商人舎Basicコースの「イノベーション」とセブン&アイの環境宣言
昨日のUA837便で、
ネバダ州ラスベガスから帰国しました。
アメリカのウェストコースト時間で、
午前4時15分にホテルのロビー集合。
まだ外は真っ暗で、
ストリップのイルミネーションが、
いやに明るく感じられた。
いつものようにバスの中で、
最後の講義。
Epilogue2は「イノベーション」。
その[イノベーションの原理]
ピーター・ドラッカー先生。
第一に、
機会を徹底して分析する。
どんなチャンスがあるのか、
どんな可能性があるのか。
それを徹底的に分析する。
第二に、
自分の目と耳で確認する。
機会を捉まえたら、
自分の目と耳で確認する。
国内の事例、アメリカのケース、
どんな有名な学者が提言しようと、
ちゃちなコンサルの言うことも、
自分の目と耳で確認する。
もちろん結城義晴の言うことだって、
自分の目と耳で確かめてほしい。
だからアメリカに一緒に行く。
そして第三は、
焦点を絞り、単純なものにする。
ここが大事だ。
最終的には複雑な体系を伴う、
画期的なイノベーションであっても、
スタートはシンプルである。
第四は、
小さくスタートしなければならない。
ウォルマートの創業者サム・ウォルトン。
「Think Small!」と教えた。
小さく考えよ。
しかし第五は、最初から、
トップの座をねらわなければならない。
小さく始めるけれど、志は大きく、
会社や店を変え、産業まで変える。
そのくらいの意気込みが必要だ。
このイノベーションを成し遂げるために、
「自ら、変われ!」
Las Vegasのマッカラン空港に到着。
チェックインして、Dゲートに向かう。
ここで最後の写真。
「LV」ポーズ。
出発ゲートにもスロットマシン。
一番最後に、
チーム・ベーシックでハドル。
右からキューティ上松、
レジェンド小阪、
商人舎のGM亀谷しづえ、
そしてカリスマ佐藤。
お疲れ様、有難う。
飛び上がるとラスベガス渓谷。
すごい発展ぶりで、
やがてロサンゼルスのようになるかも。
しかし、すぐに岩山が現れて、
有名なグランドキャニオンに繋がる。
アメリカは広い。
それを感じさせられる。
雪が残るのはシエラネバダ山脈。
山脈を越えると平野が見える。
1時間半ほどでベイエリア。
サンフランシスコは雨だった。
ここで2時間ほどの待ち時間。
国際線の101ゲート。
再び乗り込むと、太平洋上は雲ばかり。
ネットを繋げて、ブログや原稿を書き、
二度の食事をして、
クリント・イーストウッドの映画など観る。
「運び屋」はよかった。
11時間ちょっとで、
日本列島の銚子沖。
さらに霞ヶ浦。
利根川。
一面の水田。
最後に成田の緑の上に、
到着しました。
帰国してみると、
月刊商人舎5月号が刷り上がっている。
そして数々の電話。
㈱エコス会長の平富郎さん。
月刊商人舎5月号へのお褒めの言葉。
うれしい限り。
「先生、いい記事書くねぇ。
今月号、線引いて読んだよ」
「もう80歳になるけど、
ちょっと若ければやるのになあ」
「ラストワンマイル」への挑戦を、
平さんはワクワクしながら語った。
それから日本チェーンストア協会。
専務理事の井上淳さん。
日本スーパーマーケット協会。
こちらも専務理事の江口法生さん。
両協会からのご依頼、
喜んで、了解しました。
さらにテレビ東京。
カンブリア宮殿。
3月23日、サミットストア鍋屋横丁店。
この新店オープンの日、
現場で取材を受けた。
それが放映される。
ほんのちょっとだろうけれど。
ただし、これにはすぐには、
“Yes! I do”とは言えない。
さて、帰国して、
商人舎流通Supernewsに重要記事。
第1は、
ヤオコーnews|
営業収益4351億円4.8%増/単体30期連続増収増益
㈱ヤオコー社長の川野澄人さん。
その発言は流通Supernewsで読める。
しかし単体としてのヤオコーは、
30期連続増収増益。
いったい何が、そうさせたのだろう。
月刊商人舎6月号で、
詳細に取り上げよう。
第2の商人舎流通Supernewsは、
セブン&アイnews|
環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表
「遅ればせながら」の観はぬぐえない。
けれどセブン&アイほどの企業ならば、
環境宣言せねばならないことは確かだ。
2050年までに4つのテーマに取り組む。
イオンの「脱炭素ビジョン2050」は、
昨2018年3月28日に発表されている。
どちらも2050年への、
30年以上のビジョンだが、
それまでの時代のスピード感を、
どのようにイメージし、
どのように予測しているのだろう。
その前に、30年後、
会社は存続しているのか、
いかなる状態で存在しているのか。
これらの宣言をしている経営者は、
もう会社にはいないだろう。
この発表を見ていて、
不思議な感じを受けた。
時代のスピード感と、
競争環境への持続的対応力。
イノベーション。
ヤオコーのように、
30期連続増収増益を、
成し遂げることができて初めて、
サステナビリティ宣言は活きてくるのだ。
〈結城義晴〉