イオンの「原則的にマスクをしないで接客する」方針の問題について
今朝、堀内慎也さんが、
横浜商人舎オフィスにやって来てくれた。
㈱紀文食品事業企画室正月ユニット部長。
毎年の気分正月フォーラムの責任者。
今日は紀文の特選蒲鉾を、
届けてくれた。
そして腰を落ち着ける間もなく、
大阪に向かって疾駆していった。
紀文にとって年末年始は、
それこそ休む間もない。
ありがたく頂戴した。
保芦將人会長の名前で、
丁寧な添え書きがあった。
ありがとうございました。
それから商人舎には、
マルトグループから、
蘭が贈られてきて、
狭いオフィスを飾っている。
これも毎年恒例で、
心から感謝したい。
さて、この商人舎公式ホームページに、
投稿があった。
塚本博志さんから、ご要望。
「中国の小売市場についての記事も
お願い致します」
結城義晴の返事。
「ご投稿、感謝します。
了解しました」
「しかし過去の記事を見てください。
この公式ホームページのトップの空欄、
白いスペースの検索欄に、
中国とか上海とか北京とか、
そして”訪問”などと、
文字を打ち込むと
記事を閲覧できるようになっています」
「流通ブログとしては、
一番早くから中国に注目して、
中国を訪れ、その報道をしています。
昨年10月にも上海に行きました。
その記事をまず、読んでみてください。
よろしくお願いします」
商人舎ホームページのタイトルがある。
その下の白くて長いスペース。
右に「検索」とある。
ホームページのリニューアルのときに、
ここを大きくして使い勝手を良くした。
ここに知りたい単語を打ち込む。
「中国」「上海」「訪問」と打つと、
この画面になる。
そしてその項目をクリックすると、
そのページに飛ぶ。
2010年から中国に注目して、
本格的に研究を始めた。
2010年の外灘(バンド)での写真。
若いです。
2016年1月には、
永輝超市の創業者の張さんに会った。
英語表記ではZhang Xuanningさん。
加藤徹さんとご一緒した。
当時は万代社長だった。
張さんは今や、伝説中の人物。
2016年には、
「盒馬鮮生」の第1号店を訪れ、
昨2018年1月にもフーマの最新店を、
月刊商人舎11月号で紹介した。
月刊商人舎Webコンテンツのページも、
同じように[検索]スペースを大きくして、
活用しやすくしてある。
「商人舎流通スーパーニュース」も。
右上の検索窓はちょっと大きくしてある。
ぜひ、活用してください。
お願いします。
さて、イオンの「マスク問題」。
昨日からネット上で、
様々な声が集められ、
様々な意見が発信されている。
持株会社のイオン㈱は12月中旬、
接客時におけるマスク着用は、
原則的に禁止するという内部通達を、
グループ企業に向けて発信したらしい。
ただし、惣菜部門やベーカリー部門、
あるいは飲食部門などで、
食品の製造加工を担当する者は、
マスクを着用するのが、
逆に義務付けられている。
ところが傘下企業の一部の従業員が、
「マスクなしでは、
風邪などの予防ができない」
と、反発したという。
それがSNSなどで広がった。
このあたりの真偽は、
直接確認したわけではないから、
定かではない。
ただし問題が広がったので、
この件に関して、
イオンの広報部がコメントしている。
「接客時におけるマスク着用は、
顔の半分を覆い隠してしまうため、
お客さまにとって表情がわかりにくく、
声も聞こえづらくなり、
お客さまとの
円滑なコミュニケーションの
妨げになります」
「風邪や体調不良のイメージを持たれ、
不安を抱かれる場合があります」
小売業の経営サイドからすれば、
違和感のない規定だろうと思うし、
そんな接客方針を出すのも悪くはない。
大抵の店では、
「明確な規定はない」かもしれない。
けれどそんな場合にも、
接客業として、
常識的に対応すればいい。
イオン同様、原則的に、
マスクをしてはならない企業もある。
「原則的に」ということは、
風邪をひいたりしているとき、
あるいは妥当な理由があるときは、
