セブン-イレブン「顔認証で無人コンビニ」と家康の遺訓
2018年11月最後の日。
明日から師走。
あと1カ月。
プロ野球はストーブリーグ。
ストーブ不要の陽気だけれど。
そのなかで巨人軍の原辰徳監督。
西武から炭谷銀仁朗捕手を獲得。
国内フリーエージェント権行使による。
阿部慎之助一塁手も捕手に戻り、
レギュラー捕手の小林誠司もいる。
どうするんだろう。
オリックスから中島裕之内野手を獲り、
一塁手には米国パドレスから、
ビヤヌエバ内野手を獲得。
27歳の20本塁打打者。
そのうえ、今日発表されたのが、
広島カープの丸佳浩外野手。
これも国内FA宣言。
丸は2年連続セリーグMVP。
こんなにいい選手ばかり集めて、
一体全体、どんな野球をするのだろう。
巨人ファンではないけれど、
ちょっと心配になる。
それに金遣いが荒いなあ。
気に入らない。
さて今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
窓の下に見える遊歩道。
落葉が美しい。
そして午前中に来客。
(株)紀文食品のお二人。
右が三好正信さん、
左は飯嶋雄次さん。
実に楽しいひと時だった。
三好さんは補佐役、
飯嶋さんは執行役員副本部長。
保芦將人会長兼CEOの要望もあって、
様々な質問に答えた。
ランチはシェ・フルール。
著名な和フレンチレストラン。
野菜サラダが絶品。
さて、日経新聞朝刊一面トップ。
顔認証で”無人コンビニ”
「セブン-イレブン・ジャパンは12月に、
顔認証技術で利用者を特定し、
会計ができる店舗を開く」
キャッシャーレス店舗は、
もちろんAmazon Goです。
ウォルマートもクローガーも、
「Scan & Go」や「Scan, Bag, Go」
顧客が自分で商品スキャンする。
しかし日本のセブン。
「顔認証を使う実験店を、
NECグループが入る
東京都港区のビル内に開く」
面積は30㎡。
セブン-イレブン標準店は100㎡。
だから3分の1ほどの小型店。
こんな時に小型化のケーススタディ。
NECグループの従業員が、
あらかじめ登録した場合に利用できる。
ポイントは、
「カメラによる顔認証を経るか、
社員証をかざすと入店できる」
「商品のバーコードを読み取ってから、
顔認証をしたり
専用端末に社員証を掲げたりすると
会計が終わる」
「支払いは給与天引きとして、
現金や電子マネーなどで
決済する手間を省く」
商品の発注や陳列は従来通り店員が担う。
しかしレジ業務はなくなる。
これによって最低2~3人必要だったが、
終日1人にできる。
利用者のレジ待ち時間も少なくなる。
ほんとかよ。
一方、ローソンは4月に実験開始。
顧客がスマホのアプリを使って、
決済できるサービス。
ウォルマートやクローガーと同じ。
18年度末までに都市部の100店に導入。
「そのうえ清掃や商品陳列も自動化して、
25年度をめどに終日店員1人で
運営できる程度まで省力化を進める」
しかし、省力化、省人化を狙って、
こんな実験をしても、
絶対に上手くいかない。
米国Amazon Goは2021年までに、
最大3000店を目指す。
しかもシアトルの1号店は、
年商5億円を超えるとの調査がある。
こちらは省人化ではない。
新しい体験価値の創造だ。
一方、中国では約70社が、
すでに1000店の無人店舗を出している。
無人コンビニ「ビンゴボックス」など、
すごい勢いで増えていて、
しかもほとんどがキャッシュレス。
実際に中国のキャッシュレス化はすごい。
ただしこちらは省人化だが。
そんなこともあって安倍政権は、
来年10月の消費増税に際して、
「9項目の弥縫策」を提示する。
その中にキャッシュレス化の推進がある。
⑴キャッシュレス決済時のポイント還元
〈中小店限定で9カ月間、還元率5%〉
これです。
⑵プレミアム付き商品券の発行
〈低所得、0~2歳の子育て世帯向け、
2万円で2万5000円券〉
ほかには、
⑶自動車、住宅購入者への税・予算措置
〈省エネ・耐震性の高い住宅にポイント、
住宅ローン減税拡充、車保有の税軽減〉
⑷個人番号カードへのプレミアムポイント
〈中小店ポイント還元実施後の一定期間〉
⑸防災・減災、国土強靭対策
⑹商店街の活性化
⑺幼児教育の無償化、年金生活者支援
そして懸案の愚策。
⑻飲食料品などへの軽減税率制度
最後に、
⑼増税時の柔軟な値上げを促す指針策定
ああ。
こんな飴を目の前にぶら下げられた国民。
増税分は財政再建に使うという、
将来への対策はどうなるのだろう。
静岡新聞巻頭コラム「大自在」
静岡だけに、徳川家康の遺訓を上げる。
「人の一生は重荷を負て
遠き道をゆくが如し」
これは現在の日本の国民のごとし。
家康の遺訓はつづく。
「いそぐべからず」
世紀の大政治家・家康公に同感。
〈結城義晴〉