[日曜漫歩]韓国ソウルの先進小売業と消費産業の役割
今日は地方統一選挙。
今日の日曜漫歩は、
ちょっと足を伸ばした。
私は朝6時のリムジンバス。
横浜シティエア―ターミナルから、
ベイブリッジ。
東京湾側に朝日が昇る。
1時間半で成田国際空港。
アシアナ航空107便に乗り込んで、
関東平野はちょっと雲混じり。
そして2時間ちょっとのフライトで、
韓国はソウル上空。
永宗島と龍遊島の間の干潟を埋め立てて、
インチョン(仁川)国際空港が開港。
2001年3月29日のことだった。
大韓航空とアシアナ航空の拠点。
私は2012年以来の来訪。
空港のあるインチョン市と、
首都ソウル市の間に、
次々に高層マンションが建設中。
到着してすぐにランチ。
本家ソルロンタン。
それから話題の店舗。
ロッテマートのグムチョン店。
超高級マンションの下の、
箱型ショッピングセンター。
そこにスマートストア1号店が登場。
昨年の12月13日。
ゲートはスマホのアプリで、
Mカードをダウンロードして入る。
そのアプリがこのシステムの肝。
QRコードをかざして進むと、
ドアが開いてくれる。
カードホルダーは、
売場で商品を見ながら、
自分の購買アイテムを選ぶ。
そのあとはスマホで購買すると、
時間指定で宅配してくれるし、
あるいはそのまま持ち帰ってもいい。
そしてポイントが付く。
このポイントが顧客にとっては、
大きな特典だ。
さらにリコメンデーションシステムで、
お買い得商品のお勧めがなされる。
副店長のチョン・ウー・ソクさんが、
店舗をくまなく案内して、
解説してくれ、質問に答えてくれた。
売場では盛んに試食をする。
このバナナの売場は、
ホールフーズに似ている。
ぶら下がっているのは、
プラスティックだが。
フレッシュミートの売場。
ここで肉を買って、
次のコーナーにもっていく。
このステーキコーナーで、
2000ウォン(200円)で焼いてくれる。
魚でも同じようなサービスをする。
そしてイートインコーナーがある。
ここで食べることができる。
エンドなどには盛んに、
デジタルサイネージの仕掛けがあって、
商品をお勧めしている。
チェックスタンドは、
セルフレジとレギュラーレジ。
最後にチョンさんとディスカッション。
隣の女性は、
大同㈱代表取締役社長の国府文淑さん。
そして今回のメンバーと写真。
私の向かって左隣が、
万代油脂工業㈱社長の加藤徹さん、
右となりは㈱今津社長の今津龍三さん。
お二人を中心にしたチームに、
私が参加した。
万代油脂工業は㈱万代の親会社。
チョン副店長と握手。
次にロッテマートの新フォーマット。
VICマーケット。
私はむしろ、この店を評価した。
VICはバリュー・イン・カスタマーで、
コストコに挑戦した店だ。
詳細は次の機会に。
ここでも加藤・今津チーム全員に、
案内してくれたお二人が加わって写真。
私の隣の安さんが笑わない。
お願いして、笑顔をもらった。
さらにホームプラス。
かつてサムソン商事とテスコが、
合弁でつくった会社。
総合スーパー(ハイパーマーケット)を展開。
しかし競争の中でテスコは撤退。
テスコのノウハウだけが残った。
韓国流の惣菜も充実。
生鮮食品もそこそこ。
地産地消を強力に進めている。
牛肉のアメリカ産は、
チョイスが基本でプライムもある。
売られていた韓国風おでん。
食べてみました。
典型的なハイパーマーケット。
しかしカルフールは撤退し、
ウォルマートもEマートに店舗を売却。
結局、サムソンテスコの店が残った。
日本のラーメンは高い。
寿司はロボットが握った商品。
ベーカリーはテナントか。
最後にワインショップ。
食品が地階にあり、
1階はハードライン。
2階がソフトライン。
そしてフードコート。
しかし地階の食品以外は苦戦中。
日本と全く同じだ。
店頭の彫刻だけがやけに目立つ。
今日の最後は魚市場。
ノリャンジン水産市場。
卸売市場であり、小売市場でもある。
太刀魚。
刺身盛り合わせ。
2階に上がるとやっぱり市場があり、
その奥にシーフードレストランが多数。
下で魚を買って、それを、
2階で調理してもらって食べる。
卸売業と外食業。
両者が一体化した巨大施設だ。
2階ではパフォーマンスを展開中。
私たちを運ぶのは、
ベンツのバン。
ソウルに180台しかない。
そのうえ大物スターが、
愛用していると決まっている。
だからこのバンから乗り降りすると、
結構、周りの人たちに注目される。
ソウル市内中心部の市庁舎。
その向かいのソウルロッテ本館が宿舎。
夜は韓定食の「韓日館」。
三ツ星レストラン。
一番右の今津さんの隣が、
㈱農心ジャパン社長のキム・デハさん。
後ろの列のその隣が、
企画管理部部長のパク・ヨンセンさん。
今日一日、アテンドしてくれて、
さらに通訳もしてくれた。
心から、感謝。
韓国と日本は政治レベルで、
厄介な問題の渦中にある。
だが小売業や消費産業に従事する人々は、
まったくそんなことがない。
親切で、案内してくれるし、
丁寧に、説明してくれる。
そして日本との繋がりを、
もっと深めたいと考えている。
ここでも消費産業の国際交流は、
大きな役割を果たすことになる。
(つづきます)
〈結城義晴〉