新型コロナウィルスの「損得より先に善悪を考えよう」
今日は㈱万代から、
人事部マネジャーのお二人。
津田睦さん(中)と海野正敏さん(左)。
万代知識商人大学。
スーパーマーケットの万代が、
2016年にスタートさせた企業内大学。
2019年度は1月に第4期を終えた。
お二人はその担当。
今、第5期の準備期間。
3月から第5期が始まるが、
もう32名の候補者は決まっている。
今日は第4期の反省と、
第5期の改革の相談。
大幅にリニューアルする。
もちろん基本的なカリキュラムの方針は、
変えることはない。
しかし教育は、
その対象のレベルによって、
変わってこなければならない。
私はそう考えている。
ピーター・ドラッカー教授。
「マネジメントとは、
人の強みを発揮させることである」
したがって企業内教育も、
一人ひとりの強みを発揮させるよう、
年度に応じて、受講生に応じて、
変わってくるのは当然だ。
期待してください。
いい方向で決まりました。
さて、新型コロナウイルス。
中国の湖北省武漢市で発生し、
肺炎の感染者数は約2万5000人。
致死率は2%とそう高くはない。
しかし感染拡大のスピードは速い。
「ダイヤモンド・プリンセス」号。
この大型クルーズ船は今、
横浜港の沖に停泊している。
検疫を受けた乗客ら10人から、
感染が見つかったからだ。
乗客や船員は船内に缶詰状態。
感染の広がりを水際で抑える。
さてどこまで抑え込むことができるか。
日本国内の感染者は午後9時時点で35人。
ただしSARSの致死率は、
中国国内で7.0%、
世界全体では9.6%だった。
SARSは重症急性呼吸器症候群。
思い返せば、2002年11月に、
中国広東省で最初の患者が見つかった。
そしてWHOは8カ月後に終息宣言した。
面白いと言っては申し訳ないが、
毒性が強い病原体は患者を死に追い込む。
だからウイルスの感染が広がりにくい。
反対に毒性が弱いと患者が死なないから、
体内でウイルスが増えて感染が広がる。
新型インフルエンザがそれだ。
新型コロナウィルスも、
毒性が弱い病原体で、
これは慢性的に広がり、
長期化する。
感染者数のピークは、
4月ごろだと予測されている。
まだまだ、予断を許さない。
この件でも、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
そんな案件が多すぎるが。
しかしこの新型コロナウイルスは、
マスクの超品薄状態を生んだ。
1月中旬からたった2週間で、
10億枚が出荷された。
平時の国内の在庫相当量。
小売業、特にドラッグストアなど、
マスクが異常値を示す。
集荷・調達して並べれば、
在庫は飛ぶように売れる。
しかしネット通販や、
オークションサイトでは、
1ケースが10倍近い値で売られる。
ちなみに、
㈱True Dataの無料サイトがある。
ウレコン
このサイトで「マスク」を調べると、
マスクの売れ筋ランキングなどがわかる。
1位 超快適マスク
プリーツタイプ ふつうサイズ 7枚
(ユニ・チャーム)
2位 フィッティ 7DAYSマスクEX
ふつう ホワイト 30枚
(玉川衛材)
3位 のどぬ~る ぬれマスク
就寝用 無香料 3セット
(小林製薬)
4位 三次元マスク
ふつう M ホワイト 7枚
(興和)
5位 フィッティ 7DAYSマスクEX
やや小さめ ホワイト 30枚
(玉川衛材)
マスクの販売に関しても、
この新型は4月がピークという長丁場だ。
ここで顧客の弱みに付け込んで、
暴利を貪(むさぼ)ったりしてはならない。
こんなときこそ、
損得より先に善悪を考えよう。
そう、倉本長治先生です。
わかってはいると思うが、
よろしく頼みます。
こんなときにこそ、
永遠の信用を獲得したい。
〈結城義晴〉