ロピア[65人]ニューヨーク研修初日の「タフでなければ」
ちょっと驚かされたけど、
商人舎流通スーパーニュース。
サミットnews|
服部哲也専務が社長昇格/竹野浩樹社長は会長に就任
竹野浩樹社長が会長になって、
服部哲也専務が社長に就任する。
竹野さんが社長に就任したのが、
2016年6月27日だから、
4年間、社長職に就いていたことになる。
もったいないし、短い気もする。
しかし今回は、
竹野CEO、服部COO。
その役割分担になる。
竹野社長のときには、
会長職がなかった。
だから竹野さんはCEOとCOOを、
両方こなした。
竹野さんは親会社の住友商事出身、
服部さんはサミット㈱プロパー。
実にいいバランスで、
サミットの将来も明るい。
【結城義晴の述懐】を書いておいた。
服部さんはコーネル大学ジャパンの、
「伝説の第一期生」
当時㈱成城石井社長だった大久保恒夫さん、
北辰商事㈱社長の太田順康さん、
㈱関西スーパー社長の福谷耕治さん、
㈱平和堂専務の夏原行平さん、
㈱ラルズ社長の猫宮一久さん、
㈱福原社長の福原郁治さん、
㈱ジョイス社長から、
㈱アークス取締役になった、
小苅米秀樹さん。
錚々たるメンバーが、
伝説の第一期生。
服部さんはその同期生。
荒井伸也さんが専務取締役の時代に、
サミットに新卒として入社し、
荒井さんが副社長、社長、会長となり、
高田浩さんから田尻一さんへと、
社長が変わる間、
着実に実力をつけてサミットに、
なくてはならない人間となった。
竹野さんが社長に就任すると、
服部さんは営業本部長の機能を果たし、
今回、Chief Operating Officerの役割を担う。
大いに期待したい。
存分に力を発揮して、
なくてはならない会社にしてほしい。
さてニューヨークの結城義晴。
いよいよ始まりました。
㈱ロピア。
恒例のニューヨーク研修。
真冬のニューヨークを、
3泊5日で視察し勉強する弾丸ツアー。
今回は総勢65名。
朝9時にJFK空港に到着。
その団員を迎えてから、
専用バスで空港近くのウォルマート。
スーパーセンター。
ウォルマートは、
ニューヨーク市には出店できない。
地元住民の反対運動があるからだ。
だからマンハッタン郊外の
ロングアイランドやニュージャージーに、
出店している。
マンハッタンから車を飛ばせば
1時間もかからない。
ディスカウント志向のお客は、
周辺からこのウォルマートにやってくる。
地元住民やそうしたお客を集めて、
木曜の午前中でも店は大賑わいだ。
よくお客が入っている。
だから商品によっては、欠品している。
ウォルマートの強みは非食品。
主通路の島陳列は、
お買い得品と売り切れ御免の商品。
「アクションアレイ」と呼ぶ。
4K55インチのテレビが268ドル。
100円換算で3万円を切る。
今の時期はバレンタインデー販促。
ウォルマートは徹底して、
催事プロモーションを展開する。
店舗左サイドのガーデンセンタ―の奥に、
ピックアップコーナー。
その真ん中にピックアップタワー。
ネットで注文した商品を、
このタワーで自動的に、
無人で受け取ることができる。
今回は65名の団員だから、
バス2台で回る。
私は1号車に乗車。
ウォルマートで買い込んだ商品を、
早速開けて試食する。
ロピアの視察の最大の特徴が、
よく食べることだ。
次に向かったのはブルックリン。
ダンボ(DUMBO)地区。
いま最も人気の観光エリアだ。
廃墟倉庫を大規模リノベーションして、
オフィスや商業施設、外食業などが入る。
公園も整備され、今や高級住宅地でもある。
ブルックリン橋から望む、
マンハッタンの摩天楼。
この景色もすばらしい。
その一角にできたのがフードホール。
名称は「タイムアウトマーケット」。
「Time Out」という雑誌が発刊されている。
その会社がつくったフードホール。
黒を基調にした内装は、
東海岸特有のシックな、
ヨーロピアンスタイルを採用。
これは全館統一されている。
お目当ては肉屋のこのショップ。
