川野幸夫会長の「無念!」とロピアの焼肉レストラン「eatopia山科」
Merry Christmas!
和洋折衷、典型的な日本人の結城義晴です。
今日は夕方4時から、
東京・日本橋。
一般社団法人日本スーパーマーケット協会。
その会議室。
毎月恒例の記者発表。
スーパーマーケット販売統計調査。
専務理事の江口法生さんが、
11月の営業状況を的確に報告した。
全国270社の総売上高は、
前年同月比で全店は100.9%、
既存店は99.6%。
健闘した。
前月の10月が全店99.9%、
既存店98.3%。
消費税が10%に増税されたが、
食品は軽減税率が導入されたため、
11月には戻ってきた。
ただし、統計の中で、
1~3店舗を保有する企業は、
10月の既存店前年比が94.1%だったが、
11月の場合には98.1%へと躍進した。
51店舗以上の企業では、
10月が98.6%で11月が99.7%だったから、
多分、キャッシュレス決算ポイント還元が、
効果を発揮していることを示す。
それでも還元の優遇措置を受けない企業も、
11月は既存店が99.7%まで回復しているから、
ポイント還元対策を講じていることがわかる。
まあ、想定通りだ。
続いて、日生協の伊藤治郎さん。
日本生活協同組合連合会の渉外広報本部長。
全国65生協の11月は前年比98.8%。
店舗販売は96.4%で8カ月連続前年割れ。
宅配は100.0%、個配は101.4%と健闘。
生鮮食品と酒、住関連が苦戦した。
生鮮は相場の影響、
酒と住関連は消費増税駆け込み需要の反動。
つづいて、川野幸夫さんが登場。
日本スーパーマーケット協会会長、
㈱ヤオコー会長。
「2019年の振り返り」と題して、
1年間の総括をしてくれた。
(詳細は商人舎流通スーパーニュースで報告)
「スーパーマーケットの役割は、
年々、大きくなっていく。
その思いが実現できるように、
政治・行政に向けても、
モノを言ったり、
政策提言をしたりしてきた」
「全般的に言えば、
スーパーマーケットの業績は低迷を続けた。
11月まで連続前年割れだった」
「今年、インパクトが大きかったのは、
やはり消費増税だ。
キャッシュレスによるポイント還元も、
懸念したとおりのことが起こった。
業界における競争環境が破壊され、
未曽有のポイント合戦と安売り競争が、
全国各地で繰り返された」
「これほど無念だと感じたことはない」
同感だ。
「しかし来年はオリンピックがある。
前半は明るい年になるだろう」
川野さんはこの産業に対して、
大いに貢献した。
僭越ながら、本当にそう思う。
だが「無念」な結果に終わった。
私は「敗北感」という言葉を使った。
それでもスーパーマーケットの将来は、
その現在の重い役割が、
さらに重要になることは変わりない。
1年間、ありがとうございました。
外に出ると髙島屋SCが、
美しくライトアップされていた。
「今日はクリスマスだった」
そう思った。
タクシーで銀座6丁目へ。
GICROS GINZA GEMS。
肉のレストランがずらりと揃う。
その7階が山科。
㈱eatopiaが11月に、
オープンさせたばかりの焼肉レストラン。
eatopiaは㈱ロピアの子会社。
急遽、思い立って、
Christmasの焼肉。
支配人の石井謙司さんが、
特別に給仕までしてくれた。
あの「うかい亭」でキャリアを積んだ腕利き。
白鳥和生さんと「いただきます」。
日本経済新聞社編集局調査部次長。
キムチとナムルなどから始まって、
次々に様々な部位の焼き肉が、
塩味とたれ味交互に出てくる。
さすがに肉のロピアだ。
この店はお任せのワンメニュー。
今日は但馬の田村牛。
はじめにウチモモの真ん中のシンシンを、
刺身で食べる。
つぎにタンナカの開きとミスジを塩で、
そして薄切りのヒレとランボソをタレで、
軽くあぶっていただいた。
その間に、カラフルで新鮮なサラダ。
厚切りのハラミ。
薄切りのタンモト(左)とサーロイン(上)と、
肩ロースの厚切り(右)。
これほどうまい肩ロースもあまりない。
せっせと食べる。
石井さんが丁寧に焼いてくれる。
これは私たちだけの特別メニュー。
厚切りのタンとサーロイン。
これも美味。
最後はすき焼きだが、
しゃぶしゃぶとの中間のような調理。
そこに黒トリュフ。
惜しげもなくたっぷりと、
削り取って添える。
卵とサーロインと、
トリュフ。
箸で肉をつまんで、
外側からよくかき回すと、
たれと卵とトリュフが混ざってきて、
得も言われぬ味を出す。
肉を堪能したあとは、
これを卵かけご飯にする。
絶品。
さらに最後の最後に、
肉のお茶漬け。
ワサビとネギを混ぜて、
これまた絶品の締め。
終わりはアイスクリーム。
あっさりしていて、
焼肉のあと口に最適。
これでロピアらしく、
ロープライスユートピア。
それがイートピアの山科。
食事が終わったころ、
高木勇輔さんが登場。
㈱ロピア代表取締役。
連れはフジパン㈱の安田憲正さん。
営業本部営業副本部長。
Lopiaのeatopia。
その1号店が銀座の「山科」。
断然、お奨めの店。
まだオープンしたばかりで、
まったく宣伝していない。
年末は29日まで。
一度、食べてみてください。
良いクリスマスだった。
雑誌原稿は全然、進まなかった。
〈結城義晴〉