商人舎1月号の4時間座談会と「勤務初日に抱いた違和感」
月刊商人舎12月号。
お陰様で大好評だ。
その12月号に関して、
Facebook Mailでお便りをいただいた。
㈱平和堂社長の平松正嗣さん。
12月号の記事の中で、
訂正しなければならないことがあった。
そのご指摘だ。
感謝したい。
特別企画
「旗艦店×進化的改革」
「コロナ禍」にもかかわらず難題に挑む
平和堂石山
50年ぶりの建て替えで
「コンパクト総合スーパー」に挑んだ!
2020年11月12日(木)、
「平和堂石山」がオープンした。
2018年8月19日に旧平和堂石山店を閉鎖し、
2年3カ月かけて建て替え改装された店舗だ。
この記事の最後に、
「結城義晴の述懐」を書いた。
「故夏原平次郎会長の思い入れがこもった
“店番4″の石山の平和堂。
店番1は彦根銀座の創業の店、
店番2は南草津の店、
店番3は長浜駅前の店(現在、閉鎖)」
この店番2の「南草津の店」は、
「草津の店」で、現在は「くさつ平和堂」となっている。
店番3の長浜駅前店に関しては、
「現在、閉鎖」ではなく、
現在はモンデクール長浜である。
訂正して、お詫びしたい。
平松社長のご指摘はこの点だ。
「少し説明させてください。
6年前から、平和堂多店舗化の
1970年代~80年代の駅前多層階店舗の
S&Bを始めています。
現在の商圏を分析し直し、
新しいコンセプトの店にしています」
長浜は、1969年に開店した旧店舗を壊し、
モンデクール長浜として現在、
スクラップ&ビルドされているのだ。
〈写真は中日新聞より〉
1階は、足元顧客のために、
食品中心のデイリー対応の売場。
2階は、長浜駅デッキに接続していて、
「おうみお土産小路」とカフェを設置した。
黒壁や北国街道などの、
琵琶湖の観光客を迎えるためにだ。
また平和堂米原店も、
スクラップ&ビルドされて、
先々週オープンした。
商圏が薄い地域であるために、
最小規模260坪の小型店となった。
近江八幡店も大津駅前店も、
スクラップ&ビルドした。
平松さん。
「平和堂の成長の原点の店を
自社の最新商圏に合った店として
再開発出来ていることは、
滋賀での平和堂のお客様との
距離の近さに支えられてきた結果と
思っております」
「地域密着を進化させた
“地域共創”の考えのもと、
今まで以上に地域とともに
地域の元気に貢献できる店として
運営してまいります」
「ほとんどが、市町村のまちづくりとも
連動しています」
実に平和堂らしくて、
いい戦略だと思う。
訂正してお詫びしたい。
平松さんともじっくり語り合いたいものだ。
商人舎12月号は単品販売をしている。
さて今日は、
朝からオンライン会議。
㈱True Dataの取締役会。
COVID-19感染拡大の中で、
ビッグデータはその重要性を増している。
しかもコロナ禍でも好調な2業態。
スーパーマーケットとドラッグストアの、
ID-POSデータをTrue Dataはベースにする。
お陰様で順調です。
午前中、自宅でオンライン会議をして、
午後は横浜商人舎オフィスに出社。
そして午後3時から、
月刊商人舎1月号の座談会。
なんと4時間以上もディスカッションした。
中断したり、空気入れ替えしたりしながら。
鈴木國朗さんは、
㈱アイダスグループ代表取締役社長。
関智美さんは、
㈱クレオのマーケティング本部主任研究員。
そして結城義晴は、
最後にGo! Go! ポーズ。
司会は亀谷しづえ。
先週の金曜日に、
群馬県前橋市をクリニックした。
ベイシア、ヤオコー、ベルク、
とりせん、フレッセイ、
そしてツルヤ。
ご協力くださった企業には、
感謝したい。
その膨大な情報を整理しつつ、
丁寧に詳細に議論した。
私はこの座談会の中から、
極めて重要なことをつかんだ。
ツルヤの大繁盛の秘密だ。
長々と話し合うことも、
こういった時には効果を出してくれる。
パネラーの皆さんに心から感謝したい。
それは月刊商人舎1月号で公開する。
座談会のあとは、
商人舎オフィスの裏のインドカレー店。
「Spice Garden」
ありがとうございました。
なお、写真撮影の時には、
全員が一瞬、息を止めて写っている。
ご心配なく。
最後に今日の「折々のことば」
第2024回。
私は教師らしくない教師、
ジャーナリストらしくない
ジャーナリストたることを
わが処世術と心得ている
〈林達夫『十字路に立つ大学』より〉
これ、同感です。
つまりは、
アカデミズムのようなジャーナリズム、
ジャーナリズムのようなアカデミズム。
私もこの処世術でやってきた。
「大学は
頭でっかちな教育の理想像に縛られ、
文化装置としての賢さを
確(しか)と発揮しえていない」
だから林達夫は、
「仕事の場をアマチュア精神で行く」。
1896年生まれ、1984年没。
東洋大学教授や立教大学講師を務め、
平凡社の編集責任者でもあった。
プロフェッショナルであることは、
極めて重要だ。
しかしアマチュア精神を、
忘れてはいけない。
編著者の鷲田清一さん。
「会社でも役所でも病院でも、
勤務初日に抱いた違和感を
持ち続けられるかどうかで、
そののちの仕事の質も決まる
と言えそう」
勤務初日に抱いた違和感。
これが大事だ。
〈結城義晴〉