Hawaiiビギナーズコースのカフクファーム見学と「commit」
ホノルルの朝。
山には雲。
海には光。
このハワイの中心が、
オアフ島のホノルル。
ホノルルにはアメリカ小売業が、
ほとんどすべて出店している。
その米国チェーンストアランキングのベスト10。
1位Walmart
2位Amazon.com
3位The Kroger
4位Costco
5位Walgreens Boots Alliance
6位The Home Depot
7位CVS Health
8位Target
9位Lowe’s
10位Albertsons
総合スーパーを中心に展開しているのが、
ウォルマートとターゲット。
スーパーマーケットは、
クローガーとアルバートソン。
ドラッグストアは、
ウォルグリーンとCVSヘルス。
ホームセンターは、
ホームデポとロウズ。
メンバーシップホールセールクラブは、
コストコとウォルマートのサムズ。
そしてオンラインリテーラーは、
アマゾン。
ネットでもアマゾンをウォルマートが急追する。
美しく6つの業態にきれいに2社ずつ。
これを業態別の複占という。
このなかで3位のクローガーだけ、
ハワイ、オアフ島にない。
しかもホールフーズは、
全米最高峰の店舗を、
ホノルルに出してくれた。
ローカルチェーンのフードランドは、
これも最高のフードランドファームズを
ホールフーズに追いつけ、追い越せと、
意気込んで開発。
そこにドン・キホーテが、
タイムズを買収して参入。
おもしろいマーケットである。
商人舎ビギナーズコース。
それらを堪能しつつ、
さらにオーガニック農場を見学。
カフクファーム。
中心に事務所と、
カフクファームカフェ。
生産品や加工品を販売し、
食事や飲食を提供する。
私たちはジョッシュさんの話を聞く。
カフクファームの現在のオーナー。
オアフ島の最北端カフクにある農園。
北端にはサーフィンのメッカがある。
ノースショア。
その近くに、カフクファームがある。
松田家と福田家、日系移民二家族が、
三世代にわたって経営する農場。
もともとはサトウキビの生産農家だった。
しかし現在は、
パパイヤ、バナナ、マンゴーをはじめ、
トロピカルフルーツの生産が中心。
さらにケールやレタスなど、
多種類の野菜も栽培している。
すべて無農薬のオーガニック農法。
栽培された商品は、
ホールフーズの「LOCAL」として、
店頭に並ぶ。
農園見学ツアーも実施していて、
それらをジョッシュさんは、
「マーケティング」の成果と、
自慢げに話す。
みんな真剣に聴講。
講義を受けた後は、
トラクターが引っ張る荷台に乗って、
農場をひとめぐり。
これは楽しい。
大きな日傘で覆われていて、
暑いけれど楽ちん。
農場の背景に巨大な風車が回る。
最近は野菜畑を広げている。
有機農法は農薬を使わない。
代わりに虫が寄ってこない工夫をする。
農産物は害虫にやられて生産性が落ちる。
そのために農薬を使う。
その農薬が地球環境や人体に、
甚大な影響を与える。
オーガニック農法での大量生産。
これが人類を救う。
ジョッシュさんが、
アサイーをもいでくれた。
それを試食。
無農薬なので、野菜なども、
そのまま食べることができる。
パパイヤはメイン商品。
最後にカカオの畑へ。
こんな風に木に生る。
メモをする女性陣。
この純粋カカオで、
チョコレートをつくると、
高質な商品となる。
交じりっけなしの純カカオだ。
農場見学が終わると、
ランチのサンドイッチ。
もちろんオーガニックサンド。
スムージーと一緒に、
「いただきます」
オーガニック農場の見学は、
いつも楽しいし、考えさせられる。
日本でもオーガニック時代がやってくる。
東京オリンピックはそのきっかけとなる。
アスリートたちは例外なく、
オーガニック信者だからだ。
農場までの車内で、
全員が自己紹介。
平井佑宜(ゆうき)君はちょんまげカツラ。
元気な酒井凜君。
ちょっと知性派の平川和弥君。
団長は海野正敏さん。
楽しいバス旅行が終わると、
ホテルに戻って、
総括講義。
結城義晴の講義の中で、
もっともわかりやすい。
むつかしいことを
やさしく、
やさしいことを
おもしろく。
おもしろいことを
よりふかく。
結城のモットー。
アメリカのこと、ハワイのこと、
アメリカの小売業の競争。
働きがいのある会社の、
顧客満足と従業員満足。
そして商圏や商勢圏、
業種と業態、フォーマット論の入門編。
店の見方、学び方。
ていねいに講義していく。
都市構造と出店の話では、
ホワイトボードに図を書いて、
これも基本を説明。
あっという間に時間が来てしまって、
講義終了。
拍手をもらって、
ありがとう。
最後にニッキーさんにも感謝。
仕事の勉強も学習も、
技術や技能の習得も、
楽しくなければ成就しない。
楽しくなるためには、
自分がそのことに、
コミットする必要がある。
“commit”とは、
のめりこむことだ。
のめりこむから楽しい。
ハワイのビギナーズコースは、
「それができたらいいなぁ」と、
思っている。
(つづきます)
〈結城義晴〉