学習院マネジメントスクール最後の講座/コストコ日本支社長講演
今日は朝から東京・池尻。
東邦大学医療センター大橋病院。
昨2018年6月16日、
東邦大学創立90周年事業の集大成として、
大橋病院は移転した。
NHK総合テレビで、
その模様が放映された。
綿密な事前計画のもとに、
すべての入院患者と病院スタッフが、
一斉に新病院へ移った。
NHKは前後72時間を密着取材した。
1964年、東京オリンピックの年に開院。
それから54年間。
私は二度、この病院で大手術をして、
二度、入院した。
詳細はこのブログの2008年春の連載にて。
「結城義晴・燃える闘病日記」
その後、ずっと通院して治療している。
主治医は日本の緑内障の権威、
富田剛司東邦大学教授。
その慣れ親しんできた旧病院。
隣接地の新病院は、国道246号線から、
遊歩道を入った便利なところ。
新病院は素晴らしい。
私は現在、半年に一度、
視野検査や眼底検査をして、
富田教授に診察を受ける。
あとは毎日、
ルミガン、コソプト、アイファガンを、
点眼し続けて、眼圧を抑える。
今日は悪いほうの右目が眼圧13、
良いほうの左目は11。
まあまあ。
ありがとうございます。
それでも私の右目の寿命は、
私自身の命より短い。
富田先生に言い渡されている。
診察の後は、門前薬局で薬を手に入れる。
しかし、1時間半も待たされた。
何とかならないものだろうか。
そして慌てて、今度は、
雑司ヶ谷へ。
学習院大学。
今日は、
学習院マネジメントスクール。
その2018年度最終講座にして、
スクールそのものの最終日。
冒頭の主催者挨拶は、
耀(あかる)英一学校法人学習院専務理事。
マネジメントスクールの歴史をたどって、
総括してくれた。
その後、特別講演。
ケン・テリオさん。
コストコホールセールジャパン㈱代表取締役/日本支社長。
私、テリオさんに、
2000年にインタビューしている。
月刊販売革新編集長だった。
その時の支社長はマイク・シネガルさん。
テリオさんはオペレーション取締役。
懐かしい。
今日は世界最大部数の雑誌、
「Costco Connection」が配られた。
コストコジャパン20周年記念誌。
驚くほど達者な通訳は、中川裕子さん。
同社人事・総務兼マーケティング部長。
1時間半に及ぶ講演と質疑応答。
コストコの強さの秘密と、
テリオさんの経営革新の神髄が語られた。
現在、日本国内に26店舗。
すべて黒字化している。
そんな店舗を2025年には全国に、
55店のネットワークとする。
6年で倍増。
カナダ生まれのテリオさんは、
1995年にプライスクラブに入社して、
あの小売りの神様ソル・プライスの元で、
修業を積んだ。
それからコストコと合併。
今度はジム・シネガルに、
社風づくりやマネジメントを学んだ。
私にはそれが興味深かった。
今日のメモはいつか、
しっかりとまとめてみよう。
コストコのポジショニングこそ、
J・バーニーの模倣困難性そのものである。
テリオさんと中川さんのあとは、
マネジメントスクール2018年度の、
修了証授与式。
一人ずつ、上田隆穂先生から授与された。
上田先生はマネジメントスクール所長、
学習院大学経済学部教授。
みなさん、おめでとう。
その後、上田隆穂先生の閉講講義。
1999年に故田島義博学習院院長が創設。
それから20年間のビジネススクールの、
数々の講座や功績を振り返って披露。
最後に将来の可能性なども展望した。
学習院マネジメントスクール。
これにて「大団円」。
みなさん、ありがとうございました。
今後は、講座の趣旨を踏襲しながら、
日本生涯学習総合研究所に引き継がれる。
旺文社が主催する一般財団法人。
旺文社マネジメントスクールとして、
再出発する。
閉講式の後は、
第14回GMS桜実会。
学習院マネジメントスクール修了生の会。
スクールの修了生は1000人にも広がる。
学習院の象徴の「桜」と、
実務・実業の「実」から命名された会。
桜実会代表幹事の室田要介さんの挨拶。
ケン・テリオさんも参加してくれた。
これが桜実会のメニュー。
開会の挨拶の後は、
㈱旺文社社長の生駒大壱さん登場。
旺文社マネジメントスクールから、
引継ぎのスピーチ。
それから乾杯の音頭は、
東園基政桜友会会長。
桜友会は学習院大学の広範なOB・OG会。
天皇陛下や皇太子殿下も、
考えてみると桜友会メンバーだ。
湯沢威名誉教授はスクールの顧問。
上田先生と湯沢先生を囲んで写真。
本当にお世話になりました。
それから磯部泰子さんと林順子さん。
磯部さんが初代事務局長、
林さんは現在の二代目事務局長。
お世話になりました。
今年の修了生の質問に答えたりしながら、
懇親は楽しかった。
すると学習院大学応援団入場。
校歌や応援歌を元気よく3曲。
それからエール。
気合が入って、第14回桜実会は最高潮。
私は今日の司会のお二人と懇親。
36期の阿部正樹さんと、
47期の金子美穂さん。
阿部さんは立教大学大学院の修士で、
㈱La Villa Vita。
金子さんは㈱セブン&アイHLDGS.
セブンプレミアム開発戦略部。
そして最後に中締めは結城義晴。
田島義博先生の功績を語った。
そのご遺志を継がねばならない。
最後の言葉は佐藤一斉「言志四録」。
少(わ)かくして学べば
すなわち壮にして為すこと有り
壮にして学べば
すなわち老いて衰えず
老いて学べば
すなわち死して朽ちず
田島先生は老いて学んだ。
だから2006年に、死して、
学習院マネジメントスクールを遺した。
感謝しなければならない。
最後は一本締め。
湯沢先生、上田先生と、
応援団リーダー。
よーっ、
シャシャシャン、
シャシャシャン、
シャシャシャン、
シャン。
そして全員の記念写真。
学び続けよう。
それを「善き習慣」としよう。
若いときも、
壮のときにも、
老いたときにも。
〈結城義晴〉