田中茂治の「鯛の刺身然」とTrue Data第19回株主総会の「ここ」
昨夜の新潟の地震。
午後10時22分ごろ。
村上市は震度6強で、
マグニチュード推定6.7。
震源は山形県沖の深さ14㎞。
新潟県、山形県で8200戸が停電。
避難指示や避難勧告も出されて、
村上市は16カ所の避難所を開設。
上越新幹線は、
燕三条・新潟間で一時、運転を見合わせた。
お見舞い申し上げたい。
2004年10月23日の中越地震を、
ほんの一瞬、思い出した。
あの地震は最大震度7、
マグニチュードは6.8。
震源の深さ13kmの直下型だった。
日本地震列島。
しかし私たちは、
「ここ」で生きるしかない。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
そして、
店を開けよう、
売場に立とう。
大事に至らなくてよかった。
それでも負傷者が出た。
再び、お見舞い申し上げたい。
さて、田中茂治さんから、
ハガキが来た。
6月13日をもって、
㈱日本アクセス相談役をご退任。
お疲れ様でした。
昭和49年(1974年)、
伊藤忠商事㈱に入社以来45年間、
食品流通業界に身を置いた。
2006年には代表取締役常務として、
食料カンパニープレジデント。
最後は日本アクセスの社長、会長を歴任。
食品卸売業界きっての論客でもあった。
今後は「仕事から完全にリタイア」。
そして「食品を売るのではなく、
世界中の美味しい食品を食べ歩く」。
そんな人生を楽しむ。
奥様とともに。
うらやましい。
さらに、
「自分の音楽の才能を、
再度引き出すために、
音楽学校に通い、一から、
音楽を勉強し直したい」
これはすごい。
昭和27年(1952年)3月生まれ。
私より1学年上の先輩。
田中さんとは、
月刊商人舎2015年12月号で対談した。
この特集の中での対談記事。
「問屋無用論」の真偽を問う
とてもいい内容だった。
(webコンテンツはとてもいいです。
4年前の記事を、いますぐに読むことができます)
最後に「結城義晴の述懐」を書いた。
――田中さんから借りた本
『日本の問屋は永遠なり』の「はじめに」には
「この数十年、我が国においては、
卸売業は刺身のつまのような扱いを
受けてきた」とある。
私は「刺身のつま」が「盲腸や寄生虫」の
ようなものだとは思わないが、
「つま」を「刺身」にしようという意気込みは、
田中さんにある。
卸売業界の人々は、どこか
「つま」然としたところがある。
田中さんは「刺身」然としている。
それも活きのいい「鯛の刺身」然たる姿だ。
それが田中茂治の本質であり、
日本の卸売業界をリードする、
新しい経営者像である――
田中茂治さん、ありがとうございました。
田中さんの「ここ」は、
食と音楽なのでしょう。
今日の午前中、
江口法生さん来社。
一般社団法人日本スーパーマーケット協会専務理事。
この協会は1999年7月12日に設立された。
この日に設立総会があって、
私は記念講演をした。
㈱商業界取締役食品商業編集長だった。
テーマは、
「スーパーマーケットよ永遠なれ!」
手元にその時のレジュメが残っている。
懐かしい。
信念と元気だけで講演したに違いない。
恥ずかしい。
それから20年、清水信次会長から、
川野幸夫会長にバトンタッチされ、
状況はますます難しくなった。
ライフコーポレーションも、
ヤオコーも、
成長し、進化した。
その後、6月の定時総会のたびに、
正副会長のパネルディスカッションが行われ、
私はずっとコーディネートを担当した。
「猛獣使い」と言われた。
その日本スーパーマーケット協会が、
11月6日に設立20周年を記念して、
式典やパーティーを開催する。
今日はそのご相談。
喜んで協力することにした。
楽しみにしてください。
江口さんはライフコーポレーションから、
出向して協会事務局長を務め、
その後、一昨年の2017年、
竹井信治氏から引き継いで、
専務理事に就任した。
私も長い付き合いだ。
ライフではもちろん店舗実務を体験し、
バイヤーの職務も担当した。
本部スタッフやトップの秘書も経験して、
さらに協会運営に精通する。
もう58歳となって、
小売業実務の経験がある専務理事は、
同業界他業界にも他に見当たらない。
この20年の産業の歩みなど、
野田岩の鰻の昼食を挟んで話し合った。
11月6日水曜日。
場所は帝国ホテル東京の「ここ」です。
午後は東京・浜松町。
世界貿易センタービル。
WTCコンファレンスセンター。
㈱True Data第19回定時株主総会。
この会社も20年目に入った。
株主総会の議事は粛々と進行して、
何の異論もなく、
審議案件はすべて可決された。
新しい体制が生まれた。
代表取締役社長 米倉裕之
取締役CSO 中津 武
取締役 石井賢治
社外取締役 玉生弘昌
㈱プラネット 代表取締役会長
社外取締役 則竹勇毅
㈱INCJ バイスプレジデント
社外取締役 結城義晴
㈱商人舎代表取締役社長
社外取締役 伊藤久美
4U Lifecare㈱代表取締役社長CEO
取締役(監査等委員)川崎 清
オイレス工業㈱社外取締役
社外取締役(監査等委員)壱岐浩一
東急不動産ホールディングス㈱社外取締役
社外取締役(監査等委員)石原弘隆
東京あおい法律事務所 弁護士
私は2008年6月から社外取締役で、
12年目に入った。
一方、今回、お二人の取締役が、
円満に退任した。
会社と社員から花束贈呈。
田窪伸郎さん。
㈱コーポレイトディレクション パートナー。
プレゼンターは執行役の越尾由紀さん。
同じく執行役の島崎尚子さんと、
両手に花で記念写真。
もうお一人は竹久健さん。
㈱INCJ マネージングディレクター。
島崎さんから花束贈呈。
そして再び両手に花。
お二人ともすごく優秀な人物だ。
私も大いに勉強になった。
ありがとうございました。
最後に全員で写真。
今年もよろしくお願いします。
みんな、「ここ」で頑張ろう。
最後に谷川俊太郎。
「女に」より。
ここ
どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく
〈結城義晴〉