カルロス・ゴーンの「Innocent!」とキングカレンの「Guilty?」
“I am Innocent!”
「私は潔白です」
カルロス・ゴーン容疑者。
日産自動車元会長。
東京地裁に出廷。
会社法違反の特別背任容疑に対して、
裁判官の理由開示が行われた。
ゴーン容疑者は自ら意見陳述して、
“I am Innocent!”
無実を主張した。
昨2018年11月19日の電撃逮捕以来、
東京拘置所に拘留され、
50日ぶりに公式の場に顔を見せた。
「私にかけられた容疑は無実です。
確証も根拠もなく、
不当に勾留されている」
国際的には検察特捜部のやり方に、
批判の声も上がっている。
ゴーン容疑者と弁護団は、
真っ向から闘う姿勢を崩さない。
さて、無罪になるか、有罪か。
Innocent?
Or, Guilty?
商人舎流通スーパーニュース。
日本スーパーマーケット協会news|
川野幸夫会長2019年頭所感の「大同団結」
(株)ヤオコー会長でもある川野さんが、
今年の年頭所感を語った。
消費増税、軽減税率の導入に対して、
「業態を超えて大同団結していく」
それが必要だとの主張。
昨年の月刊商人舎8月号特集。
我ら、ポリティカル・マーチャンツ!
小売サービス業の協会・団体における「数の論理」の研究
私が書いた記事が、
川野幸夫の「変容」
この原稿の最後の文章。
「長らく、清水信次に”おんぶに抱っこに肩車”の状態だったスーパーマーケット産業において今、もっともポリティカルなマーチャントは、やはり川野幸夫をおいてほかにいない。本当の”政治的商人”は何をおいても、類い稀なる人格者でなければならないからだ」(文中敬称略)
この私の考え方は変わらない。
年頭所感に、それが実に、
よく表れている。
今日の商人舎流通スーパーニュース。
アークスnews|
第3Q微減・経常利益6%増は地震⇒特売縮小の成果
第3四半期の決算を報告。
微減収増益。
その理由の一つが、
北海道胆振東部地震。
9月6日に発生した地震の影響で、
一時的に商品供給が不安定となり、
やむを得ずチラシ特売を縮小した。
だが、結果として、
チラシ特売の回数減少によって、
売上総利益率が上昇した。
チラシが減り、
特売が減り、
粗利益が増えた。
よく考えなければならない。
実はこれこそ、
エブリデーロープライスなのだ。
もう一つ商人舎流通スーパーニュース。
ストップ&ショップnews|
世界最初のスーパーマーケット「キングカレン」買収
1930年にスーパーマーケットは登場した。
マイケル・カレンという若者の発明だった。
私の位置づけでは、
「第一次スーパーマーケット革命」
カレンの革命の後、
当時の大手グロサリーストアチェーンが、
こぞってカレンの真似をした。
A&P、セーフウェイ、そしてクローガー。
そのカレンの会社が、
「キングカレン」
現在も細々と続いていたが、
とうとう買収されることになった。
ニューヨークのストップ&ショップに。
そのストップ&ショップは、
アホールド・デレーズUSA傘下にある。
アホールドはオランダの小売業、
デレーズはベルギーのリテーラー。
両社が本国同士で経営統合して、
米国内でも第3位のスーパーマーケットチェーンとなった。
キングカレンはその傘下に入って、
結局、1位クローガー、
2位アルバートソン&セーフウェイに次ぐ
三番手グループに入る。
感慨深い話だ。
新しい業態やフォーマットを創造する、
そんな人やそんな組織。
それをチェーンオペレーションに乗せる、
そんな人やそんな会社。
両者は異なる。
現在のコストコは、
ソル・プライスとジム・シネガルが、
会社を合併させて成長した。
1993年、Price CompanyとCostco合併、
PriceCostcoが誕生した。
プライスは創る人、
シネガルは大きくする人。
両方ができる人は、
本当に少ない。
カレンも創る人だった。
そのカレンの会社が、
90年弱で買収され、
業界第3位のグループに入る。
名前は残されるので、
ちょっと救われるけれど。
日本もこんな風になるのだろうか。
――多分、なるのだろう。
しかし商人には、
本籍地と現住所がある。
キングカレンの現住所が、
アホールド・デレーズUSAとなっても、
本籍地の創業者マイケル・カレンを、
忘れてはならない。
本籍地を忘れることは、
商人にとってGuiltyだと思う。
存在価値を失ってしまうからだ。
〈結城義晴〉