大晦日商戦の考え方とChristmasの「犬と少女の物語」
Everybody! Good Monday!
[2018vol52]
2018年もあと1週間。
1月1日の週をvol1と勘定して、
今週はvol52の第52週。
12月最終週。
私にとって、だんだん年の瀬も、
すんなりと終わるようになってきた。
感慨がないというのでもないけれど、
やったー! というわけでもない。
しかしそれなりにやったことは確かだ。
月刊商人舎webコンテンツ。
月曜朝一2週間販促企画。
西武池袋店が31日に仕掛けるのが、
「大晦日限定歳末おせち大市・ごちそう大市」
和洋中のおせち約26種類を、
1600個販売する計画。
2人前の適量サイズおせちを増やす。
大晦日の食卓に向けて、
オードブルも約20種類揃える。
「人形町今半/おせち重詰一段」
2人前、全29品が 1万7280円。
31日にはもう、おせち商材の販売は、
ほとんど終了しているのではないか。
この仮説に基づいて、
2人世帯など2人で正月を過ごす層を狙う。
この2人前おせちは昨年対比110%予算。
西武池袋店ならではの企画だ。
今年は働き方改革への配慮もあって、
正月1・2日を休業する店舗が増えている。
それだけに31日商戦は、
従来と異なる。
だから大晦日商戦の考え方を、
明確にしておかねばならない。
平成最後の在庫が、
絶対に残らない体制を組むか。
あるいは品切れ・欠品を恐れず、
思い切った売り込みをかけるか。
ただし後者の場合にも、
売り切る態勢は必須だ。
企業ごとの政策や、
店舗ごとの立地特性に応じて、
どちらの戦略をとるか。
それは決めておく。
野球でいえば、
バント作戦か、
ホームラン狙いか。
しかし1年の最後の商戦だ。
顧客には最大のご奉仕に努める。
それがいいと思う。
つまり思い切った売り込みと、
最後の最後は盛大な投げ売り。
東京のアメ横のような盛り上がり。
顧客も楽しむ、店員も楽しむ。
本当に「今日が最後の日」という、
決意が求められる。
さて、今日はクリスマスイブ。
中日新聞と東京新聞の巻頭コラム。
「中日春秋」と「筆洗」。
必ずしも毎日ではないが、
同じ文章を掲載して、
協働する日が多い。
今日はそれ。
実にいい話。
――クリスマスの物語を書きたいと
公園で考えていたら
見知らぬ犬が一冊の本をくわえてきた。
読むとこんな話だった▼
その犬は人になりたかった。
人になって、おいしいものを食べる。
暖かい帽子をかぶる。
願いをかなえる太った男のうわさを聞いた。
頼んでみよう▼
犬は太った男を捜そうと村へ出かけた。
太った男は見つからないが、
年老いた女に出会った。
「クリスマスよ。あなたにも」。
パンを一つくれた。
裏通りでは若い男が犬に声を掛けた。
「寒いだろう。クリスマスだ。
この帽子をあげよう」。
犬は大喜びした。
パンに帽子、僕は人間になっていく▼
日が暮れた。
雪が降ってきた。
パンに帽子。
けれど僕は人間にはなれない。
街灯の下で泣いている女の子に会った。
雪は強くなったが、帽子もコートもない。
お母さんが帰ってくるのを
待っているという。
寒い夜に独りきり。
犬はパンと帽子を女の子の足元に
こっそりと置いて駆けだした▼
帰り道。ひどい吹雪になった。
前へ進めない。寒い。
おなかもすいたが、
犬は女の子のことを考えた。
あの帽子とパン。
喜んでくれたかな。
翌朝。
人間の若者がそこに倒れていた▼
悲しいよ。
本をくれた犬に言うと
まだ先があると教えてくれる。
人になった犬はあれから、
太った男の手伝いをしているそうだ。
やさしさと喜びを集め、
足らない場所に配る仕事らしい。
おまえもかい?――
「美女と野獣」ならず、
「犬と少女」、そして太った男。
Merry Christmas!!
そのクリスマス商戦真っただ中の今日は、
朝早く、新横浜から新幹線こだま。
日の出が美しい。
小田原から小田急線に乗り換えて、
新松田へ。
そしてタクシーで15分。
チェックメイトカントリークラブ。
毎年恒例。
2018 IDR望年ゴルフコンペ。
IDRは社団法人流通問題研究協会。
今日の幹事は、
田上正勝さん(中)と橋本佳住さん(左)。
田上さんは㈱プラネット代表取締役社長、
橋本さんはIDR専務理事。
はじめに会長の玉生弘昌さんの挨拶。
ご存知、プラネット代表取締役会長。
12月24日のクリスマスイブ。
寒くないはずがない。
しかし、からりと晴れて、
遠く横浜のみなとみらいまで見通せる。
朝は春のようだった。
昼は日焼けするかと思うほどの、
初夏のようだった。
午後は秋のようで、
その後、冬がやってきた。
17番のグリーンに上がったら、
みぞれが降りだした。
最終18番はそのみぞれの中でプレー。
この雲の下を粉雪が舞う。
春と夏と秋と冬を1日で感じ取った。
これこそ天からの、
クリスマスプレゼントかもしれない。
私は午前のアウトで必死のラウンド。43。
午後のインはさらに必死のプレー。42。
これもクリスマスプレゼントか。
まだまだ改善の余地があるが。
玉生さんもスコアは87でご満悦。
新ぺリアのコンペは、
玉生さんが準優勝、私は3位。
1年の締めくくりとして、
まあ満足のラウンドだった。
1年間、仕事にまい進してきたら、
最後の最後にご褒美が来る。
「太った男」のプレゼントは、
子どもたちや犬にだけ、
配られるのではない。
では、みなさん。
今週は、最後の最後に向けて、
Good Monday!
〈結城義晴〉