「たのしみと仕事を増やす」を考えつつサンフランシスコに出発
ほぼ日刊イトイ新聞。
糸井重里さんのコラム。
「今日のダーリン」
「丸い卵も切りようで四角」と言われる。
「卵を四角く切った人は、
世のたのしみを少し増やした。
そして、世のめんどうな手間も
少し増やした」
今日のコラムは、
「たのしみを増やすこと」
「歌手がマイクの前に
直立不動で立って歌う時代から、
踊りながら歌う時代になってきた」
これは「どっちもアリになった」ことだ。
そして歌うことのたのしみが、
少しずつ増えていった。
甘いキウイも夕張メロンも、
マスクメロンだけが
果実の女王だった時代から、
世のたのしみを増やした。
「巨峰だって、
シャインマスカットだって、
たのしみを少し増やした」
これを小売業界では、
「品揃えの豊かさ」という。
「街のあちこちにある点字ブロックや、
車椅子で通りやすいスロープは、
身体の不自由な人の
たのしみを少し増やした」
糸井さんらしい観察だ。
「そして、そのことは
身体の不自由でない人の
居心地のよさも
少し増やすことになったと思う」
遊園地がひとつできる。
「そこに出かけて
たのしい時間をすごす人が
少し増える。
そこでお金をつかう人たちが
増えることで、
その遊園地でのはたらく場所が
増えることになる。
ずいぶんたくさんのおたのしみが
増えるわけだ」
そして糸井さんの言いたいこと。
「世のおたのしみが
少し増えることは、
そのことでの反作用も
なにかしら生んでいるわけだが、
それでも、
丸い卵を四角くしてみることは、
人がとても
やりたがることでもあったりするので、
なんでも止めるよりも、
やってみたほうがいいと思う」
サントリーの「やってみなはれ」
満員の競技場は、
人びとのたのしみそのものが
エネルギーになって、
他の人たちのたのしみを生んでいる。
糸井さんは野球好き、
しかもラグビーにわかファン。
そして結論。
「経済を回すというのは、
たのしみと仕事を
増やすことだ」
店を開く。
店を営む。
商品をつくる。
商品を売る。
これらは経済を回すことだ。
そして、
たのしみと仕事を増やすことだ。
素晴らしい。
朝一番で、東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
今年1月に就任した細貝正統社長は、
落ち着いた仕切りで議長を務めた。
そのモットーは、
「おいしさにまごころこめて」
昼過ぎに終了して、そのまま、
新小平駅から武蔵野線に乗り込む。
約1時間で東松戸駅へ。
成田スカイアクセス線に乗り換えて、
36分で成田空港駅。
第1ターミナルに到着。
すぐにいつもの手続きを済ませて、
チェックイン。
ANA便でサンフランシスコに向かう。
その前にANAラウンジ。
この混みよう。
そしてANAのチキンカレーと、
アサヒビール。
出発直前はいつもこの組み合わせ。
窓の外にはジェットプレイン。
ここでいつものことながら、
ピーター・ポール&マリーの歌を、
思い出す。
「悲しみのジェットプレイン」
“I’m leavin’ on a jet plane
I don’t know when I’ll be back again
Oh, babe, I hate to go.”
そして55番ゲート。
心のなかで、静かにつぶやく。
「よろしくお願いします」
乗り込んでからも、しばらくは、
商人舎流通スーパーニュース、
記事をチェックし、公開する。
ドアが閉まって、
緊急時の手引きのビデオが流れる。
ANAは歌舞伎仕様の凝った映像。
緊急時には、
酸素マスクが下りてきます。
ライフジャケットを首に巻くと、
ふくらみます。
空気が足りない時には、
口に管を加えて、
空気を吹き込んでください。
脱出時のシューターに乗るときには、
姿勢を正しく。
そして速やかに機体から離れてください。
面白い。
これも「たのしみ」を少し増やしてくれる。
では、3泊5日の弾丸ツアー。
万代知識商人大学第4期、
アメリカ修了研修会。
今期も3月からほぼ1年間、
Managementの体系を学んできた。
そのミッションマネジメントから、
ストラテジックマネジメント、
そしてヒューマンリソースマネジメント、
マーケティングマネジメント、
オペレーションマネジメントまでを、
アメリカの先進企業で、
実際に体験し、学びとる。
第4期生たちは、
関西国際空港から出発している。
10時間後に、
サンフランシスコ国際空港で合流する。
では、行ってきます。
「たのしみと仕事を増やす」ために。
〈結城義晴〉