[今週の出来事から]小濵裕正の”Political”と大口競合ウォッチ
二十四節気の大寒。
なのに関東地方は暖かい。
明日はスーパームーン。
今日はその前日。
私は日本にいなかったが、
[今週の出来事から]
1月16日の水曜日。
恒例の新横浜国際ホテル。
全国セルコグループトップ会懇親会。
会長の佐伯行彦さんは、
不死鳥のように病から甦った。
その佐伯会長の力強いあいさつで、
会場は大いに盛り上がった。
1月18日金曜日は、
日比谷の帝国ホテル。
これも恒例。
日本チェーンストア協会主催、
平成31年新年賀詞交歓パーティー。
パーティーに先立って、
消費税増税について、
経済産業省とのミーティングがあった。
ずいぶん厳しい議論になったそうだ。
だから小濵裕正会長の冒頭のあいさつも、
厳しく、強く、長いものになった。
小濵さんの頑張りは、
昨年の月刊商人舎8月号に。
[特集]我ら、ポリティカル・マーチャンツ!
今年の小売流通業界は、
政治の季節です。
「選挙に行こう! 投票しよう!!」
これを合言葉にして、
小売流通業が大票田であることを、
政治家たちに知らしめ、
そのうえでポリティカルに動く。
小濵さんにはその先頭に立ってもらおう。
ただし「小濵裕正! 孤軍奮闘」にしては、
絶対にいけない。
さて昨日、シアトルから帰国して、
今日の夕方は、横浜市の大口へ。
MEGAドンキUNY大口店。
ライフ大口店。
道路を挟んで激突。
両店をウォッチしようとすると、
両店で何かを買うことになる。
メインの食材はライフで買った。
これは人、好き好き。
ビールはドンキUNY。
ついでにワインも買った。
ゴルフボールなどもつい、
ドンキで購入してしまう。
健康器具のコーナーが登場。
「他店競合店様に、
徹底対抗いたします!!」
地下1階の食品売場は、
ちょっと照度を上げたか、
全体に明るくなった。
客数も少し戻ってきた。
対抗価格が効いたか。
ライフはオペレーションの維持に努める。
全体にクレンリネスが行き届き、
センシブルな売場を堅持する。
入口の惣菜と青果が特徴。
そしてこの対面の鮮魚売場は、
ドンキUNYにない武器だ。
私が買物していると、
携帯電話を耳に当てて、
何かぶつぶつ言いながら、
店内を歩いている男性。
バラバラの行動だったが、2人組だ。
私服に野球帽を被っていて、
何も入っていないカゴを下げている。
商品名と価格を、
携帯に向かってしゃべっている。
多分、ボイスレコーダーで、
録音しているのだろう。
どこの人間かはわからないが、
ライフの鮮魚の値段を調べているようだ。
その行動ぶりをつい、
写真に撮ってしまったが、
掲載はしない。
元電通の土井弘さんの原稿。
比較広告「ペプシの挑戦」に学ぶ
土井さんは電通きっての流通通。
この執筆原稿の中で、
「ペプシの挑戦」を紹介してくれた。
その最後に語る。
「比較広告を展開するということは、
一般的な認知を上げるブランド広告では
リーディング・ブランドに
勝てないことの裏返しなのです」
価格比較を告知することは、
「勝てないことの裏返し」
その通りだ。
しかしコモディティ商品に関しては、
もちろん価格が価値を意味するのだから、
価格比較も効果を発揮するだろう。
ライフの対面の鮮魚は、
コモディティではないから、
価格比較してもあまり意味がない。
最近はスマートフォンが発達して、
調査をするのも便利になった。
写真を撮るのも便利だが。
〈結城義晴〉