マスク着用の許可も出る。
ただし、風邪をひいていたら、
それこそ接客業務から、
外れなくてはならない。
イオンの側も、
風邪気味だったり、
花粉症にかかっていたり、
家族に受験生がいる場合などは、
上司が着用を許可するという。
この傘下企業従業員の反発に対して、
「十分に意図が伝わっていなかったので、
今一度説明をするようにしています」
そのとおり。
イオンとして問題があったとしたら、
コミュニケーションの齟齬があった点だろう。
私の考えは明解だ。
アメリカ研修などのときに、
時々マスクを着用してくる人がいる。
原則的に外してもらう。
かの地ではマスクをするのは、
重病人である。
もしくは「銀行強盗しかいない!」と、
言ったりする。
アメリカの店で、
店員がマスクをしているのを、
見たことがない。
ウォルマートでも、
クローガーでも、
トレーダー・ジョーでも、
ホールフーズでも、
コストコでも。
㈱商人舎の場合も、
取材に行ったり、
インタビューをしたりする場合は、
原則的にマスクは着用しない。
たとえ不特定多数の相手であっても、
人々と面談するときには、
マスクはしない。
そのほうが感じがいいからだ。
もちろんオフィスで、
編集作業などするときには、
それは自由にしてよろしいが。
原則的にマスクはしないで人と接する。
イオンのこの方針が問題になること自体、
どこかに違和感を感じるのだが、
みなさんはどうだろう。
〈結城義晴〉
4 件のコメント
マスクに着用に関しては、流通業に従事する私も大いに疑問を感じておりました。
お店の従業員はもちろんですが、街中の人々や地域にお住いの方々も
当たり前のようにマスクを着用されており、違和感をずっと感じております。
もちろん個人の事情によりマスク着用が必要なことは否定しませんし、
衛生上必要な場合もあるかと思いますが、周囲を見渡してみると、防寒上の理由や
それこそファッションとして着用しているであろう人々も少なくありません。
特に女性の場合は化粧をカバーする目的やマスク着用のほうが魅力的に見えるという利点もあるようで
不必要なマスク着用の動機になっているような気がします。
地域でPTA活動などに従事しておりますが、お母さん方のマスク着用率は異常なほどです。
今回のイオンさんの通達は至極当然であり、
なんでも度が過ぎる、現在の日本人に対する警鐘でもあると考えます。
釘宮聡さん、ご投稿、感謝します。
私も同じ考えで、ブログを書いてみました。
制服の着用やお化粧のルールなどと同じ理由で、
イオンはイオンの方針を確認したものだと思います。
ありがとうございます。
小売業で仕事をするということに対しての社会的な就業環境も大きく変化してきているように思います。
数十年前であれば暗黙の了解のもとに働く側も自分の顔を覆うようなマスクを着用してお客様の前に出るということはあり得なかったでしょう。
しかし、ここ最近の風潮、そして働き方改革等で小売業で働くという環境に対しても世間的な見方が変化し、就業環境を守ろうという意識と働く側の顧客優先からの意識も徐々に変化してきており、それを許される世間的な環境が整いつつあるようにも思います。そしてお客様に対しても「神」という絶対的な存在から欧米諸国のように人間としてはっきりとノーが言えるという環境へと変化していくのではないでしょうか。
そんな中での「マスク問題」。
我々世代では内心同感しつつも、働く部下や家庭を持つ主婦層の家庭環境に風邪を持ち込みたくないという意識も認めざるを得ない環境になってきているようにも思うのです。
大越鉄夫さん、ご意見、ありがとうございます。
「我々世代では内心同感しつつも、
働く部下や家庭を持つ主婦層の
家庭環境に風邪を持ち込みたくないという意識も
認めざるを得ない環境になってきているようにも思うのです」
その通りですね。
私はスチュー・レオナードとイータリーの違いで、
そのことを説明しています。
大晦日のブログで、
ちょっとだけその考えを示しましょう。