今月の標語「いつもの生活を続けよう」と販売革新2001年6月号
3月の商人舎標語。
「いつもの生活を続けよう」
そうイタリア・ミラノの校長先生の言葉。
アレッサンドロ・ヴォルタ高校。
ドメニコ・スキラーチェさん。
イタリアはヨーロッパでもっとも、
新型コロナウィルスに侵されている。
だから日本同様に学校は臨時休校。
そこでスキラーチェさんは、
高校のホームページにメッセージを書いた。
「ヴォルタ高校の生徒へ」
3月2日のこのブログで書いた。
「相次ぐ店舗の営業時短」と
「ミラノのヴォルタ高校長の手紙」
いつものように、
凡事徹底。
手洗い、うがい。
そしてマスク着用。
よく食べ、よく眠り、よく働く。
さて昨夜は午前様。
よく働いた。
今日は午後出社。
すると来客。
イオンリテール㈱の吉田元(はじめ)さんと、
イオンコンパス㈱の井上智香さん。
吉田さんは人事部教育担当部長。
もうこのブログでは何度も出ている。
井上さんは法人営業部。
毎年、海外研修をやっている。
しかし今年は、新型コロナ禍で、
まず上期は延期ばかり。
その検討。
そして様々な情報交換。
会話の中から、
㈱商業界の『販売革新』の話になった。
私が社会人になって最初に配属された媒体。
さらにかつて私が編集長をやっていた。
その、2001年6月号。
[全篇まるまる]
価格問題特集号
サブタイトルは、
我らが「プライスウォーズ」の正体
自分でいうのもなんですが、
凄い雑誌です。
21世紀に入ったばかりで、
私も編集部員も乗りに乗っていた。
第1特集は、
我が「プライスウォーズ」戦略
第2特集は、
「日本価格大戦争」最前線
第3特集は、
新価格形成のメカニズム解明
そして第4特集は、
「21世紀プライスウォーズ」こう闘え‼
この[全篇まるまる]のコンセプトを、
2013年に創刊した月刊商人舎で採用した。
1特集主義。
ただし2001年ののころ、
編集長の私が掲げていたのが、
「網羅主義」
圧倒的物量と質量で網羅する。
跡にはぺんぺん草も生えない。
マーケットリーダーの戦略だ。
実際、販売革新はそんな媒体だった。
いまは、全然、違うけれど。
そして商人舎を始めた時は、
マーケットニッチャー戦略。
トップマネジメントや幹部候補生。
研究者や学者、コンサルタント向け。
この作戦はどちらも成功した。
さて販売革新2001年6月号。
柳井正さんのインタビュー。
若い‼ 52歳。
岡田元也さんにもインタビューした。
こちらも、若い‼ 49歳。
私は48歳だった。
コストコ・ジャパン社長も登場。
マイク・シネガルさん。
そしてケン・テリオさん。
当時はオペレーションディレクター。
現在、コストコ・ジャパン社長。
みんな、若かった。
でも、あれから現在まで、
みんな、凄い成果を挙げた。
柳井さんも岡田さんも、
言うだろう。
「まだまだです」
しかしファーストリテイリングは2兆円を超え、
アメリカのギャップを抜いた。
スペインのZARA、
スウェーデンのH&Mに迫る。
イオンは8兆円を超えた。
そしてグローバル10に食い込んだ。
コストコは、
ウォルマート、アマゾン、CVSヘルスに次ぐ、
世界第4位になった。
これらはすべて、
現場が凡事徹底を繰り返して、
成し遂げた成果である。
それを思うと、感慨深い。
だから新型コロナ禍の今も、
いつもの生活を続けよう。
いつものように。
ありがとうございます。
〈結城義晴〉