セブン-イレブン/サミットの従業員感染も「弱気の虫は退けよ」
Everybody! Good Monday!
[2020vol⑩]
2020年第11週。
3月第2週。
通常ならば2月末決算の企業は、
新しい年度に入って全社気分一新。
意欲に満ち溢れているはずだ。
3月末決算の企業も、
最後の追い込みに入って、
こちらも全社一丸の機運が、
社内で盛り上がっているはずだ。
しかし新型コロナの感染拡大によって、
気分は晴れない。
そしてとうとう出てきた。
商人舎流通スーパーニュース。
セブンーイレブンnews|
山梨上石森店の従業員が新型コロナに感染
感染者の行動が公開されている。
2月28日(金)に発熱等の症状が発現したが、
3月1日(日)に4時間セブン‐イレブン勤務、
3月2日(月)も3時間勤務、
3月4日(水)も3時間勤務、
そして3月5日(木)にウイルス検査実施。
検査の後も同日3時間勤務。
3月6日(金)にウイルス検査を実施し、
その後、陽性と判明した。
発熱した後も勤務し、
保健所では現時点で8名の店舗関係者を、
濃厚接触者と見ている。
1名には発熱の症状も発現している。
フランチャイジーの加盟店であっても、
毎日の手洗い、うがいは励行し、
検温と咳などのチェックを欠かさず、
発熱したら業務をさせてはいけない。
サミットnews|
東中野店従業員が新型コロナウイルスに感染
サミットの従業員は、
3月3日の夜に発熱し、
4日に医療機関で受診。
4日以降自宅療養したが、発熱が続いた。
そこで6日に医療機関で再度受診。
その後、8日に、
新型コロナウイルス陽性と判明。
総菜部門勤務のため常時、マスクを着用、
手洗い・手指の消毒を徹底していた。
こちらは3月4日以降勤務していない。
勤務中に濃厚接触者がいたのか。
発熱などの発症があるのか。
それが問題だ。
ただし、サミットの対応は、
合格点だと思う。
それでも感染するのが新型コロナだ。
ロフトnews|
宇都宮インターパーク店で従業員1名感染
ロフトが入居している福田屋百貨店も、
消毒作業を施した。
西友の場合、従業員の家族がコロナ感染。
「万全を期して」と発表され、
入居する商業集積まで休業した。
こうなると従業員だけでなく、
その家族までが、
万一、感染すると、
休業に追い込まれる。
同時に「感染予防策」も発表された。
イオンnews|
新型肺炎感染防止策発表/ばら売り・量り売り中止
セブン&アイnews|
新型コロナへの感染予防策10点を策定実施
イオンやセブン&アイの「感染予防策」は、
どんどん参考にして使っていいし、
それを自社なりに改善していい。
感染予防策のマニュアルを、
保有して貫徹することが大事だ。
昨日のブログで書いたが、
プロ野球は公式戦開幕を、
予定の3月20日から、
「少なくとも4月中」へと変更した。
Jリーグサッカーも、
18日から再開を予定していたが、
4月3日の再開を目指す。
大相撲は無観客開催を続けている。
我々の商売も4月初旬か、
少なくとも4月中に、
正常に戻るよう祈りたい。
そんな展望もできようが、
プロ野球機構とJリーグが連携して、
「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設けた。
専門家を招聘して、
知見を聞き、議論をする。
そして判断する。
もう始められているかもしれないが、
小売流通業やサービス業でも、
こういった動きは必要だ。
先陣争いをするものでもないし、
セブンやサミットで感染者が出て、
「最初でなくてよかった」などと、
ちょっと胸をなでおろすのはいけない。
わがことのように考えると同時に、
産業全体で対応したい。
そして先週土曜日のブログで書いたが、
「弱気の虫は退けよう」
こういった時には、
ともすると脅しのような言説が出てくる。
弱気でいるとそんなことにも騙される。
重篤者に対する効果的な有望薬は、
開発努力や治験が行われている。
辛抱のときだ。
冷静に冷静に、
そして弱気を退ける。
今週の日程は、
明日の3月10日が、
1945年の東京大空襲の日。
池上彰さんがテレビ番組で取り上げた。
そして3月11日があの、
2013年の東日本大震災の日。
東日本大震災九周年追悼式は、
開催されないことになった。
しかし私たちは、
そういった艱難から、
立ち上がってきた。
その勇気をこそ思い出す日にしたい。
今週の私のスケジュールも、
会合や講義が中止となった。
ただし土曜日の3月14日は、
ホワイトデー。
忘れてはならない。
思わぬ時間ができた時こそ、
「世のため、人のため。」
それを深く考え、強く思いたい。
今年の初めに誓った、
今年の商人舎標語。
では、みなさん、
まだまだ辛抱です。
冷静に冷静に。
弱気の虫を退けて。
Good Monday!
〈結城義晴〉