2019クリスマスイブに「祈ろう」
2019クリスマスイブ。
この出逢ひこそクリスマスプレゼント
〈稲畑汀子〉
毎日、ブログを書いてきて12年。
今日、ブログにやって来てくれた人、
読んでくれてありがとう。
出会いこそ、プレゼントです。
祈りても終る一日冬の星
〈長島和子〉
祈りは祈り。
現実にならなくとも、
一日は終わる。
冬の星が瞬く。
ドイツのアルディ。
クリスマスイブの日に、
売れ残った商品を寄付する。
恵まれない人たちへのプレゼント。
ドイツでもフランスでも、
イギリスでもアメリカでも。
世界14カ国で。
アルディは、
クリスマスと翌日を休業とする。
従業員にも休んでもらうためだ。
そこでクリスマスイブの午後4時に、
店舗で売れ残っている食品を、
地域の慈善団体に寄付する。
1店舗あたり20から30のクレートが、
ドネートされる。
今年で3年目。
アルディ全体では、
昨年のクリスマスに、
50万食ほどの寄付が行われた。
米国のクローガーも地域ごとに、
同じようなプログラムを展開する。
もちろんフードバンクなどの、
ソーシャルシステムがベースにある。
各地の教会が連動している。
日本にもこんな充実した社会組織が、
あったらいいなあ。
しかし日本の場合は、
クリスマスではないだろう。
正月元日や二日、あるいは三が日に、
休業する小売業。
増えてきた。
大晦日に売れ残りそうな商品は、
みな、寄付してしまおう。
まだフードバンクなど未整備だから、
最後には顧客に全部無料で、
差し上げてしまう。
そんな店がすでに、
あるかもしれない。
これは今年末、
すぐにでもできそうだ。
すぐに変われそうだ。
コンビニだって、
正月元日にストライキをする店があれば、
元日休業実験をする店がある。
そんな店々は、
大晦日の最後には、
惣菜や弁当、おでんを、
顧客にプレゼントしたらいい。
廃棄するのはもったいない。
クリスマスイブの今日。
そんな社会が来るよう、
そんな店が増えるよう、
祈りたい。
商売以外でも、
世の中のお役に立つ店が、
増えますように。
そして最後に、
月刊商人舎12月号から。
[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。
世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。
2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。
しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。
朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。
Merry Christmas!
〈結城義晴〉