’19年2月期スーパーマーケット決算の厳しさと「強すぎる願い」
衝撃は、昨日から続く。
2019年2月期決算。
食品スーパーマーケットというか、
ローカルチェーンというか。
厳しい決算だらけだ。
商人舎流通Supernews。
その[決算]のバー。
今日のスーパーマーケット企業の記事。
リテールパートナーズnews|
’19年2月期営業収益2291億円・経常利益9.8%減
ハローズnews|
年商1273億円4.9%増/創立60周年記念イベント功を奏す
ヤマザワnews|
純損失2億4500万円/売上高1107億円の減収減益
アオキスーパーnews|
営業収益1062億円横ばい・経常利益9.7%減
良くて微増収減益。
悪ければ赤字。
頑張れ! 辛抱だ!!
それしか言えない。
今月の商人舎4月号の特集。
「値段下げずに売る商売」
令和元年に何を貫くか?
ホームセンター企業は、まだいい。
コーナンnews|
積極出店で年商3335億円5.5%・経常利益16.1%の増収増益
DCMnews|
年商4458億円0.5%増・経常利益7.7%増/DCMブランド伸長
しかしDCMグループの㈱ケーヨーは、
営業損失・経常損失の赤字。
ミニストップnews|
’19年2月期2053億円0.8%減・下期伸びず営業損失5億円
コンビニ業界第4位にして、
イオングループのコンビニ部隊。
営業損失。
ここまでの決算発表で、
スーパーマーケットを並べておこう。
ライフnews|
連結収益6987億円3%・経常2%の増収増益/小売収益は過去最高
アークスnews|
年商5122億円0.3%減、地震被害響くも経常利益0.2%増
マックスバリュnews|
6社1兆円グループ’19年2月期決算/中部・九州以外減益
U.S.M.H news|
’19年商6943億円0.3%増・経常利益13.6%減の増収減益
エコスnews|
’19年商1211億円3.2%増・経常利益5.7%増の好調決算
サンエーnews|
’19年2月期営業収益1898億円2.1%増、人件費アップで減益
オークワnews|
年商2651億円1.3%減・経常利益29.1%増の減収増益
ライフコーポレーションとエコスが、
増収増益を果たした。
他業態がひどく悪い時にも、
食品スーパーマーケットは、
それほど悪くはなかった。
つまり波の小さな業態だった。
もちろん他が良い時にも、
それほどいいわけでもない業態だったが。
その安定感が一番の業態ばかりが悪い。
だとすると、当然ながら、
食品を最大の核とする総合スーパーも、
ドン・キホーテを除いて悪い。
こちらに関しては月刊商人舎3月号。
[質問]ドンキはなぜ好調か?
「業態ライフサイクル」不可逆性の転回を考察する
元気といえば、㈱万代の渋川店。
「本日のイチオシ!」
ミンククジラお造り。
クジラ肉の食べ方。
レンコ鯛。
太刀魚。
良いもの・鮮度あるものを安く。
これこそ貫かれねばならない。
「ほぼ日刊イトイ新聞」
巻頭言は糸井重里。
「今日のダーリン」
「絶対に、必ず
“願いが叶う”というのが気味悪い。
つまり、願いが叶うには
なにか代償があるのではないか」
「強く願うということには、
大きななにかを失わせるような
“狂わせる”ものが
あるような気がしてならない。
必死とか、何がなんでもとか、
ぼくはあんまり…である」
糸井重里の「願いの代償」。
強く願うことによって、
大きな何かが狂ってくる。
糸井重里さんが最後にジョーク。
「健康のためなら死んでもいい、
という冗談もあったよね」
今週月曜日の朝日新聞「折々のことば」
第1427回は萩本欽一さんのことば。
人間の欠点てのは
長所になるときがある。
その欠点の長所になったときが
その人間の大活躍するとき。
編著者は鷲田清一さん。
「”虫が大嫌い”という女優に
突然”虫だよ”と
突きつけるふりをする欽ちゃん。
女優はぱっと退き、身構える。
その動作、体のあらゆるところを
使っているところがいいんだと指南する」
「自分がコケるのも鳩がコケるのに
感動してそれに習った」
欽ちゃん。
「私の師匠ってのは鳩ですから」
欠点が長所になる。
そのときが大活躍のとき。
鳩からも学んだ萩本欽一。
ピーター・ドラッカー先生のいつもの言葉。
「理想を求め、
手持ちの道具で、
ケースバイケース。
一歩一歩」
故中部銀次郎は言った。
日本ゴルフ界の球聖。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
「強すぎる願い」には、
我田引水の臭いがする。
〈結城義晴〉