結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年02月08日(土曜日)

新型コロナウィルスの「人災」とてっちゃん・柳井正さんの「情報」

ダイヤモンド・プリンセス号。
三菱重工業㈱長崎造船所で、
2004年2月に竣工。
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横浜の大黒ふ頭に横付けされていたが、
今日は伊豆半島沖に向けて出港。

新型コロナウィルス感染者が3人増えて、
合計64人になってしまった。
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朝日新聞「天声人語」

東北大医学部ホームページから、
押谷仁教授のコメントを紹介。
「感染拡大が起こるという前提のもとで、
国内の医療体制の整備を、
各地で考えるべきだ――」

押谷教授はSARS対策の経験を持つ。

コラムニスト。
「水際の段階は過ぎ、
国内対策の段階に入ったのか」

この後、人災による拡大だけは、
避けなければならないと思う。

中国国家衛生健康委員会の発表。
新型肺炎の中国本土の死者は、
合計722人に達した。
累計の感染者は合計3万4546人。

天声人語コラムニストも指摘したが、
一方でアメリカ合衆国では、
インフルエンザが猛威を振るう。

米国インフルエンザのシーズンは例年、
10月に始まって2月にピークを迎える。
そして寒いエリアで5月ごろまで続く。

昨2019年秋にそのシーズンが始まって、
インフルエンザ患者数は、
累計1900万人に達し、
死者数は推計1万人を超えた。

今年1月25日までの1週間では、
400万人増えている。

天声人語。
「新型ウイルスばかりが注目されることへの
懸念も指摘される。
新しい病ゆえの過剰反応があるのか」

「一人ひとりにできることは限られるが、
まずは差別や偏見を戒め、
専門家の分析に耳を傾けることだろう」

「手洗いなどが大切なのは
インフルエンザと同じ」

私たち一人ひとりが、
よく食べ、よく眠り、
手洗いとうがいを励行したい。

コラムニスト。
「せっけんを常に持ち歩くのも
悪くないように思う」

人災による拡大は避けたい。

さて、私もチェックしている、
「てっちゃんの店長日記」
大越鉄夫さんの毎日更新ブログ。
サブタイトルは、
「楽しくなければスーパーじゃない」
profile
今日のテーマは、
「情報収集と情報提供」

とてもいいブログで、
公開されているから、
みなさん、読んでみてください。

店長に限らず、
社長も専務も部長も、
そしてチーフも、
情報によって行動が変わってくる。

てっちゃんは言い切る。
「しかし、情報を得ることが
仕事ではない」

その通り。

「情報収集能力は大切だが、
情報をため込んでいても
なんの役にも立たない」

商業界ゼミナールでも、
これはしつこく言われた。

勉強して、感動しても、
箱根の山を下りると、
すっかり忘れてしまう。

知ることとやることは、
同じではない。

知ったことで、
やったつもりになるのが、
一番いけない。

てっちゃん。
「しかし相変わらず、
情報を得ただけで満足している場合が
多いのではないだろうか」

その通り。

情報は使うものだ。
自分で考えて、
使わなければならない。

柳井正さんは言う。
ファーストリテイリング会長兼社長。
「使われない情報は邪魔ですらある」
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「これからは
情報産業とサービス業だけになる。
小売業もなくなる」

てっちゃんも述懐する。
「得た情報を必ずモノにする手法」

「私の場合は全てが、
売場に反映されると考えている」

この考え方が素晴らしい。

小売りの神は現場にあり。

「店長という職位においては、
情報の全ては
自分の売場に反映されて初めて
アウトプットしたという認識だ」

てっちゃん独自の手法。
「だから52週ごとに、
売場の写真を記録に残している」

「売場の写真だけではなく、
それを重要な部分だけ集めて
52週のまとめとして
エクセルで加工し保存」する。

「それによって、
得た情報からの売場が
52週ごとにそこに集約され、
積み上げられていく」

てっちゃんには、
その積み重ねがある。

だからちょっとやそっとでは、
他者が真似ることができない。

「情報収集と情報提供は
裏腹の関係であり、
それが毎週連動することによって、
その反省が掲示板で
パートさんに至るまで見える化され、
店舗として巻き込まれていく」

てっちゃんという店長自身の機能は、
情報産業であるし、サービス業である。

一昨日も書いたが、
渋沢栄一翁の言葉。

「ただそれを知っただけでは
上手くいかない。
好きになればその道に向かって進む。
もしそれを心から楽しむことが出来れば、
いかなる困難にもくじけることなく
進むことができるのだ」
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柳井正さんもてっちゃんも、
自分の仕事が好きなんだと思う。

楽しんでいる。

だからてっちゃんのサブタイトルは、
「楽しくなければスーパーじゃない」

渋沢栄一。
「自分が信じないことは言わず、
知ったからには必ず行うという
思いが強くなれば、
自然に言葉は少なく、
行動は素早くなる」

以て自戒とすべし。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 結城先生、取り上げて頂き恐縮しております。
    おっしゃる通り、毎日楽しく仕事をさせていただいております(笑)。
    そして当方のブログもそのことを通して、読者の方が目の前の仕事に対してより積極的に取り組むことによって小売業の楽しさと醍醐味を味わっていただければ本望です。
    今後ともよろしくお願い致します。

  • 大越鉄夫さま

    ご投稿、感謝します。
    小売業の楽しさと醍醐味。
    それが一番ですね。
    若い人たちにも伝えたいですね。

    ありがとうございます。

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