高輪ゲートウェイ駅開業とトランプの国家非常事態宣言
桜が開花したのに、
今日の横浜は霙(みぞれ)が降った。
こんな日は熟睡できる。
そして日頃の疲れがとれる。
まあ、私はいつも、
睡眠は短時間だが熟睡できる。
ナポレオン・ボナパルトは、
4時間しか寝なかったというが。
高輪ゲートウェイ駅。
今日、品川駅と田町駅の間に開業。
JR山手線の新駅。
49年ぶりだとか。
これで東京中心部の環状線は、
きっちり30駅となった。
〈以下は従来の山手線駅〉
暗唱できるかと、
駅名を並べてみたら、
池袋と上野の間がやや、
うろ憶えだった。
すみません。
駅長は女性。
中村多香さん。
「すてきな駅舎です」と胸を張る。
駅にオープンするコンビニは、
レジレスとなる予定。
無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」
来週火曜日の17日に開業。
記者会見が開かれる。
さて、トランプ米大統領。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、
「国家非常事態」を宣言。
全米各地で感染者が急増。
最大500億ドルの連邦政府資金を活用して、
検査や治療の態勢を強化する。
この国家非常事態宣言は、
状況を大統領が危機と見なした場合に、
それに対応するために発令される。
米国の大統領権限は強い。
テロや治安維持上の問題、
深刻な疫病の発生などを想定し、
大統領に広範な権限が与えられている。
1976年に国家非常事態法が制定された。
この宣言はこれまで約60回発令された。
直近では、2009年。
新型インフルエンザ流行に対して、
国家非常事態宣言が発令された。
さらに実は昨年2月にも宣言されている。
メキシコ国境の不法移民対策の壁建設に、
国防予算を転用するのが目的だった。
今回、トランプ大統領は、
楽観的な姿勢を見せてきた。
「ウイルスは4月にも消滅する」
しかし米国内感染者が1600人を超えた。
死者は今日時点で47名。
日本より多い。
そこで宣言によって、
抜本的な対策の見直しを図る。
しかし後手に後手に回っている。
トランプ大統領は11日、
欧州からの外国人の入国拒否措置を発表。
大いにひんしゅくを買った。
英国を除くとしたが、
そのイギリスでも感染は増加している。
この措置でニューヨーク株式市場は、
過去最大の下げとなったが、
逆に昨日の13日は反発。
ダウ工業株30種平均が、
前日比1985ドルも上がった。
これは9.4%高。
上げ幅は過去最大。
だから大統領の国家非常事態宣言は、
株価に対しては効果を発揮した。
株価はアップルが12%高、
マイクロソフトが14%高。
JPモルガン・チェースが18%高、
バンク・オブ・アメリカも18%高。
しかしこのところ、
ダウ平均は乱高下している。
前日比の騰落幅は、
5日連続1000ドルを超えた。
これも史上初めてのこと。
国民の心理状態の揺れが、
株式市場を乱高下させる。
ということは新型コロナウィルスに、
人類が揺れ過ぎているということか。
基本的な心構えは、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
こうして腹を決めたら、
心理的には揺れはなくなる。
それが最悪を覚悟して、
最善を尽くすことの、
意義である。
葉隠(はがくれ)の武士道に通ずるものだ。
「死ぬことと見つけたり」
21世紀の私たちの生き方は、
武士道に近いものになってきた。
それが新型コロナウィルスという、
生命を侵害するものによって、
図らずも明らかにされた。
ウィルスとは、
極微小な感染性の構造体で、
他生物の細胞を利用して自己を複製させる。
21世紀という時代は、
人間たち一人ひとりに、
腹を決めて生きることを求めている。
〈結城義晴〉