タイガー・ウッズのマスターズ「敗者復活」と伊藤園陳列コンテスト
Everybody! Good Monday!
[2019vol15]
2019年も第16週。
ゴルフ本番の季節がやってきた。
マスターズ選手権。
4月の第3週開催。
そして、
タイガー・ウッズが優勝。
14年ぶり5度目の勝利。
11年ぶり15度目の4大メジャー制覇。
それも最高の舞台「マスターズ」。
私、ずっとライブで観てしまった。
米国ジョージア州アトランタ。
オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ。
最終日は赤のシャツに黒のズボン。
これが43歳になっても、
タイガーの「勝負服」。
6バーディー、4ボギー。
4日目の最終ラウンドで2アンダー。
通算13アンダーの275。
このアドレスが実にいい。
ゴルフでいう構え方。
そして鋭いスウィング。
オーガスタ名物16番ショートホール。
「レッドバッド」という愛称がつく。
パー3、170ヤード。
素晴らしいアドレスと、
素晴らしいバックスウィング。
1メートルほどにつけて、
難なくバーディー。
これで2位に2打差をつけた。
タイガーは泣いているようだった。
いや、静かに泣いていた。
そして最終18番。
名前は「ホーリー(Holly)」。
パー4、465ヤード。
第3打。
これも自然なアドレス。
ゆったり構える。
ゆっくり振る。
勝利を決めるウィニングパット。
パットを沈めた瞬間、
初めてごく小さなガッツポーズ。
今日のタイガー・ウッズは、
ここまで本当に静かだった。
感情を抑えきっていた。
しかしパットが入ってから、
この顔。
そして天に向かって吠えた。
両手を高く突き上げる。
地鳴りのような大歓声が沸き上がった。
感極まった。
タイガーはやはり泣いていた。
10年前に不倫が発覚、
追い打ちをかけられるように交通事故。
無期限のツアー出場停止を表明。
さらに2013年に腰痛がひどくなって、
2014年からは、
プレーも練習もできない日々が続いた。
4度の腰の手術。
さらにさらに2年前には、
投薬の影響で運転マナー違反容疑の逮捕。
もうタイガーはバラバラだった。
社会の落後者のようだった。
しかし昨年から復活。
7月の全英オープンで6位、
8月の全米プロゴルフ選手権で2位。
シーズン最終戦で5年ぶりの優勝。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
階段を上ってきて、
今日、とうとう、復活。
これでプロツアー81勝。
メジャー15勝。
史上最多は故サム・スニードの82勝、
メジャー通算最多は、
ジャック・ニクラウスの18勝。
しかしそれらの記録はもう、
成り行きでいいだろう。
この復活こそ、
人間の偉大さを示すのだから。
タイガーはそれを我々に、
見せてくれたのだから。
偉大な仕事をするとき、
人間は寡黙になる。
私の著書『Message』にある。
「敗者復活」
「敗者復活」の土壌は、
社会に必ず存在する。
「敗者復活」の制度も、
会社に用意されていなければならぬ。
それが、挑戦や進歩を
生み出すものだからだ。
もし、万が一、
社員としてのあなたの会社に
「敗者復活」の仕組みが
ないと知ったならば、
そんな会社はサッサとやめなさい。
敗者が切り捨て御免で成敗されたり、
腹を切ってお詫びする、
あるいは社蓄として
飼いならされたりする組織からは、
退廃しか生まれない。
もし、経営者としてのあなたに、
常に弱気の虫が宿っているとしたら、
あなたには、企業を
私(わたくし)する心が巣食っている。
会社を私有財産のように見ているから、
潰したくないと考え、
結局、安楽死の道を
自ら選んでいるのだ。
中略――。
「正しきに依りて滅ぶる店あらば、
滅びてもよし。断じて滅びず」
人生、自分の命についての復活は、
イエス・キリストの周辺にしか
なかったようだが、
ビジネスや仕事にくらい
「敗者復活」がなければ面白くない。
生きてゆく価値がない――。
欧米の復活祭イースター。
今年は来週日曜日の4月21日である。
さて今日は朝から、東京・清水橋。
㈱伊藤園本社。
恒例の大陳コンテストだが今回から、
「陳列コンテスト」と名称を変えた。
その最終審査委員会。
日本最大級の参加店舗、参加企業。
その中から選ばれるのは、
3つの店舗賞と1つの企業賞。
予備審査はすでに終わっていて、
今日は最終審査。
まず審査委員6人がそれぞれに、
3つのコースごとに、
自分が推薦する作品を選ぶ。
おーいお茶コース、
地域密着コース、
創意工夫コース。
そのあと票の多い作品を抜き出して、
大賞と優秀賞を決めていく。
もちろん意見が割れる場合もあるが、
そういった時には議論して決める。
もう20年近く続いているので、
審査員のレベルが向上し、標準化されて、
もめることはほとんどない。
今回も順当に大賞、優秀賞が決まって、
最後に企業賞は、
全データと写真をチェックして、
討論して決める。
これも比較的すんなり決まって、
最後に審査委員がそれぞれに総評、講評。
今回も、大きな成果を上げて、
審査委員会終了。
ぜひ参加してみてください。
伊藤園の営業部隊が全面協力します。
そして店や売場に、
季節感やテーマ性が生まれます。
最後に記念写真。
月刊食品商業誌上で報告されるので、
その広告用の写真撮影。
こんな感じになります。
よろしく。
今回から新しい審査委員が加わった。
写真一番右の神谷茂さん。
伊藤園常務取締役広域量販店営業本部長。
そのあと、このブログ用に、
スタッフも打ちそろって、
スマイル。
そしてこれも恒例だが、
江島祥仁最高顧問の部屋で、
抹茶をいただきながら情報交換。
至福のときだ。
今回はタイガー・ウッズの復活劇から、
名門ゴルフコースの話題へ。
今回のオーガスタや、
全英オープンのセントアンドリュース。
そして消費の冷え込みや、
スーパーマーケットチェーンの動向、
さらに値上げ問題にも議論が及んだ。
最後は月刊商人舎4月号特集。
「値段下げずに売る商売」
では、みなさん、今週も、
恐れず、くじけず、
挑戦しよう。
敗者復活の制度が、
あなたを励ましてくれる。
Good Monday!
〈結城義晴〉