サイバーマンデーの日の流行語大賞「ONE TEAM」
Everybody! Good Monday!
[2019vol48]
2019年第49週、12月第1週。
昨日の日曜日に、
12月のスタートが切られた。
その12月の商人舎標語。
月刊商人舎12月号[Message of December]
変わろう! 祈ろう!!
流通詩人・結城義晴の韻文詩は、
商人舎12月号を読んでください。
今月は五言絶句ならぬ、
六行詩です。
今日はアメリカでは、
サイバーマンデー。
“Cyber Monday”
感謝祭翌日の28日(金)が、
ブラックフライデー。
“Black Friday”
リアル店舗では年間最大の稼ぎ時。
そして感謝祭ホリデー明けの今日が、
ネット通販の最大需要日。
eコマースの売上げが爆発する。
ブラックフライデーは、
どこの店も大安売りの大奮発。
その時には家族と一緒に、
あるいはパートナーとともに、
店に行って、盛大に買物する。
しかし家族や恋人への、
クリスマスプレゼントは、
家族と一緒ではまずい。
見つかってしまう。
わかってしまう。
そこでオフィスや職場に出る今日、
オンラインショッピングする。
それがサイバーマンデー。
アメリカでは昨年のこの日の売上げが、
約8600億円で過去最高だった。
さて12月のスケジュールは、
商人舎Webコンテンツ、
月曜朝一の2週間販促企画。
このサイバーマンデーにひっかけて、
アマゾン・ジャパンは、
Cyber Mondayセールを展開。
ただしこのセールの期間は、
12月6日(金)午前9時、スタート。
12月9日(月)23時59分、ジ・エンド。
昨年より7時間延長して、
87時間にわたって展開される。
アマゾン・ジャパンは、
2012年から12月の第2月曜日を、
「日本版サイバーマンデー」として、
記念日登録している。
そして独自のセールを展開する。
日本では国家公務員をはじめ、
多くの企業が、
12月10日に冬のボーナスを支給する。
そのボーナスをターゲットとした、
日本独自のサイバーマンデーだ。
実際に12月第2週月曜日には、
Amazon Japanのサイトに、
年間で最も多くのユーザーが訪問する。
ブラックフライデーセールの次は、
なんといってもボーナス商戦。
ネット上だけでなく、店舗でも、
再びプロモーションが仕掛けられる。
また13日(金)は年金支給日に当たる。
ボーナスや年金が支給されると、
週末の消費は活発になる。
だから12月もセールセールの嵐。
さらにポイント付与合戦。
2019年の歳末商戦は従来にも増して、
価格訴求が強まる。
もちろん、
「よそに合わせてどうすんねん」
㈱万代社長の阿部秀行さん。
独自のポジショニングを発揮して、
他がやらないことを考え、実行する。
それがなければ面白くない。
商売をやっている意味がない。
さて今日、
新語・流行語大賞発表。
自由国民社刊「現代用語の基礎知識」選。
今年の年間大賞は、
「ONE TEAM」
ラグビーワールドカップ日本代表のスローガン。
まあ、予想通り。だが素晴らしい。
ジェイミー・ジョセフが掲げたテーマ。
ヘッドコーチとしてベスト8に導いた。
7カ国15人の海外出身選手を含む31人。
彼らがリーチマイケル主将を中心に、
「桜の戦士ONE TEAM」の快進撃を見せた。
選定理由。
「日本代表の快進撃と
1個のボールを取り合う面白さは
多くの人々を虜にした。
テレビの視聴率はうなぎ上り、
日本代表のレプリカジャージは完売し、
ラグビーを始める子どもたちも急増した」
これに加えられたメッセージがいい。
「ONE TEAMは世界に広がりつつある、
排外的な空気に対する明確な
カウンターメッセージであるとともに、
近い将来、移民を受け入れざるを得ない
日本の在り方を示唆するものとなった。
それは安倍総理にもしっかりと
伝わったと信じたい」
商売や仕事にも、
ONE TEAMは必須だ。
チーム・マネジメントの講義でも、
リーチマイケルや”ONE TEAM”は、
説得力を持った。
ありがとう。
文句なしの2019年流行語大賞だ。
今年は30の言葉がノミネートされた。
その中からの大賞以外のトップ10。
「計画運休」
台風の接近に伴って列車の運転を順次運休した。
良かったと思う。
「軽減税率」
消費税率10%への引き上げに伴って導入。
これには反対。
「スマイリングシンデレラ/しぶこ」
全英女子オープン優勝の渋野日向子。
応援します。
「タピる」
タピオカドリンクを飲むこと。
この言葉がそんなに流行っているとは、
知らなかった。お爺。
「#KuToo」
職場や就職活動で、
女性がヒールのある靴の着用を
強制されることに異議を唱える。
これもあまり見なかった。お爺。
「○○ペイ」
現金を使わないキャッシュレス決済。
もちろん知ってるが面倒だからやらない。
これもお爺か。
「免許返納」
高齢者が運転免許証を自主的に返納すること。
身につまされる。
「闇営業」
芸人が事務所を通さずに仕事を受けること。
「反社」でなければこんなに糾弾されなかった。
安倍首相主催の「桜を見る会」も同じ。
「令和」
新しい元号。
これが大賞かとも思ったが、
当たり前すぎるか。
これら以外に「選考委員特別賞」はイチロー。
「後悔などあろうはずがありません」
今年3月の引退会見の発言。
フォアボールを選んだ時、
イチローは黒いバットを、
大切そうに、そっと地面に置く。
見事な人生だ。
しかしこれからのほうが長い。
イチローには願わくば、
最後の最後にもこう言ってほしいものだ。
では、みなさん、今週も。
そう、ONE TEAMで。
Good Monday!
〈結城義晴〉