ダイバーシティ時代の大相撲と商売の「満員御礼と千客万来」
アメリカに出張している間に、
大相撲初場所が進行していた。
そして関心の薄いままに、
今日、金曜日の13日目。
佳境を迎えている。
12勝1敗が平幕の二人。
前頭四枚目の正代 直也、
同十七枚目で幕尻の徳勝龍 誠。
11勝2敗で追うのが、
大関の貴景勝 光信。
徳勝龍は181cm/188kg。
〈写真は日本相撲協会公式サイトより〉
正代は183cm/171kg。
そして貴景勝は175cm/169kg。
横綱の白鳳 翔と鶴竜 力三郎は休場。
どちらもモンゴル出身力士。
アベマTVで見て、驚いた。
貴景勝はもとより、
正代も徳勝龍も、
優勝争いをしている力士はすべて、
正統派の突き押し相撲なのだ。
もちろん体形はあんこ型。
一方、前頭五枚目で、
超小型力士も大活躍する。
炎鵬 晃168㎝/99㎏。
今日は「足取り」の技で勝った。
痛快この上ない。
週末の14日目、15日目。
実に楽しみだ。
ラグビーもいいし、
サッカーも面白い。
バスケットボールも、
ベースボールもいい。
しかし日本人に生まれて、
喜びと誇りをもつものの一つは、
大相撲である。
幕内力士50人のうち、
モンゴル出身が7人、
ブルガリア、ジョージア、
そしてブラジル出身が一人ずつ。
5分の1の10人が外国人だ。
ダイバーシティ(多様化)が進んでも、
国技は国技である。
2019ラグビーワールドカップ優勝は、
南アフリカのスプリングボクスだった。
キャプテンのコリシは黒人だったし、
この国の人種構成は黒人が8割ほど、
白人が9%、混血のカラードが9%。
ダイバーシティの国のチームが制覇した。
日本代表も外国出身者は、
31名中15名が6カ国から参加してくれた。
その日本代表が”ONE TEAM”を掲げて、
ベスト8に食い込んだ。
多様性を進めつつ、そのなかから、
自分の国らしさを追求する。
大相撲ではそれが、
正統派の「押し相撲」に収斂されてきた。
実にいい方向性だ。
今日も「満員御礼」だった。
満足しつつ、ワインなど楽しむ。
さて、朝日新聞digitalの記事。
Matt、父・桑田氏は「化粧が嫌い」
都内で開催されたのが、
大木製薬㈱の新商品発表会。
松井秀夫さんが会長の製薬会社。
万治元年(1658年)、
近江商人の大木口哲(こうてつ)が
滋養強壮薬を売り出した。
「大木五臓圓(ごぞうえん)」
それが大木製薬のルーツ。
その新製品は美肌クリーム「アバンタイム」。
この発表会に出たのが、
モデルでミュージシャンのMatt君。
元プロ野球の桑田真澄投手の次男。
“Matt化”という現象が、
インスタグラムなどで流行している。
写真加工の技術によって人物像が、
フランス人形のような顔立ちに仕上がる。
Matt君は桑田の発言を紹介。
「パパは美容に全く興味がない。
パパは化粧が嫌いで、
パウダーを少し叩くのも
『やめて』と嫌がる」
「寝てる時にコッソリ、
塗ってあげようかな」
大木五臓圓の発表会に、
Matt君が登場して、
桑田真澄をおちょくる。
ん~、ダイバーシティの時代だ。
日本の商売も、
日本のチェーンストアも、
ダイバーシティとONE TEAMの精神で、
「満員御礼」と「千客万来」を、
続けねばならない。
〈結城義晴〉