参議院選挙とガンジー「未来は我々が今何をなすかにかかっている」
第25回参議院議員通常選挙。
今日が公示日。
投票日は7月21日(日)
小売業とサービス業は、
土曜・日曜・祭日にも、
店を開けて営業する。
かつて30年、40年も前には、
アメリカでもヨーロッパでも、
日曜日は安息日で、
商店は店を開けなかった。
しかし、現在は、
書き入れ時。
当然ながら店は開ける。
コンビニエンスストアなど基本的に、
24時間365日、
店を開ける。
お客様が、
自由な時間を楽しむ時こそが、
小売業・サービス業の仕事の時だからだ。
お客様に奉仕することが、
小売りサービス業の社会的使命である。
その意味では、
社会生活のインフラ機能を担う人々に、
通常の土日祭日はない。
しかし選挙は、
特別のことがない限り、
わざわざ日曜日に行われる。
だから一般に、
小売業・サービス業に携わる人は、
選挙に行きにくい。
投票しにくい。
だが私は、
小売業・サービス業の従事者に、
呼び掛けたい。
選挙に行こう!
投票しよう!!
投票日に仕事のある人、
予定のある人は、
明日の7月5日(金)から
7月20日(土)までの16日間、
期日前投票ができる。
この制度を活用して、
是非ともお願いしたい。
選挙に行こう!
投票しよう!
参議院選に向けて、
テレビ局では連続的に、
各党党首の討論会が開催される。
公平を期するようでいて、
きわめて不公平。
弱小政党には時間が与えられない。
逆に全政党に時間を公平に与えれば、
肝心の話は聞けない。
選挙に行くには、
投票するには、
事前学習が必須だ。
それもやってほしい。
全国の新聞各紙が、
巻頭コラムや社説で、
投票のススメをしている。
それらをざっと見たうえで、
自分で考える。
自分で判断する。
朝日新聞巻頭コラム「天声人語」
この新聞の報道姿勢には、
やや偏りがあるという人もいて、
公平さに欠けるかもしれないが、
このコラムは面白いし、
よろしい。
「どの球団でも応援には熱がこもるが、
阪神ファンは特別だ」
同感。
私も一応、阪神ファンだから、
よくわかる。
私は九州・福岡生まれ。
ずっとキャッチフレーズにしていたのが、
「博多生まれの横浜育ち」
プロ野球も当然ながら、
永遠の西鉄ライオンズファン。
中西太、豊田泰光、稲生和久。
その黄金期が過ぎて、
球団は身売りされ、
ライオンズの真弓、若菜、竹ノ内が、
タイガースに移籍してきた。
それから阪神ファン。
経済評論家の国定浩一さんの著書。
『阪神ファンの底力』
「どんな試合展開でも、
熱心なファンは途中で
球場を後にすることはない」
そこでコラムの提案。
「ひいきのチームを持とう――。
スポーツと同じように選挙でも」
文芸評論家の斎藤美奈子さん。
その著『学校が教えないほんとうの政治の話』
「ひいきがなければ
“政治など誰がやっても同じ”
と思ってしまうのは、当然だ」
「選挙とは、端的にいえば
“ひいきのチーム”や
“ひいきの候補者”に
一票を投じる行為です」
「”ひいきの候補者”とは、
いま風にいえば”推しメン”かな」
ここでいう「推しメン」とは、
自分が推すメンバー。
「AKB48」の総選挙の人気投票で、
盛んに使われた用語が広まった。
2015年に公職選挙法が改正されて、
投票できる年齢が、
「18歳以上」に引き下げられた。
この法改正に向けた本でもあるし、
それに向けた説明の仕方だ。
私のこどものころの思い出。
テレビの西部劇「ララミー牧場」
故淀川長治さんが解説をしていて、
「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」と、
手をニギニギして番組が終わった。
写真右側のジェス・ハーパー役は、
ロバート・フラーが演じた。
あるストーリーの中で、
東部からやってきた政治家が、
「わが党に投票してくれ」と頼んだら、
ジェスが言った。
「俺は選挙のことはよくわからんが、
人物で選ぶ」
このガンマンの言葉は、
ひどくかっこよかった。
まだ小学生だった結城義晴の頭に、
はっきりと残った。
今でも思い出す。
朝日新聞。
「民主党が崩壊して、
かつて想定されていた二大政党制は、
幻のようになった」
「1強多弱ともいわれて久しい。
しかし、ものは考えようだ」
「ひいきのチームをつくる選択肢が
たくさんある、ということでもある」
「どの党が何をしてきて、
何を訴えているか。
候補者はどんな人か。
ちらりと、あるいはじっくりと
新聞やネットを見よう」
これは18歳の若者だけではない。
壮年も老年も、男も女も、
情報を集めて、考えよう。
「観戦ではなく、参戦」
「阪神ファンの心がまえを、
選挙でも」
賛成だ。
日経新聞のコラム「春秋」も、
選挙の投票を奨めた。
インド独立の父、ガンジーの言。
「未来は我々が今、
何をなすかにかかっている」
選挙に行こう!
投票しよう!!
ところで今日は、
アメリカの独立記念日。
インディペンデンスデイ。
私は明日から、
アメリカへ。
今回はテキサス州ダラスへ。
それからニューヨーク。
もちろん1週間ほどで帰ってきて、
参議院選には「参戦」します。
今日は月刊商人舎7月号の、
最終責了日。
オフィスの窓の外の遊歩道。
暗くなってきたら、
家族がやってきて、
花火を始めた。
梅雨の合間の花火も、
いいもんです。
オフィスの中では、
必死の執筆と校正の仕事が続く。
今月号はすべてのページを、
商人舎内部で執筆した。
もちろん結城義晴が、
すべてに目を通す。
楽しみにしてください。
では、選挙に行こう!
投票しよう!!
上司は部下に、
社長は全社員に。
自分の意志で、
投票することを奨めてほしい。
「未来は我々が今、
何をなすかにかかっている」
〈結城義晴〉