誕生日の「紀文年末商戦スピーチ」と菅義偉の「立候補スピーチ」
9月2日は私の68回目の誕生日。
深夜からFacebookに、
次々にお祝いの言葉。
ありがとうございます。
心から感謝します。
1952年生まれなので、
数え年ならば来年の正月には、
なんと古希を迎える。
新型コロナウイルスの感染が広がって、
緊急事態宣言のころから、
髭を生やし始めた。
何とか展望が拓けたら剃ろうと思って、
願をかけるつもりだったが、
その展望はまだ見えない。
むさくるしいかもしれないけれど、
もう少しお付き合いください。
今日は午後から東京・浜松町。
自宅から新子安まで車で行って、
比較的空いている京浜東北線で、
ゆっくりと30分弱。
㈱紀文食品本社へ。
すぐに堤裕社長が出てきてくださって、
記念写真。
ありがとうございます。
堤さんは慶應義塾大学の村田ゼミOB。
名門の経済学部出身だが、
故村田昭治先生は、
商学部以外にも門戸を開いて、
著名なゼミを運営した。
もちろんゼミ生は厳しく、
マーケティングの基礎を訓練された。
実は私も㈱商業界に入社して、
販売革新編集部で「村田番」となった。
村田先生専門の担当編集者だ。
その意味で堤さんとは、
同志ということになる。
今日はビデオ撮り。
ライトの前でピンマイクをつけてもらう。
さあ、いよいよ、始まります。
毎年、9月の第1週に、
「紀文正月フォーラム」が開かれる。
食品小売業のトップや幹部が、
全国から参集。
紀文からは、
マーケティングリサーチに基づいて、
今年末年始商戦の提案がなされる。
私はもう10年以上も、
そのカリキュラムや提案の相談に乗り、
総括講義の講師も担当している。
しかし今年はコロナ禍で、
正月フォーラムの開催を中止した。
良い判断だったと思う。
開催できない代わりに、
ビデオでメッセージを撮って、
各地の商談会で流す。
紀文からの提案は、
堀内慎也さんが担当。
事業企画室正月ユニット部長。
そして私が、
「コロナ禍と年末年始商戦」を語る。
10分ほどのスピーチだが、
これがなかなか大変だ。
最近は少しずつ、
こういった仕事が増えた。
カンペなど読まず、
気合を入れて、
エイヤッと語った。
紀文食品の商談会に足を運んで、
堀内さんと私のビデオを見てください。
撮影が終わって、
スタッフの皆さんと写真。
私の右隣が林直人さん。
営業本部営業企画部部長。
ありがとうございました。
帰りにまた林さんと、
本社受付のところで写真。
「紀文」と印字されたさつま揚げの写真が、
本当に美味しそうだった。
ありがとうございました。
それから横浜商人舎オフィスに戻って、
月刊商人舎9月号の原稿執筆。
今年の誕生日も、
子どものころの夏休みの宿題と、
まったく同じ状況になってしまった。
それでも誕生日を祝うよりも、
原稿を書いたり仕事をしたりするのが、
私の人生だ。
そう思っている。
さて、台風情報。
台風9号が上陸した。
一昨日、那覇市の南南西にあったが、
北北西に進んで九州北部を襲った。
しかしそれ以上に強力な10号が、
今週日曜日から来週月曜にかけて、
沖縄・奄美から九州に接近するらしい。
この10号は様々なデータが、
異常に発達することを示している。
発生時の気圧は1000ヘクトパスカル、
今日2日の15時は990ヘクトパスカル、
明日3日は965ヘクトパスカルの予想だ。
気象庁は警戒する。
「特別警報級の勢力になる」
令和元年房総半島台風に匹敵するとか。
昨年のあの台風15号。
9月1日が例年「二百十日」で、
台風がやって来る確率が高い。
立春を起算日として210日目。
それが近年の[極端気象]で、
最大限に増幅される。
ゆめゆめ油断は禁物だ。
そして今週末にかけて、
自民党の総裁選挙。
エスカレートして、
再来週月曜日に14日投開票。
今日の夕方、菅義偉官房長官が、
総裁への立候補を表明したからだ。
現在の自民党には7つの派閥がある。
そのうちの5派閥がすでに、
菅支持を表明している。
先に立候補した2人は、
刺身のツマ状態である。
しかし選挙に勝つか負けるかは別にして、
真摯でわかりやすい議論を展開して、
国民の政治への知見を広め、
安心させてほしいものだ。
ピーター・ドラッカーは、
意思決定に関して重要な指摘をする。
「マネジメントの意思決定は
全会一致でなされるようなものではない。
意見の対立を見ない時には、
決定を行ってはいけない」
全派閥一致だったら、
決定してはいけない。
ケン・ブランチャードも指導する。
「チームの中に、
コンフリクトをつくれ」
Conflictは「対立」である。
菅官房長官に対して、
石破茂元幹事長も岸田文雄政調会長も、
Conflictの機能を果たしてほしい。
しかし今日の菅義偉の立候補スピーチ。
応援している人には申し訳ないが、
ちょっとがっかりした。
カンペの棒読みは、
説得力を生み出さない。
しっかりした実務派ではあるだろうが、
内閣総理大臣のタイプかどうか、
その説得力のパワーをもつのかどうか、
一国の首長の器かどうか。
まあ、私の誕生日の日の表明でもある。
日本国首相に就任した後の、
仕事ぶりを拝見しながら、
その技量を推し量るとしよう。
一応は、
来年9月までの臨時総理であるとして。
みなさん、誕生祝いのメッセージの数々、
胸に響きました。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