平和堂米国研修第18団ダラス到着/Wal-Martの2業態を学ぶ
平和堂米国研修第18団。
まるまる9年間、2度ずつ実施してきた。
夏原平和会長、平松正嗣社長をはじめ、
取締役、部長、商品部、地区長、店長、店次長、
全員が漏らさず参加し、
いま、店舗の主任クラスが参加する。
ルートも視察企業も、
ほとんど変わらず。
ただし最新の情報に基づいて、
アップデートして、
この研修会を続けてきた。
成田国際空港を飛び立って、
ほぼ10時間。
テキサス州ダラス上空。
意外に思われるかもしれないが、
テキサス第一にして、全米第四の、
ダラス都市圏には湖が多い。
隣をデルタ航空の旅客機が、
水平飛行している。
高速道路は発達し、
ゴルフ場もある。
ダラスフォートワース国際空港は快晴。
空港ロビーには、様々な彫刻。
チェックアウトして、
トランクを並べ、リムジンバスを待つ。
まずはウォルマートスーパーセンター。
隣にサムズクラブがある。
天井は高く、店はきれいで、
入口では顧客に期待を抱かせる。
右上には米国国旗とダラス州旗。
そしてプロモーション商品がずらり。
ロールバックと同じ考え方だが、
マネージャーズ・スペシャルが登場。
壁面もシンプルだが美しい。
グロサリーエンドは、
これも美しい陳列だ。
デアリー部門は卵が、
マグネットの役を果たす。
そして牛乳は1ガロン1.98ドル。
1ガロンは3.8リットルだから、
1リットル52円(1ドル100円換算)。
食品はもちろん、
衣料品も全米最大の売上げを誇る。
主通路の島陳列をウォルマートでは、
「アクション・アレー」と称する。
その島陳列のベビー衣料。
8ドル67セントのベビー服。
これは素晴らしい。
ジーンズもロールバック。
ウォルマートでは、
JUST BASICSという。
ベーシック衣料品。
JUSTのJはジーンズ、
Uはアンダ―ウェア、
Sはストッキング、
TはTシャツ。
これらは絶対に品切れしないし、
必ず超お買い得で販売する。
魅力的なアクションアレーが並び、
全体はエブリデーロープライス。
必ずファーマシーが併設される。
そしてハロウィンコーナー。
どこよりも早く、
どこよりも盛大に、
どこよりも安く。
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
プロモーションは、
ウォルマート最大の武器だ。
レジはセルフレジを必ず設置する。
スーパーセンターに夕暮れが迫る。
隣のサムズクラブ。
これもウォルマートの事業体。
業態はコストコと同じ。
メンバーシップホールセールクラブ。
入口にプロモーションがあり、
こちらはクリスマス一色。
クリスマスプロモーションは、
9月から始められて、
11月末には終了する。
売場で店長のインタビュー。
いつものジョニー店長。
このクラブカードが収益源だと説明してくれた。
そして今力を入れているのが、
インベストメントプライス。
投資価格が直訳だが、
お客さんに特別のご利益を提供する価格。
原価に近い売価で販売する。
それには黄色のPOPをつける。
肉売場は、
インベストメントプライスばかり。
鶏肉も超インベストメントプライス。
グロサリーもインベストメントプライス。
ウォルマート本体における、
「ロールバック」の考え方が、
サムズのインベストメントプライスだ。
この業態、このFormatは、
もともとリミテッドアソートメントだが、
サムズはさらに絞り込んで、
超売れ筋だけにしてきた。
ミート部門は
清潔感あふれる白の壁面で、
作業場が見える造り。
青果売場はクレート陳列で
単品量販する。
シャツは平台販売で、
14.98ドル、19.98ドルと安い。
サイズも豊富に揃っている。
そしてレジ。
コストコのレジ待ち行列に比べると、
ちょっと少ないが、
セルフレジも設けられている。
サムズクラブのネット販売商品は、
ピックアップされ、ここで一時、
ストックされる。
メンバーシップホールセールクラブは、
完全にeコマースを視野に入れてきた。
ディナーはステーキハウス。
いつものソルトグリーンズ。
ダラス都市圏でも人気の店だ。
全員にこちらを向いてもらって写真撮影。
副団長が乾杯のスピーチ。
アルプラザ高槻支配人の阪部暢彦さん。
ビールはシャイナーボック。
そしてサラダ。
メインはTボーンステーキ。
これが美味。
最後は団長の挨拶。
東海営業部部長の青山健司さん。
陽気な団長はVサイン。
ラグビー日本代表のように、
ビクトリーロードで行きましょう。
(つづきます)
〈結城義晴〉