商人舎主催ロピア研修会の「商売十訓」と講師陣の「熱と志」
Everybody! Good Monday!
[2020vol㉞]
2020年第35週。
8月第5週。
昨日の処暑を過ぎて、
ちょっと秋めいてきた。
先週の月曜日は、
全国で40度を超える猛暑だった。
それが1週間で変わる。
そして私たちは、
あの暑さをもう忘れている。
フィリップ・コトラーが言っている。
「マーケティングの基本となる
最も重要な概念は、
人間のニーズである」
季節が変われば人間のニーズが変わる。
気温が変われば人間のニーズが変わる。
したがって季節の変わり目には、
マーケティングも変えねばならない。
コロナ禍で人間のニーズは変わる。
だからマーケティングも変えねばならない。
黒田節子さんによれば、
「マーケティングとは、
マーケットをingすること」
すなわち、
「市場と顧客を揺さぶること」
さて今日は朝から、
商人舎主催のロピア研修会。
横浜駅西口の商人舎オフィスのそばの、
ビジョンセンター横浜。
7月に続いて二度目の研修会。
商人舎はいま、
こういった企業ごとの研修会も、
開催・実施する。
冒頭、今回の研修の趣旨を説明。
そして高木秀雄名誉会長の特別講和。
「ロピア創業50周年に向けて」
ロピアの生い立ちから、
その経営哲学をゆっくりと語った。
今回から講師の演台には、
透明のパネルが用意されて、
より厳重にウイルス対策がとられた。
フィジカルディスタンシングを堅持し、
室内も十ニ分に換気する。
第一講座は結城義晴。
日本の小売業界の趨勢を分析し、
現在のロピアのポジショニングを明らかにする。
そして基幹産業化のビジョンと、
社会貢献、「世のため、人のため。」
この講義の終わりは、
倉本長治の「商売十訓」とドラッカー哲学。
その「商売十訓」は永遠に不滅です。
一 損得より先きに善悪を考えよう
二 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三 お客に有利な商いを毎日続けよ
四 愛と真実で適正利潤を確保せよ
五 欠損は社会の為にも不善と悟れ
六 お互いに知恵と力を合せて働け
七 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八 公正で公平な社会的活動を行え
九 文化のために経営を合理化せよ
十 正しく生きる商人に誇りを持て
昼食の後は、
鈴木哲男講師。
52週マーチャンダイジングの神髄を、
実に丁寧に丹念に講義。
リテイルエンジニアリングを背景に、
主力商品、重点販売商品、
そして中心商品の整理をする。
理論的で、実務的で、革新的。
鈴木先生の講義は、
徹底的に実務に基づいている。
鈴木講師の講義が終わって、
内田貴之さんと写真。
ロピア取締役管理本部長。
ありがとうございました。
鈴木先生の講義に関して、
私なりのクレンリネスとクリンネスを、
解説する。
そして「賢者は歴史に学ぶ」。
三井高利、マイケル・カレン、
アリステッド・プシコー、
さらにサム・ウォルトン。
これらの経営哲学も、
ロピアの理念と結びつく。
私の講義が終わって、
30分間、復習の時間を設ける。
そのあと、30分の理解度テスト。
ロピアの場合には、
その日のうちにテストをする。
教室の後ろは事務局のスペース。
今日学んだことが設問になっている。
自分の言葉で筆記するテストだ。
理解度テストが終わって、解散。
それぞれ自宅に戻って復習。
研修会事務局は、
講師陣と懇親を兼ねた夕食。
明日の講師の高野保男先生も、
先乗りでご参加。
こちらももちろん、
フィジカルディスタンシング。
ありがとうございました。
そして明日もよろしくお願いします。
オンラインでの会議や講義も増えてきた。
しかしリアル講義は断然、理解度が高い。
講師陣の「熱」も伝わる。
「志」を訴え、呼び起こすには、
リアル講義が一番だ。
いや、リアル講義しかない。
それは「店」という機能と同じだ。
今後も十分にコロナ対策を打ちつつ、
こういった研修会を展開していきたい。
もちろんオンラインセミナーも有効だ。
こちらも秋にはどんどん提案する。
「あちらも立てて、こちらも立てる」
コロナ禍はそれを教えてくれた。
では、みなさん、今週も、
志定まれば、気盛んなり。
Good Monday!
〈結城義晴〉