百貨店の消費増税駆け込み購買と”Que Será, Será”
“Que Será, Será”
「ケセラセラ」
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」
ドリス・デイの歌声が、
耳に蘇る。
1956年のヒッチコック映画、
『知りすぎていた男』の主題歌。
ドリスは主演女優。
ジェームズ・スチュワートが主演男優。
10月が始まって、
消費増税と軽減税率導入。
キャッシュレス決済のポイント還元。
“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」
制度は複雑、
トラブルが相次いだ。
値段が間違ったり、
券売機が利用できなくなったり。
スマホが機能しなかったり。
欧米の8%や12%・13%の軽減に比べると
たった2%の軽減。
中小企業のキャッシュレス決済に、
9カ月間のポイント還元があっても、
生活がひっ迫する人々には、
長期的に家計が苦しくなる。
不安は募る。
だから価格コンシャスは高まる。
しかし知識商人は、
右往左往すべからず。
“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」
顧客は、
親切な店、
便利な店、
感じの良い店、
きれいな店、
安い店、
嘘のない店で、
買物してくれる。
信頼する店に、
やって来てくれる。
昨日の10月1日は、
中華人民共和国の国慶節。
それも建国70周年の記念の日。
1949年10月1日、
毛沢東が建国を宣言した。
昨日の習近平国家主席。
「いかなる勢力も、
中国国民や中国国家の前進を
決して止められない」
しかし香港では大規模な抗議デモの際、
18歳の高校生が警官に左肩を銃撃された。
ああ。
今日の10月2日は、
マハトマ・ガンディーの、
150回目の誕生日。
「非暴力・不服従」を貫いた、
インドの独立運動家。
インドでは「ガンディー記念日」の休日。
2007年国連決議で、
「国際非暴力デー」。
“International Day of Non-Violence”
しかし今日も、
世界から暴力はなくならない。
あ~あ。
私は1日中、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎10月号の原稿書き。
疲れ気味。
さて商人舎流通スーパーニュース。
9月の百貨店営業報告が続々。
三越伊勢丹news|
地域事業会社全社が二桁増の高い伸び
高島屋news|
33.2%増/消費増税前の駆け込み需要
J.フロントnews |
30.8%増/増税前に宝飾品・高級ブランド好調
H2Onews|
阪急阪神百貨店21.2%増/増税駆け込み需要
9月の百貨店販売実績は、
軒並み前年比3割増、2割増。
消費税が上がる直前の駆け込み需要。
しかしH2Oの食品事業は、
(株)イズミヤが101.1%、
阪急オアシスが97.2%。
そして、
ユニクロnews|
9月既存店売上高4.2%減・客数0.4%伸び
同じアパレルを売っていても、
ユニクロには駆け込み購買はなかった。
百貨店は明らかに駆け込み購買。
その反動は必ずやってくる。
自らの売上げの先食い。
喜んでばかりもいられない。
ただし駆け込み需要でも、
何とか特需でも、
取れるところは取っておかねばならない。
“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」
The future’s not ours to see
「未来は私たちには見えない」
Que sera, sera
「ケセラセラ」
What will be, will be
「なるようになるさ」
だから未来を予言するな。
ひたすらモニタリングせよ。
そうすれば、
すでに起こった未来が見えてくる。
そして未来は確実にやってくる。
〈結城義晴〉