パットラフリエダ。
上手いステーキサンドイッチや、
肉汁したたるハンバーガーを提供している。
それぞれ40個をオーダーして、
ルーフトップの最上階へ。
80個ができあがるまで待つ間、
ロピア社長の福島道夫さんと、
米国在住のJAC代表・浅野秀二さん。
これがステーキサンドイッチ。
リーンなバケットに、
味付け肉がぎっしり詰められ、
その上に、チーズ。
美味。
そして今回の目玉。
ウェグマンズ。
ニューヨーク市に初進出した店。
昨2019年10月27日に、
ブルックリンのネイビーヤード跡地に出店。
そして左翼はグロサリー。
グロサリー売場はコンパクトにした。
PBの植物肉のコーナー。
大豆などを加工して、
ミート製品の味に仕上げる。
クローガーも1月8日に、
PB「エマージ」を発表している。
ブームだ。
健康志向の人や、
ベジタリアン向けの商品群である。
青果売場の奥は精肉売場から、
対面売場のシーフードマーケットへ。
店舗のレジの奥には、
デリバリーのためのコーナーがある。
ネット注文品は、
大型の冷蔵庫で保管している。
全体にモダンな店づくり。
ウェグマンズは、
ヨーロピアンスタイルを基調にする。
しかしこの店は、
都会型の新しいイメージを出す。
ニューヨークでウェグマンズを見るのが、
本当に便利になった。
実際、バスで乗り付ける視察団もいた。
その一角にあるアマゾンロッカー。
ネット注文品を受けとるためのロッカー。
365バイ・ホールフーズマーケットは
ディスカウント・フォーマットとして、
意図をもって開発された。
しかしアマゾンの傘下に入ってから、
全体に価格訴求が強まった。
そのため、現在では、
このフォーマットは出店していない。
アマゾン注文品を、
ピックアップするスタッフ。
店内に20人から30人はいた。
ホールフーズの商品を
アマゾンで買えるようになって
来店客は減っている。
それを補うようにピックアップ人員が、
店を動き回る。
妙な賑わいが戻ってきている。
初日の最後は、
マンハッタンに戻り、
ユニオンスクエアでの視察。
狭い店内に、
商品がうずたかく積まれ、
天井からは籠がディスプレーされている。
ニューヨーカーたちは、
トレーダー・ジョーが大好きだ。
値段を気にせず商品を買える。
トレーダー・ジョーにしかないPBである。
いつ行っても、
店内の奥主通路には、
レジ待ちのお客が並んでいる。
レジは銀行方式。
30台ほどが並び、
次々にお客をさばく。
中央には、
PBワインのチャールズ・ショー。
1本2.99ドル。
羽田国際空港から12時間の旅を経て、
ニューヨークで終日の視察。
ホテルに入って、疲れをいやす間もなく、
ウルフギャングへ。
ステーキハウス。
ビールで乾杯。
長い一日だったが、
みんな元気です。
こちらも笑顔で乾杯。
ビールと同時にワインも注がれた。
各テーブルには
ワインのマグナムボトル。
抱えておどけて乾杯。
講師陣のテーブル。
私の隣に福島さんと内田さん。
そしてJACの浅野さんと藤森正博さん。
藤森さんはニューヨーク在住。
支配人がわざわざあいさつに来た。
なにしろ65人の大宴会。
メト・コレノビックさん。
厚切りベーコンが上に乗った、
シーザーサラダ。
そのあとにいよいよメインの
ポーターハウスステーキ。
フィレとサーロインの両方を味わえる、
最上級のステーキ。
ワインと肉を堪能し、
最後はスイーツとコーヒーで、
大満足。
タイムズスクエアのネオン。
マンハッタンの夜は、
更けていく。
更けていくはずなのだが、
これで終わらないのがロピア。
ホテルの最上階に、
スイートルームを借り切り、
買ってきた肉を料理。
骨付きのリブを、
フライパンでステーキに。
調味料は日本から持ち込んだ。
味付けする。
これはシチュー?
煮込み料理。
トレーダー・ジョーのPBワインと、
ビールと肉料理で二次会。
タフでなければロピアではない。
これでもかと肉を食べつくす。
恐れ入る。
(つづきます)
〈結城義晴〉