結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年11月08日(金曜日)

第20回ドクターズ杯の本庄正則・江島祥仁と荒井伸也

立冬。
秋が極まり、
冬の気配が立ち始める日。

清少納言の「枕草子」。
「春は曙。夏は夜。秋は夕暮」

そして「冬はつとめて」。
この「つとめて」は「早朝」のこと。IMG_26129

昨日から千葉県長生郡長南町。
グレートアイランドホテル。IMG_26109

目覚めると目の前に、
名門グレートアイランド倶楽部。IMG_26139

グリーンキーパーが仕事を始める。IMG_26159

伊藤園レディストーナメント前の、
プライベートコンペ「ドクターズカップ」。
第20回。

マスターズの上を行く志で、
ゴルフに打ち込む。
だからドクターズ。

マスターは修士、
ドクターは博士。

スーパーマーケット経営者が集って、
毎年、春と秋に開催。
もう11年になる。

朝食の食堂から、
10番ホールを臨む。

朝日が昇る。IMG_26199

今回はエントリーが少なかった。
メンバーはみな多忙だ。

それでもその忙しさをぬって、
参加してくる。

私たちの組は3人。
中村國昭さんと本庄周介さん。
IMG_26219
中村さんは㈱エレナ会長、
本庄さんは㈱伊藤園副社長。

エレナは長崎県佐世保市に本拠を置いて、
長崎・佐賀に45店舗を展開する。
九州有数のスーパーマーケットチェーンだ。
創業60周年を迎えている。

快晴の空に雲が浮かぶ。IMG_26229
風もほとんどなくて、
絶好のゴルフ日和。

ハーフが終わって、
クラブハウスに戻ると、
本庄正則像。
IMG_26279
伊藤園の創業者で、
現本庄八郎会長とともに、
伊藤園を一部上場企業に育てた。
このゴルフコースをつくったのも、
本庄正則さんだ。

18番グリーンの横では、
観戦スタンドを構築中。IMG_26239

来週の伊藤園レディースでは、
このスタンドは最高の観戦ポイントになる。IMG_26249

テレビ中継されるので、
クレーンでテレビカメラ台を設置中。
IMG_26269

スルーで回って、
中村さんは絶好調。

70台が出るだろうと、
私は期待した。

そして最終18番ホール。
久しぶりに3人で、
Go! Go! ポーズ。IMG_26319
私は絶不調、本庄さんはいつも通り?
中村さんは18番第2打で、
奇跡の水切りショット。

18番は3人ともパープレーで締めた。
ありがとうございました。

良いラウンドでした。

全員上がって、食事と表彰式。

優勝は伊藤園専務の神谷茂さん。
プロトーナメント直前のこの難コースで、
アウト40、イン42の82。

中村さんはベストグロスだったが、
残念ながら準優勝。

荒井伸也さんがご挨拶。
このドクターズ杯の最高顧問。
IMG_26349
82歳で見事、ホールアウト。

ご存知、サミット㈱の元社長、会長。
オール日本スーパーマーケット協会会長、
現在は終身名誉会長。

「小説スーパーマーケット」で、
経済小説の道を切り拓き、
「スーパーマーケット原論」をはじめ、
多くの著書を世に出した。

「小説スーパーマーケット」の初出は、
販売革新誌の連載「他人の城」で、
私がその編集を担当したし、
安土敏のペンネームも、
荒井さんが二つの案を考え、
私が「こちらです」と選んだ。

その後の「スーパーマーケット原論」は、
食品商業誌に連載し、
これも結城義晴が編集した。

私は若いころ、細谷泰雄先生から、
「作家安土敏の編集者」と称された。

伊藤園特別顧問の江島祥仁さんが、
締めのスピーチ。IMG_26399
江島さんは早稲田大学雄弁会出身で、
現役時代は幹事長の重責を担った。
仲間には名だたる政治家がいた。

本庄正則さんや本庄八郎さんに師事し、
創業3年目の伊藤園に入社。
老舗の「暖簾商売」しかなかった時代に、
スーパーマーケットの販路を開拓し、
産地直送などのイノベーションを果たした。

日本人が緑茶や烏龍茶を、
ペットボトルで飲むようになったのは、
本庄さんや江島さんの功績だ。

昨年、副会長を辞し、
現在は関連会社数社の会長を務めつつ、
伊藤園最高顧問。

このドクターズの生みの親ともいえる。

解散してから、
荒井伸也先生ご夫妻を囲んで、
事務局の皆さんと一緒に写真。IMG_26429

帰りは松井康彦さんの車で、
東京湾に沈む夕日を見た。IMG_26549
松井さんは、
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

朝日に目覚め、
夕日を拝む。

最高の一日だった。

10月はアメリカ研修から、
沖縄、奈良、大阪の出張。
そして月刊商人舎の入稿。
11月に入っても、間髪をおかず、
日本スーパーマーケット協会20周年。

仕上げがこのドクターズ。
充実していた。

今日の朝日新聞一面「折々のことば」。
第1634回。

(つひ)に無能無才にして
(この)一筋につながる
(松尾芭蕉「幻住菴記」から)

編著者は鷲田清一さん。

「奥の細道」を旅した後しばらくして、
芭蕉は琵琶湖畔・大津の山中に移り住んだ。
その住処の名は「幻住菴」(げんじゅうあん)。

「自分は仕官や出家を願ったこともあるが、
若い頃から俳諧をむやみに好み、
なおかつそれで世過ぎできたので、
他には身を入れないまま今日に至ると、
その生涯をふり返る」

そして庵の名のとおり、
人生も「幻の栖(すみか)」だと述懐する。

「器用より、
無骨に一筋。

いいではないか」

この道一筋が多分、
一番幸せな人生なのだろう。

本庄正則さんも江島祥仁さんも、
荒井伸也さんも、結城義晴も。

ありがとうございました。

おっと失礼。
荒井さんは多能多才だが、
本を書いて、この道一筋の人でもある。
「スーパーマーケットほど素敵な商売はない」

〈結城義晴〉


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