客を平気で待たせる店。
買いたい品が見つかりにくい店。
欲しいものが品切れしている店。
買った商品が傷んでいる店。
きたない店。
一番いけないのは、
嘘をつく店。
「安い」と「良い」とは、
突き詰めると同じことだ。
品質が同等で価格が低い状態を、
「安い」といい、
価格が一定で品質が高い状態を、
「良い」という。
ただし、「安い」も「良い」も、
嘘をつかない店でのことだ。
客を待たせない店、
分類と陳列の整った店、
欠品のない店、
品質のしっかりした店、
きたなくない店、でのことだ。
「安いよ、安いよ」と
大声を張り上げている者にかぎって、
嘘つきの店がある。
きたない店が多い。
そしてこんな店には、
「買物の得」はあっても、
「生活の得」はない。
「暮らしの得」を提供する店を
「デスティネーションストア」と表現する。
上越ウイングの店舗群を見ても、
その周辺10キロ圏の店々を訪れても、
つくづく人々の暮らしの得を生み出す店が
欲しいと感じてしまう。
エブリデーライフストアにとって、
「安さ」とは、
「生活の得」に貢献する
「良さ」でなくてはならない。
競争はやがて、賢い消費者を
多種多数、誕生させる。
逆に、競争者自身は
多産多死の状態に陥る。
しかし、それは良いことなのだと思う。
進化を意味するのである。
だから私もこう言い切ろう。
嘘をつく店など、滅びてしまえ。
永遠に、この地上から無くなれ。
〈結城義晴〉
今日は新横浜から新幹線のぞみ。
富士川を通過するときも、
富士の姿は裾野だけしか見えなかった。
東大阪について、
㈱万代の会議棟。
ビギナーズ研修の打ち合わせと、
事前レクチャー。
そして一人ひとり自己紹介と決意表明。
それが終わると、壮行会。
会場はがんこ平野郷座敷。
万代の20代から30代の女性社員。
チーフとサブチーフ。
将来が期待されている。
にぎやかで楽しい食事が終わって、
ここでも一人ひとり、
抱負を語ってもらった。
それから阿部秀行社長の激励の言葉。
そして結城義晴のMessage。
東尾里江人事部マネジャーを中心に、
全員写真。
朝日新聞「折々の言葉」第1264回。
いやぁ、感じ悪ぅ。
(大阪の女の人)
編著者の鷲田清一さん。
「大阪の人はバリアを築く人を
嫌う傾向があるらしい」
特に大阪の女性。
「お高くとまる、のぼせ上がる、
ひけらかすといった態度。
あるいは裏表、おすまし、よそいき、
上滑りに、小心やしみったれ」
うんうん。
「心にもないことを言われると
遠ざけられたと感じ、
魂胆が透けて見えるふるまいを目にしたら
すぐに隣の人に、
“何なん、あの人”と言いたくなる」
そうそう。
「感覚も判断も
自分の流儀を貫くところ、
進んでいる」
心にもないことは言わない。
だから、大阪には嘘がない。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
いつもありがとうございます。
上越ウイングの事は当時定期購読していた販売革新(商業界)で知りました。
その後私の住む福岡市にも続々と「パワーセンター」(トイザラス新宮など)なる物が出現しましたが、その多くは現在は雲散霧消しています。(キーテナントが入れ替わったり、業態変更しています。)
今から振り返るとお客様にとっては、必ずしも「良い店」ではなかった気がします。
いまちゃん、ありがとうございます。
アメリカではパワーセンターが主流です。
しかし日本では、なかなか育ちませんでした。
理由は簡単。
本格的なディスカウントストアが誕生しなかったからです。
しかしトライアルなどが登場して、
少しずつ可能性が見えてきたと思います。
ご指摘の通り、日本の「ディスカウントする店」は、
残念ながら「良い店」ではなかったのだと思います。
上越ウィングの核店舗だったカウボーイは現在、
トライアルに併合されています。