[早仕掛け/早仕舞い/際の勝負]と「一番の人気」を祈ろう!
Everybody! Good Monday!
[2019vol52]
いよいよ2019年第53週、
とうとう12月最終週。
1月1日の週を第1週と数えて、
今日の晦日、明日の大晦日が、
2019年の第53週。
Good Monday!は、
その次の週の頭の挨拶だから、
今日は52回目のGood Monday!
令和元年も残すところ2日。
早仕掛け、
早仕舞い、
際の勝負。
私が言い続けている標語。
そして今日、明日は、
1年で一番の「際の勝負」。
だが、もういまさら、
ジタバタしても始まらない。
最大の際の勝負の今は、
1年の集大成。
日々の総決算。
とは言ってもその「勝負」は、
実は大勢が決している。
ひっくり返りはしない。
逆転はない。
勝っている者も、
負けている者も、
拮抗している者たちも。
私の著書『message』から、
一遍を紹介しよう。
このブログでは、
何度か掲載しているけれど。
「一番の人気」
あなたの店が、
繁盛しているとする。
売上高の半分は、
実力なのだろう。
しかし、あとの半分は、
人気によるものだ。
人気とは、一番の者に
与えられる特権である。
あなたの店が
不振だとしよう。
不振の半分は、
店の実力による。
しかしあとの半分は、
人気がないからだ。
二番手、三番手、
四番手だからである。
では、
一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。
そして一番の人気は、
どんなときに
逆転するものなのか。
何も競争がない時代。
すばやく時流をとらえた者が、
まず人気を博する。
人気は実力に決定的な影響を与え、
実力はどんどん向上する。
追いかける者がいくら努力しても、
この実力差は詰まらない。
どんなに消費が
冷え込んだときにも
どんなに営業不振が
蔓延しているときにも
一番人気の店は密かに
客の支持を伸ばしている。
二番手以下は
急激に落ち込む。
ただし、追う者の強みもある。
紙一重の差までは、
努力しだいで到達することができる。
しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運に
めぐまれるしかないのかもしれない。
たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも、
自分で勝ちとるものでもない。
相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、
ころがり込んでくるものなのだ。
人気を維持すること。
逆転すること。
それができるのは、
謙虚に、
実力と人気の力関係を
知る者だけである。
〈結城義晴〉
だとしたら今、
どんな気持ちで、
店を運営するのがいいのか。
まず第1に、
自ら、楽しむ。
私はそれがいいと思う。
もちろん、つつがなく、
やるべきことをやったうえで、
自ら、楽しむ。
そして周辺を、仲間たちを、
それに巻き込んでいく。
一番大事なときには、
心底、それを楽しむのが、
一番いい。
年末商戦を楽しみたい。
そして第2に、
楽しみつつも、
来年のこと、
未来のことを、
考える。
自ら、変わるために。
来年は2020年、
変わりたい。
変わろう。
12月30日だから、
そう思う。
ただし、
イトーヨーカ堂の社是。
「基本の徹底と変化への対応」
変わるものと、
変わらぬものを、
変えるべきことと、
変えてはいけないことを、
見定めねばならない。
商業界主幹・倉本長治。
「変化する
という事実だけが、
変化しない」
これも何度も何度も、
書いてきたけれど、
今、出ている月刊商人舎12月号。
[Message of December]
変わろう! 祈ろう!
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。
世界中に広がった短い言葉。
ラインホールド・ニーバーの「祈り」。
朝に、夕に、人々は祈る。
変える勇気を振り絞った挙句、
変わらぬものを悟ったあとで、
しずかに自分に言い聞かせる。
2020年からの10年。
ため息が出るほどのNext Decade。
予想もつかない展開。
驚くほどのスピード。
途方もない変化。
それらへの恐怖。
しかし、自ら変わるしか、
ほかに道はない。
自分が変わらねば仲間は変わらない。
自分が変わらねば職場は変わらない。
自分が変わらねば店は変わらない。
自分が変わらねば会社は変わらない。
朝に、夕に、
しずかに祈ろう。
勇気を振り絞って、
変わる努力をしたうえで、
変わらぬものを受けいれる。
その英知が与えられるまで。
変わるものを
変えられる勇気を、
変わらぬものを
受けいれる心の静けさを、
それらを見わける英知を、
お与えください。〈結城義晴〉
では、みなさん、
2019年も祈りつつ、終わろう。
2020年のことを考えつつ。
Good Monday!
〈結城義晴〉