“圧縮された変化”の「Just in case」と星野佳路「倒産確率30%」
Everybody! Good Monday!
[2020vol㉗]
2020年第28週。
7月第2週。
熊本県や鹿児島県、宮崎県に続いて、
佐賀県、長崎県、福岡県に、
大雨特別警報が出された。
梅雨前線の活動が、
異常に活発になって、
線状降水帯が発生。
次々に集中豪雨を降らせている。
一昨日のブログでも書いたが、
[極端気象]だ。
COVID-19感染拡大が続く中で、
極端気象が起こる。
極端気象は間違いなく、
地球温暖化の影響だ。
そして地球はこれも間違いなく、
温暖化している。
木本昌秀東京大学教授は、
二つの提言をしてくれる。
「適応策」としてのリスクマネジメント。
「緩和策」としてのゼロエミッション。
極端気象は頻発している。
だから“エミッション=排出”を、
ゼロにしなければならない。
これが「ゼロエミッション」だ。
詳しくは月刊商人舎1月号を、
熟読していただきたい。
昨年に続いて、
豪雨の時期を迎えたのだから。
さて今日は朝から、
商人舎のスタッフオンライン会議。
ZOOMを使って、今月と今週の確認。
ほんの30分程度で終わったが、
テレワークを基本としているので、
とてもいいコミュニケーションとなった。
みんな元気に生活し、仕事している。
そして桃の季節。
新盆は7月15日から。
これにもきちんと対応すること。
日経新聞「オピニオン欄」
[核心]ウィズコロナの企業経営
上級論説委員として著名な西條都夫さん。
「新型コロナが
日本と世界を襲った2020年前半は
“圧縮された変化”が起きた」
圧縮された変化とは、
「平時ならゆっくり進む変化が、
コロナという外的ショックのせいで
ビデオの早送りのように
猛烈な速度で進行する」
手前味噌ではないが、
私の言葉で言えば、
「コロナは時間を早める」
「その結果、社会や生活の前提が
大きく変わった。
企業経営の現場も例外ではない」
サティア・ナデラ。
マイクロソフトCEO。
4月末に発言した。
「コロナ禍で社会のデジタル化が進展し、
2年分の変化が2カ月で起きた」
これもコロナは時間を早める。
同社も遠隔会議システムをもつ。
ネーミングは「Teams(チームズ)」
その利用が、わずか2週間で、
従来の3倍となって、
1日あたり4500万時間に急増。
仕事の軸が顔合わせから、
オンラインに移りつつある。
商人舎と同じ。
経営の基本的な発想も修正を迫られる。
効率一辺倒の姿勢から、
もしもの事態に備えた在庫や
手持ち資金など
“冗長性”が重視され始めた」
フィナンシャル・タイムズ(FT)は、
現在、日経の傘下にある。
そのFTのコメンテーターが、
ラナ・フォルーハーさん。
この時代を命名した。
「Just in timeからJust in caseへの移行」
「Just in time」は、
必要なものを必要な時に必要な量。
「Just in case」とは、
もしもの時、万が一のため、念のため。
つまり「Just in case」は、
「リスクマネジメント」である。
最悪を覚悟して、最善を尽くす。
この記事の中で西條さんが紹介するのは、
㈱星野リゾートの星野佳路CEO。
社内サイトにブログを書く星野さん。
5月12日版のタイトルは、
「我が社の倒産確率は30%」
星野さん。
「危機の局面では
“正直さ”が一番大切だから」
星野リゾートも客足は激減している。
倒産を心配しない社員はいない。
そこで3つの変数で
会社の先行きを27パターンに分類した。
⑴今期の減収幅
⑵経費削減の進捗
⑶新規の資金調達の可否
そこから倒産確率30%をはじき出した。
ブログの反響は大きかった。
「倒産しないために何をすべきか、
みんな自分の頭で考え始めた」
「今後も月1回ブログを更新し、
最新の倒産確率を示したい」
天気予報ならぬ「倒産予報」は、
星野ブログで続けられる。
そして最後に、
「5、6年に1度は、
需要がドーンと落ち込む危機が来る。
そんな前提で経営しないといけない」
これも、
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
では、皆さん、今週も、
リスクマネジメント。
Good Monday!
〈結城義晴〉